帰国生中学受験(試験3ヶ月前帰国のケース)振り返り やってよかったこと、やっておけばよかったこと

長女は帰国後2ヶ月半で帰国生中学入試を受けて無事第一志望に合格できた。自らの振り返りとして駐在中にやってよかったこと、やっておけばよかったことをまとめる。

まずはどんな試験を受けたか。
帰国生中学入試にも様々なスタイルがあるが、別の記事でも書いたように長女は算数が壊滅的であったため英語と国語で受験できる学校を選んだ。現地校は2年通い、英語は英検2級に合格したばかりというレベル。国語は可もなく不可もなく偏差値50程度。

やってよかったこと

現地校への順応を最優先にしたこと
日本人学校にも通える場所に住んだが、現地校を選択し特に1年目は現地校の生活に慣れることを最優先した。宿題も補習校より現地校を優先し、特に習い事も入れなかった。振り返ってみてこの判断は正しかったと思っている。理由としてはシンプルで現地校に順応するのは相当に大変だということだ。言葉が通じない中での学校生活は相当にストレスだ。ENLの授業があるとはいえ、他の授業は容赦ない英語での授業である。子供たちのストレスは相当なものだ。現地での生活を破綻させないためにも、まずは学校に慣れることが最優先だと思う。

補習授業校(通称:補習校)に通ったこと
現地での生活を優先させたとはいえ、駐在である限りいつかは帰国しなければならない。それがいつかは分からないのが難しいところ。子供の負担も考えて欲張りはせず、最低限の国語、算数だけ帰国した際にキャッチアップできるように土曜日は補習校に通った。最低限とはいえ、土曜日の半日を潰すのは子供にとっても家族にとっても負担ではあった。ただ、補習校での勉強がなければ日本語での学力を維持するのは不可能で、ましてや中学受験をするのはさらに難しいと思われる。結果として国語が平均レベルを維持できたため、この考え方はうまくいったと思っている。算数についてはそうではないため、後述する。

英語の学習に力を入れたこと
現地校に入って半年ほど経ってから、英語の個人レッスンを週に1回受けるようにした。駐在がいつまでか分からない以上、できるだけ早期に英語を習得してほしかった。サマースクールもみっちり通ったが、結果としてライティングとスピーキングが大きく伸びた。はちゃめちゃな英語を一つ一つ正しい形に直してくれたと言っていたので、なるほど役にたつと思った。このレレッスンがなければ英検2級合格は難しかったかもしれない。

やっておけばよかったこと

日本の算数の勉強をしておくこと
帰国生中学入試の算数は中学受験レベルの算数である。それは通常の小学校の算数のレベルとは全く異なるものである。筆者が中学受験経験者でないこともあり、そのあたりの事情がよく分かっていなかった。補習校での勉強を見る限り、得意ではないがそこまで苦手でもない程度の認識だったが、帰国して模試を受けたら100点満点中5点しか長女は取れなかった。残り2ヶ月でこの状態ではどうしようもない。
夏休みは2ヶ月以上あったはずなので、この時期をうまく使って計画的に算数の学習を進めておくべきだったと反省する。算数を使わない帰国生入試もあるにはあるが、選択の幅が狭くなってしまう。算数がもう少しできていれば、さらに余裕があったなと反省する。

日本語の本を読むこと
長女には本を読むなら英語で、漫画でもいいので英語でと言っていた。英語力を伸ばすことが最優先と思っていたからだ。そうは言っても英語ばかりでは疲れてしまうので、日本語の本も多少は読んでいたようだ。結果として読書好きであったことで国語力はたった2ヶ月の受験勉強の中でも大きく伸ばすことができた。自分として反省するのはもっといろいろな日本語の本を読ませてもよかったということだ。帰国生入試とは言え、国語の入試問題のレベルは通常の入試よりもやや易しいレベルなので、それなりに難しい文章になる。日本語に触れる機会が減った状態では相当に難しく感じるはずだ。何を優先すべきかは本当に難しいが、長女が自分の言うことを聞かないでくれてよかった。

まとめ
なんとか受験は終わったが、もう少しうまいやり方があったと思ったのでNoteしておいた。
もともと英語だけできれば、帰国生はなんとかなると考えていた自分がいたのでその点を最も反省したい。もちろん英語だけで受験可能な学校もあるが、求めるレベルは非常に高く英検準1級以上と思われる。小学生に対してである。しかしながら、英語力がそこまででなくとも突破できるやり方はある。なので、これからチャレンジする方は子供の状況をよく見て最適なやり方をとってほしいなと思う。



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