燦々と差し込む　真昼の光が、
暖かく、柔らかく、
そしてこの世のほかの何よりもやさしく、
狭い店内を照らし出しております。

ここは　ちいさい　しまの
なかに　あります。

すくない　おかねしか　もちえない、
さまざまな　事情があるひとたち　が、

寄り添って　暮らす　ための
命綱のような　そんな場所、に　したいです。

わたしの　魔法は　少し危険。
もしかしたら　読んでいて
息が　詰まってしまう　かも。

だけど　きっと　大丈夫。

そんなときには　おおきめに　しんこきゅう。

息が　少しずつ　すこしずつ
くるしく　なく　なってくる　はず　です。

わたしの　本たちには

呪い　や　おまじない　や　いのり　が
たくさん　おおめに　載っています。

どうか　これから
よろしくお願い　いたします。

ここは
ちいさなまじょの魔導書店。

けれど。
まじょが　ちいさいから　と
あなどって　油断しないでね。。

きっといつか　痛い目に遭って、
泣きを見るのは
あなたのほう　なんだから　ね？

それさえ　わかっていれば、
立ち読みも、持ち帰りも、無料です。

どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。

それでは、店主は奥の部屋で
仮眠を　とります。

では、またね。