三橋亮太|Mitsuhashi Ryota

1998年生まれです。演劇作家です。譜面絵画という演劇ユニットを主宰しています。ここに…

三橋亮太|Mitsuhashi Ryota

1998年生まれです。演劇作家です。譜面絵画という演劇ユニットを主宰しています。ここには全然フィクションも書きます。その都度自由に見分けてください。

最近の記事

沖縄に7泊8日滞在してみた

こんにちは。三橋亮太です。 このあいだ沖縄に7泊8日してきました。 なんで? 2023年の10月30日から7泊してきましたが、実は旅行じゃないです(ちょっとは旅行かも)。行くことになったきっかけは、全国小劇場ネットワークが募集した「第3回シアターホームステイプロジェクト」という企画があり、2023年5月に北千住BUoYという会場にて演劇公演をしたご縁からBUoYからのご推薦をいただき、沖縄県那覇市にあるアトリエ銘苅ベースに赴くことができました。 目的は? 2020年か

    • 戯曲『え待って?他感作用あるん知らなくて草』冒頭版

      《登場人物》 1・・俳優 2・・俳優 3・・俳優 シーン①「#あぶらぼうず」 空気を読んで、始まる 始まる際、俳優は舞台上にいてもいなくても、いい 挨拶をするといいかもしれない たとえば、天気とか季節の話がいい そして、話し始めるタイミングも、空気を読んでから、始まる 1 あのさ、人生は冒険であり、修行だよね。 2 いいこというね。 1 修行とは人生。冒険も人生。 2 どっちでも素敵だね。 1 しゅぎょじん。ぼうじん。 2 うん。 1 しゅぎょぼう、じんじん

      • プロフ&リンク用の投稿

        プロフィール 【ひとくち自己紹介】 譜面絵画の代表です。 デザインもします。 【文字数制限なし】 演劇作家。1998年千葉県生まれ。演劇団体 譜面絵画 代表。 上演における体験性を高めるために戯曲構造から取り組み続けている。音声出演や映像出演などの肉体以外のメディアをミックスした演劇作品も多く発表する。 2018年『牛乳とハチミツ、ゆれて三日月を喰みる』で、第6回せんだい短編戯曲賞 最終候補に選出。2020年『新津々浦駅・北口3番バスのりば』で、かながわ短編戯曲賞2020

        • 20年以上住んだ家が無くなる

          タイトルのまま、自分が20年以上住んできた家が無くなるらしい。古いアパートだが自分は最高に住み良いと思っている。「無くなる」ことは、ここ数ヶ月でほとんど確定になっており、あとは今後一年のどこかで通知が来ることで最終決定となるらしい。 今回この文章を書こうと思い立った理由は、あまりにもこれに関する夢を見るために、ほぼ毎朝ふんわり悲しい気持ちになるからだ。 つまり、弔いのように自分の感情を葬りたいがために書き始めているが、なんか既に弔えないなって予感が去来している。最後にはその現

        沖縄に7泊8日滞在してみた

        マガジン

        • 戯曲【~2020年】
          8本

        記事

          上演中止発表をした次の日の話

          久々にnoteを更新します。 やることは山ほどあるのですが、フレッシュなうちに実感を持ちながら今日のことを書きたかったので書きます。遅れていることとかごめんなさい。この後にすぐやります。 いろいろな人から、連絡がきました。 「譜面絵画も中止になったんだね」 本当に自分でもそう思います。 様々なことを考えずに言うなら(全然良くないけど)、政府の要請は、現時点(2020/3/12現在)では、3/19まで出ています。すなわち公的にはできるような雰囲気を持っているけれど、今回

          上演中止発表をした次の日の話

          テキスト『あなたの魂がぬけていく以前の話』

          これから、昔の話をします。 かといって、「むか〜しむかし」で始まる昔話ほど昔じゃなくて、”さっき”と”あの時”のあいだくらいの昔です。 あなたは、これまでずっとつつましく生活を続けてきて、この生活が、終わったりすることなんか考えたことは無かったと思います。 しかし、終わりというのは、その瞬間おとずれるように見えても、実際の終わりというのは、じわじわと、鉄が錆びて朽ちていくようにして、忍び寄っています。それに気づかずに、身体に触れるか触れないかあたりのデッドラインを超えてか

          テキスト『あなたの魂がぬけていく以前の話』

          テキスト『マスターデザイン』

          【登場人物】 1 三橋 字幕 パートナー 《一場》 ― ①コンクリート1、登場している 1 それでは、始めます 1、 スライドを一枚投影する 海の写真。窓から外を見たような感じ 1、退場 1、 再登場 靴を脱ぐ 電気をつける 準備を始める(散らかしている?) リュックをおろす、財布とスマホ、定期とかポケットのものを取り出す 音楽をかける(Mr.Children『未来』or ポルノグラフィティ『ハネウマライダー』) お湯を沸かす準備、その空間でリラックスする準備のように

          テキスト『マスターデザイン』

          マスターデザイン #1

          約一ヶ月ぶりの『マスターデザイン』についてのnote更新です。 今週末から本番です。 ご予約いただけたでしょうか。 公演詳細はこちらから https://fumenkaiga.wixsite.com/fumenkaiga/current-production Peatixとの相性が悪かったりする方は、ご連絡をもらえれば、こちらでご予約しておきますので、ぜひどうぞ。 さて今回ですが、6/3〜6/15まで稽古場を開放して、いらっしゃってくださった方たちと色々なこと

          マスターデザイン #1

          テキスト『マジックワードと呪い』

          ああ、アイスが最適解だった。 コンビニの安いホットスナックを食べても満たされるものなんかタカが知れてる。 そんなことわかっていたのに、入り口入ってすぐのショーケースに入ってるから買ってしまった。 ああ、ほんとうにアイスが最適解だったと入り口の前でレジ袋をぶら下げた私は思ってしまっている。 街灯の薄明かりに照らされた向かいの緑道には、あじさいが咲いているのが確認できた。 明日から梅雨が始まるらしい。 今年も雨がたくさん降る。 この街にも、国にも、私にも。必ず。 今年はどことな

          テキスト『マジックワードと呪い』

          マスターデザイン #0

          次回公演の『プロムナーズ』で上演される3本のレクチャー・パフォーマンスのうち、1本を私が担当します。担当というのは構成演出出演を自分ですることです。企画自体を分かりやすくすると、「自分で台本を書いて演出してやる一人芝居で、ほんの少しだけ授業のような形式かも。それ3本あるよ。一回に見れるのは2本だよ。」みたいなことです。 ここのnoteは、私が担当する作品『マスターデザイン』についてのメモだったり論考についてを書く場所にしていきたいと思います。本番までに思ったことや、考えたこ

          マスターデザイン #0

          初めて会った父親とか

          このあいだ、人生で初めて父親に会った。 なんで会ったかというと、危篤らしいよってことで呼び出されました。のっけからハードモード。がっつり入院してて、意識朦朧としてる状態で初・対面を果たした。 初めてとか言ってるけど、実際は2歳半くらいまで一緒に暮らしていたらしい。でも特に自分の中の記憶には無い。多分父親だなって記憶は一つだけあって、すごい逆光でこっちに話しかける感じのシルエットが父親かなって小さい頃から覚えている。それっぽい唯一の記憶。 でもま、だから、自分の中では初

          初めて会った父親とか

          モノローグ『宇宙と話す』 #2

          だいぶ遅れましたが、あけましておめでとうございます。 まだ一月中なのでセーフだとは思います。あと半分だけど。 年明けてから、今日までに、思ったことを文章っぽくまとめます。 よろしくお願いします。 ①  福袋が好きで、それは、自分が興味ないものと出会わせてくれるからだと思うんですね。普通の買い物というのは、欲しいものを買いますよね。アタリでもハズレでも、福袋の中身っていうのは大体がそれまでの自分とは関係なく、思いもしなかったもので、中身が分かっている福袋ほどつまらないものは

          モノローグ『宇宙と話す』 #2

          モノローグ『宇宙と話す』 #1

          私は文章を書く仕事をしていて、普段は、小説とかエッセイを書いたりしている。 小説は2つ書いていて、別々の文芸誌で連載している。エッセイは新聞の紙面に小さく載っている。毎週書いているからネタが尽きそうになる。 ネタが尽きないように、外出をすることを心がけている。誘われたら大抵の遊びは断らない。だから、友人たちからはいつでも遊べる暇なやつ、数合わせに最適っすね。って思われるに違いない。それでも良い。私は良い文章が書けるようにそう生きているだけだから。 西高東低。この季節に外へ

          モノローグ『宇宙と話す』 #1

          モノローグ『宇宙と話す』 #0

          何かについて考え続けていると、考えていたことを放って”世界”に思いが移る。急に、世界という概念は自分の想像が作り出したもののように感じてしまう。そう思った瞬間、今ここに生きている心地がどんどん薄くなってくる。そんな感覚が訪れる。 今まではうっすら微妙に感じているだけで、デジャブを体験した時みたいにその時は印象的だけど、その後には何も響かないと思っていた。しかし最近は、世界が自分の想像の中に落ちていく回数を重ねるごとに、なんだかそれが妙に生々しく迫ってくる。 それでも、そんな

          モノローグ『宇宙と話す』 #0

          遠くから近くへ、

          千葉県から、東京の大学へと通っている。 家から最寄りの駅までの道は自転車で移動している。 私が自転車に乗れるようになったのは、きっかけがあって、とても突然に乗れるようになった。突然乗れたと言っても、もちろん練習はしていた。練習をする時には、祖父が広い公園に連れて行ってくれて、トイザらスで買ってもらった、黒か青か思い出せないけど、男の子用の自転車で、そんな子ども用の小さい自転車を、祖父が、膝を外に広げるように「こうやって乗るんだぞー」と実演しながら、教えてくれたりした。たまに転

          2018/11/14~15、の終電にて。

          電車が小さい時から好きです。 走行音を聞いて、なにかを当てるとかそういうレベルではなくて、ふつうに好きな感じです。なんかずっとかっこいいなって思ってて、新幹線とかを見に行く時とかは、親のデジカメを借りて写真をたくさん撮りました。 車掌さんになるのが夢で、それはいつの間にかお笑い芸人に変わっていましたが、最初の将来の夢は車掌さんだとしっかり覚えています。 いつか、シベリア鉄道ってやつに乗りたいなぁって、たまに見かける「世界の車窓から」で思ったりもしていて、家族で寝台列車に乗っ

          2018/11/14~15、の終電にて。