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スイッチをONにする「テーマソング」のススメ。

記憶を呼び覚ますスイッチ

「街ですれ違った人から香ってきた香水の匂いで、昔の恋人や、恋人と過ごした季節を思い出す」
「古い本の頁をめくった時に、ふと何十年も会っていない学生時代の友人やキャンパスを思い出す」
「塩素の匂いを嗅ぐと、プールで遊んだ小学生時代を思い出す」

ある香りが、自分にとっての特定の記憶を呼び覚ます。
そんな体験はないだろうか?

「香り」と記憶がダイレクトに結びつくのは、人間の五感の中で、香りを感じる嗅覚だけが「記憶を司る脳の海馬に直接的に信号を送ることが出来るから」だと言われている。
器官の位置だけなら視覚を捉える「目」が近そうに思えるが、脳へ走る神経回路は鼻の奥からの方がより直接的に繋がっているのかもしれない。

もちろん、嗅覚で感じる「香り」以外にも、記憶や感情を呼び覚ますスイッチになるものはある。
それは「音」。
「音楽」だ。

音楽が入れる二方向のスイッチ

過去の記憶が蘇ってくるだけでなく、これから起きる出来事を予感させたり、期待や不安といった感情も音楽は運んでくる。
例えば、日曜の夕方ともなれば、サザエさんのEDを聴こえた途端に、日曜の終わりを感じ、明日の月曜がひたひたとやってくる足音が聞こえたり、通勤と仕事の一週間が始まってしまう絶望感に苛まれる人も多いだろう。
(TVを捨てたミニマリストさんには、その心配はないか・・・(笑))
これは、サザエさんのEDに、過去の日曜に味わった絶望の記憶が結びついて起きたことだが、音楽が入れたマイナス方向へのスイッチということになるだろう。

逆に、「期待」や「興奮」といったプラス方向へのスイッチとして挙げられるのが、スポーツなどで使われる入場のテーマソングだ。
野球や格闘技などで選手が登場する時に、かかるアレである。
力強さや疾走感を演出するテーマソングは、登場する選手だけでなく、その曲の渦の中で選手を待つ観客にも「高揚感」や「興奮」をもたらしてくれる。

音楽がONにする「やる気」スイッチ

少し前(いや、もうだいぶ前か?)
「やる気スイッチ、君のはどこにあるんだろ~?」だったか?予備校だか塾のCMで耳に残っている人も多いと思う。
テーマソングには、「高揚感」や「興奮」の他に、「活気」や「やる気」のスイッチをONにし、気分を底上げする効果がある。

サザエさんのEDでそんなにがっかりする効果(?)があるのなら、逆向きの方向に音楽を使ってみよう。
明日の月曜に向けて、今夜のうちに自分のテーマソングを探すのだ。
今いちばんハマっている曲でもいいが、出来たら子供の頃に大好きだった元気が出る曲がいい。
「出来ない」という言葉を知らなかった頃の。
「限界」なんてなかった頃の。

そして、「テーマソング」を背に、新しい一日に颯爽と登壇してみよう。
きっと音楽が味方してくれる。




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