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中国小売最前線2019年7月号

こんにちは。中国インターネット研究所です。

・中国で消費者向けにビジネスを展開されている
・そのような事業会社を支援する日系企業で勤務していて中国の最新情報を仕入れたい
・日本で中国の情報を仕入れたいと思っている事業開発や起業家の方

を主に対象にし、以下の内容を毎月発信しています。

発信内容

A:中国小売最前線
AlibabaとTencentを中心に動く、中国小売業界の最新情報を毎月1回発信
B:中国スタートアップ最前線
Alibaba&Ant Finacial、Tencent、IDG&SequiaCapitalの投資先を一行で紹介し(3ヶ月分を各社まとめて配信)、いくつか気になるスタートアップをピックアップ。中国スタートアップの最新企業を知りたい方におすすめ。
C:中国最前線トレンド
中国現地のレポートやホットなトピックを毎月1つ厳選してお届け。

中国最前線トレンドの過去トピック

・コンビニ:イノベーションのジレンマによりコンビニチェーンが進出できない地域(2-3級都市)でAlibabaが勝つのでは?
・ミニソー:単純な個別事例紹介ではなく、中国特有の新たな業界(洗練された商品を扱う総合新小売業態)として紹介
・生鮮食品Hema:単純なスーパー業態としての面白さではなく、会員化率100%の経営を行うデジタル経営の事例として紹介・団地向け共同購入
:日本ではただの安売りとして拼多多が捉えられていが、共同購入のさらに進んでモデルの可能性(コープのオンライン版)として紹介
・小売向けクラウドサービス:TencentやAlibabaが単純に小売業に進出しているわけではなく、小売業向けへのSaaSを出していることを紹介

筆者紹介

大学時代に上海に2年間在住し中国スタートアップに特化したメディアを立ち上げ、中国市場のリサーチャーとしてVCで働く。
卒業後はメルカリにてアプリのPdMとして1.5年間、中国での新規事業開発のために半年、メルペイに出向し創業時のマーケティングの戦略立案などに約1年従事。
2019年1月より小売・メーカーのデジタル化を支援する上海の企業にてエンタープライズ向け営業をしながら、部門の統括。

メディア記事
中国で「決済革命」の次は「OMO」だ 
・NewsPicks中国特集~【メルペイ家田】僕が、中国ビジネスを学んできた理由
・月刊MD特別寄稿~中国「新小売」のいまとその次に来るもの


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2019年7月の中国小売の動きを紹介しています。小売・メーカーの動きと、中国系プラットフォーマーと大きく2つに分けて記載しています。1つの記事に平均数百文字前後のコメントをしています。約15のニュースを扱っています。

小売・メーカーの動き


7/1に約10年間で約1260億円を物流設備への投資を実行すると発表。GMSであるカルフールを中国小売大手のSungniが買収するなど依然GMSが厳しい状態ではあるものの積極的な投資を推進している。


7/8にluckin coffeeがティー商品を販売してくことを発表。7/10に全国でローンチ予定。コーヒーを販売するluckin coffeeがティー市場に参入するのは自明と発言。コーヒーから軽食へ横展開した後はティー市場に参入。店鋪での「雰囲気」ではなく単純に飲料を販売するため、横展開を積極的に展開しやすい。今後も同じように流行りの飲料を既存の店舗網とアプリを使って横展開していくだろう。


7/5にロレアルがTencentと提携し、ミニプログラムでARを使った化粧品のサービスをローンチした。テクノロジー企業である「ModiFace」を使い、バーチャルで化粧品を自分の肌にテストできるサービスを開発した。同時にミニプログラム上でARを使ったサービス開発をサプライヤーに開放。


7/18にLAWSONが東北都市の沈阳に進出。地方都市へのコンビニ普及が進む。コンビニは特定の地域に集中して出店することで物流効率が上がり、どんどん利益体制が良くなっていく仕組みであるため、新規地域の出店をどのタイミングでどれだけ早く立ち上がらせるかはビジネス上大きな課題である。逆に言えばこの判断が難しい。それを突くように、Alibabaなどもパパ・ママショップが簡単にAlibabaの卸の商品に簡単に接続できるサービスを提供しており、コンビニチェーンの驚異となっていくだろう。


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