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元教授のAppleコンピューター歴(その4、私の家族とMacの話):定年退職12日目

今回はちょっと趣向を変えて、私の家族とMacについてお話をしたいと思います。


まずは、前回にも登場した「頻繁にデータを保存する」うちの奥様の話です。実は、現在の職場ではWindowsのパソコンを支給されているらしいのですが、電話はiPhone、プレゼンはiPadAir、データ作成はMacBookAirを愛用していて、私同様完全なAppleフリークです。彼女のスタートは、私のアメリカ留学時に一緒に訪米した際にMacに触っていたことが大きなきっかけだったようです。


そして帰国したある日、彼女は出版系の会社で派遣社員として働くことになりました。面接で彼女が「私、Macが使えます」とアピールしたところ、それが面接官に好印象を与えたようです。なぜなら、偶然にもその某出版会社は、パソコンを初めて全てMacに切り換えようとしていたタイミングだったのです。初日に出社すると、正社員たちが新しいMacの前でスタートボタンの場所がわからず「どうやって起動するんだ」と戸惑っていたそうです(確かに、少々わかりずらいのですが)。そこで彼女が慣れた手つきでスタートボタンを押すと、大きな「ボーン」という開始音とともにMacが立ち上がり、周囲から「オー」と歓声が上がったとか。それで、彼女の「私、Macが使えます」が評判を爆上げしたそうです。ただ、しばらくすると本当のMac専門家が来るようになり、彼女の出番は無くなったそうですが(笑。実は、それほどMacの知識があった訳ではなかったので)。


それ以降、彼女もMacに見事にハマっております。私も受けていない「Mac検定」も、当時こっそり受験していましたし、現在使用しているiPadAirは、発売初日にApple Storeに出向いて購入していました。


次は、私の母です。今年90歳になりますが、なんとiPadを使いこなしています。元々は機械に疎い人だったのですが、新しいもの好きで好奇心旺盛です。実際、スマートフォンを使って(iPhoneではないのですが)ネット検索をしたり、友人とLINEを楽しんだりしています。ある日、突然電話がかかってきて、「ChatGPTを使いたい」と言われました。

えっ、ChatGPT?  どこで知ったの? 

今でこそ生成AIの話はTVなどでもよく見かけますが、当時は一般にはその存在すらあまり知られてはいませんでした。実際、私自身もその直前にOpenAI社にログインして初めて試したばかりでした(タイトル写真)。しかも、ソフトとしては英語版しかありませんでした(検索には日本語も使えましたが)。


でも、新しいことに挑戦するのは老化防止にも良いことだと感じましたので(失礼)、手伝うことにしました。話を聞いてみると、実は時々市民大学に通っていて、その授業の前にいろいろと調べ物をしたいとのことでした(お手本のような動機ですね、拍手)。偶然にも、家に使わなくなった初代iPadがありましたので、データをすべて消去して早速クロネコで送りました。まあ、その後は皆さんのご想像の通り大変でした。毎回2時間程度、それを何度か繰り返し、ようやく繋がるようになりました(今度は、私に拍手)。


当然ですが、時間を経つと忘れてしまうので、今でも時々電話がかかってきますが、iPadも新しいものに換え(さすがに初代iPadは使えなくなりました)、順調に検索を楽しんでいるようです。ちょっとだけ、親孝行をした気になりました。


ではまた、次回をお楽しみに!

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