momo/xAO

食う寝る化ける、踊る人

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食う寝る化ける、踊る人

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在る(20191026/寿歌/SPAC)

(文章を書くことのリハビリがてら、観劇記録も兼ねてつらつら書いている取り留めのないもの。何か思いついたら書き足したり消したりするかも。"文字に起こす"ことに注力しているので文章としての完成度や劇評としての価値はありません。)  開演前、劇場に入ったその瞬間から、私は既に寿歌の中にいた。舞台上に散らばった無数のプラスチックゴミからは異様な雰囲気が放たれ、その上に作られた木製のメビウスの輪のような舞台装置は、歩き続けても抜け出せない息苦しさと同時に、愛着を覚えてしまいそうな懐か

    • 弛む(爆踊りポトレ②)

      つづきから。 わたしは踊るのが上手な人ではない、と言ったけれど、上手に踊りたい気持ちはある。それはそれは、物凄く、ある。でもこうしてひとりで踊っているとき、上手い下手関係なく踊りたくて踊っている、そういう瞬間ってとても素敵だと感じる。昂った身体が動き出してしまって止められない、そんな状態。わたしはそういう風になっている人を見るのがとても好きだ。まぁ、でもいつも、目にしたらすぐに自分も踊りたくなってしまって、じっくりと見ている暇なんてないのだけれど。 踊っているときにふと目

      • 滲む(爆踊りポトレ①)

        今更ながら、8月の終わりにクラウン仲間の友人に撮ってもらった写真を載せておきたい。 この日、県立美術館の公園で、わたしはひたすら踊って、友人はひたすらシャッターを切っていた。 外で好き勝手に踊りたかったわたしと、写真を撮りたい友人の利害の一致。わたしは、「撮影」という名目のもと、他人の目を気にせず自由に踊れる上、友人が撮った写真や映像をもらえて、なんだかお得過ぎなのでは……なんて思ったのだけれど、友人も楽しそうだったので更に嬉しくなって目一杯踊った。 緑の中で、陽に当たっ

      在る(20191026/寿歌/SPAC)