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好きで好きで仕方なかった。やばいプリクラ

私はプリクラが好きで、インスタでプリクラ関連のタグをフォローしている。少し前になるのだが、そのタグ内でやばいプリクラが流れてきた。最初見た時はぎょっとした。ドラマのネタとかなのか?と思って付いているタグを辿ると、同じような投稿がたくさんあって更に驚いた。

そのタグは#好きで好きで仕方なかった というもので、殺人現場を模倣したようなプリクラが多く存在している。調べたところ、元ネタはドラマでも何でもなく、今年の5月に新宿で実際に起こった、女性が男性を一方的に刺した刺傷事件だった。

私はうっすらとしか知らず、このプリクラがきっかけで事件について調べた。容疑者は「好きで好きでしょうがないから刺した」「刺したあと、相手が“好きだ”と言ってくれて幸せだった」という衝撃の供述をした。また、ぐったりと横たわる被害者のそばで、両足を血に染めた容疑者が平然とたばこをくゆらす写真がSNSで拡散されたことから大きな話題になったらしい。

#好きで好きで仕方なかった のタグにあるプリクラもまさに上記の状況が再現されたものだ。被害者を演じる人がが後ろで横たわり、腹にはイラストや合成された包丁が刺されているものもある。また、血を落書きで再現している。そして手前にいる容疑者を演じる人はタバコを吸っている。タバコも実物もしくは落書きで再現されている。また、警察官を演じる人がいる場合もある。

私が#好きで好きで仕方なかったのタグをフォローし始めた時は画像は500件ほどだったが、今も増え続け、現在は768件存在している。(10月9日現在)1〜2ヶ月の間に200件位の投稿があったようだ。実際の事件の被害者は重症だったが回復し、仕事にも復帰しているようだ。しかし、彼もまさかプリクラのネタにされているとは夢にも思わないのではないだろうか。

以下▼実際にインスタに投稿されいてるプリクラ画像

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事件をネタにしていると知った時、被害者の人は死んでしまったと思っていたので、”死”すら遊びのネタになるんだな、と思って衝撃だった。実際には被害者は助かったが、個人的な感想を言うと普通に怖い。事件も怖いけど、事件がネタとして遊びになっているのが怖い。それを絵に描いたのだけど。

しかし、平和なこの国では”死”が身近にないので何か感覚が鈍っているよな、とも思う。私もすぐ”死にたい”と口に出すほうだ。

2017年に座間9遺体事件があった。この事件に対する見解を専門家の人が述べていた中で、印象に残っているものがある。「被害者には自殺願望があった人もいるが、本当に死にたかった訳ではない可能性もある。現在の死にたいと言う言葉には、今の自分から変わりたいと言う意味合いも含まれている。」と言うものだ。

実際には死にたい訳ではないのだけど、今の自分は嫌だ、だから死にたい。なんか違うものになりたい、みたいな感じだろうか。私が口に出す”死にたい”もどちらかと言えば、本当に死にたい訳ではなく正しく言えば、”変わりたい”だ。素直に変わりたいと言えばいいのだろうが、人生に対して面倒な気持ちがこみ上げると終わりたい気持ちになる。故に”死にたい”と言う言葉の方があってる気がするのは気のせいだろうか。

また、#好きで好きで仕方なかった のタグを探る内に見つけたタグで、#地雷女 と言うタグもある。このタグには約1万件の投稿がある。地雷女の意味は、付き合うと面倒な女と言う意味らしい。見た目は可愛いが、どこかでスイッチが入るといきなり爆発(怒ったり、泣き出す)することから、この言葉になったようだ。

正直、地雷という言葉も引っかかった。世界ではまだ地雷が埋まっている国もあって、被害を受けている人もいるのに、その国の人が聞いたらどう思うだろう。批判がしたい訳でもなく、事実として#地雷女という共通認識を持つ言葉が存在しているのに驚いた。そもそも地雷というものが作られたのが悪いとも思ったり、何だか考えてしまう。

結局#地雷女 というタグもフォローして時々チェックしている。可愛い女の子の写真が多いからだ。#好きで好きで仕方なかった のプリクラは、久しぶりにアンダーグラウンドな日本を見た気がした。また、気になるタグがあったら共有します。


ELIE

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