Keyboard MaestroでmacOS版Excelのメニューバー部分にショートカットキーを割り当てる
macOSでExcelを使用している時にいつも思っていたのが「全然ショートカットキー割り当てられていない...」という事です。
画面上の方にあるメニューバーにマウスを行ったり来たり...
今回はmacOS版Excelのメニューバー部分にショートカットキー設定してみましょう。
今回作成するマクロ
今回は試しに、ExcelでControl + Sを押すと「書式」タブ内にある「オートSUM」をクリックするマクロを作成してみましょう。
応用すれば他のメニューでも使用出来るので、是非活用してみて下さい。
それでは、必要となる要素をまとめておきましょう。
どんな状況で→Microsoft Excelがアクティブな時
何をしたら→Control + Sが押されたら
どうなる→「数式」タブ内の「オートSUM」をクリックする
「数式」タブ内の「オートSUM」をクリックする部分がややこしそうですが、作っていきましょう。
1.グループの作成
まずはマクロを保存するグループの作成から。
グループの新規作成後「Available in all applications(全てのアプリケーションで実行)」をクリックして「Available in these applications(特定のアプリケーションで実行)」に変更します。
変更すると緑色のプラスボタンが表示されるので、それをクリックし、Excelを選択します。
これで『どんな状況で→Microsoft Excelがアクティブな時』はクリアですね。
2.マクロのトリガー設定
続いて、グループ内にマクロを作成してトリガーの設定をします。
マクロの名前の下にある「New Trigger」と書かれた緑のプラスボタンをクリックして「Hot Key Trigger」を選択。
トリガーを選択した後、Control + Sを押してホットキーの設定をします。
これで『何をしたら→Control + Sが押されたら』の部分もクリアです。
3-1.マクロのアクション設定(考え方)
アクションの設定ですが、今回は「数式」タブがアクティブかどうかで条件分岐をしようと思います。
「数式」タブがアクティブかどうか条件分岐
true:「オートSUM」の位置をクリック
false:「数式」タブをクリックしてから「オートSUM」の位置をクリック
こうすることによってどのタブを開いていても「オートSUM」をクリックできるようになります。
3-2.マクロのアクション設定(条件分岐)
まずは、条件分岐の設定をしましょう。
アクションは「If Then Else」を設定します。
Conditionには「Found Image Condition」を選択します。今までも何度か出てきましたが、このコンディションを使用する事で、予め設定した画像と一致する部分が画面内にあるかどうかで条件分岐することができます。
「数式」タブがアクティブな時のスクリーンショット(Command + Shift + 4)を撮るのですが、撮る際にControlキーを押しながら撮影します。これでクリップボードに画像がコピーされたので、四角い枠内でペースト(Command + V)します。
後は鮮明度の調節バーをいじって、ちょうど数式タブのみ認識するように調整します。
ちなみに、「Display」にチェックを入れると、画面上のどこに反応しているのかを確認出来ます。
3-2.マクロのアクション設定(trueの時)
次はtrueの時(数式タブがアクティブな時)の設定をしましょう。
画面内の「オートSUM」をクリックしたいので、「Click at Found Image」アクションをtrueの方へドラッグアンドドロップします。
先程の「Found Image Condition」と同じような設定項目ですね。今度は「オートSUM」のスクリーンショットを撮影してペースト、調整を行います。
これでtrueの時の設定は完了ですね。
3-3.マクロのアクション設定(falseの時)
次はfalseの時(数式タブがアクティブではない時)の設定をしましょう。
trueの時と同じく、「Click at Found Image」アクションを使用するのですが、オートSUMをクリックする前に「数式」タブをクリックしてあげる必要がありますので、その設定をしましょう。
数式タブのスクリーンショットを撮影して、その画像を四角い枠内にペーストしてあげます。
これで「数式」タブをクリックしてくれるようになりました。
数式タブをクリックした後、メニューが切り替わる時間を考慮する必要があるため、「Pause」アクションを設定して1秒間マクロをストップさせましょう。
あとはtrueの方と同じなので、trueからアクションをコピーして持ってきまて完成です。
最終的に下記の画像のようなマクロになっていればOKです。きちんと動作しているか確認しましょう。
まとめ
Keyboard Maestroには「Found Image Condition」というコンディションと「Click at Found Image」アクションがあるおかげで、自動化出来なさそうな特殊なUIに対してでも設定が出来てしまいます。
画面上部に何度もマウスを持っていくのは非常に無駄ですし、よく使うものに関してはショートカットキーの登録をしておきましょう。
兵庫のWeb制作会社で働くWebデザイナーです。noteでは作業効率化をメインに取り扱っていきます。