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540年の歴史ある福厳寺―新年に思う


“行思必成”


道元禅師が残された正法眼蔵
に記された言葉です

-切に思うことは必ず遂ぐるなり
 強き敵 深き色 
 重き宝らなれども
 切に思う心ふかければ
 必ず方便も出来る様あるべし
 是れ天地善神の冥加もありて
 必ず成るなり-




自分が心に思うこと
が実現していく

こらは素晴らしいことです


けれども

私たちがあれこれ思うことは
必ずしもその通りになるとは限りません

そんな時に

苛立ったり
諦めたり

自分の思いが強ければ強いほど
その想いが届かないという事
に対して
怒りを持ってしまう
諦めて悲しみに
打ちひしがれてしまう


だからこそ
道元禅師は

「切に思う」

ただの思いつきではなく
「常々よくよく思うこと」

が大切だと教えられたのです


現代の私たちは

冷めた食べ物を目の前にして
「暖かいものが食べたいなぁ」
と思い
電子レンジのボタンを押す

それだけで
願いが叶ってしまう
という事を
学習してしまっています

何か自分がことを思って
電子レンジのボタンを押しても
簡単に成されなかったら
すぐに諦めてしまうのです


すべてが思い通りになる
なんてことはありません


今よりも
もっと不便で
もっと大変だった時代に
「人々を救う」
という
誓願をたて
その思いを色々な形で
実行なさった


この混沌の時代に
そのような先人がいたという事
これは大きな希望だと思います


いま世界では
戦争が起き
経済も 社会も
大きく激動している

その中にあって
自分の我儘を考え
自分のことだけを考え
自分の幸せだけを考え
嘘をついたり
不正を行ったり

私たちは
自分が幸せであるために
そして
世の中が幸せであるために

何が必要なのか

そのことを
よくよく考えなければならない

私たちは何を求めているのか

そのことを
よくよく考えなければならない


目の前に起きている不幸
自分の思い通りにならないことを
嘆いているのではなく

常にこのような状態
であったらいい

より良き社会
より良き人生

を思い描き

そして思っているだけではなく
実際に行じて
いかなければならない

現代は過去のどんな時代よりも
性別 国境 肌の色
そのようなモノに囚われず
この

"行思必成"

が最も成されやすい時代
であることは間違いない


私たちは

思っているだけではダメなのです

祈っているだけではダメなのです


私たちは仏陀の人生を振り返って
先人たちの人生を振り返って



「切に思う」

常々思うことから
工夫が生まれてきます


現代の私たちは

沢山の知識を持ち
沢山の事を思っている

その思っている沢山のことの中に

遊んでいる

のです


実際に行動する人は少ないのです

選択肢が増えれば増えるほど
行動しにくくなっていきます

だからこそ


何かを捨てて
何かを選んでいく

自分にとって
何が大事な事なのか
という事を選んでいく


常々思って工夫をし
実際に具体的に
行動を起こしていかなければ
人生というのは
変容していかないのです




私自身も
このことを
心の中に止め過ごしてきました

なかなか思うようにはいかない
ことがたくさんありながら
それでも常々思っている事を
いかにして行動に移していくか
という事を考え
具体的に形になりつつあります

そして更なる深みをもって
進んで行きたいと考えております





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