弁護士案件を3つ同時に持っていた件
だいぶ前の話ですが、私は弁護士と関わる用件3件を「同時に」経験したことがあります。
(1)勤務先の「乗っ取り」関連
(2)親の「詐欺被害」案件
(3)子の「進学先」倒産案件
「おいおいなんじゃそりゃ。笑うしかねぇ」
が率直な気持ち。
その1
(1)については、勤務先の同僚の知人がたまたま弁護士だったためその人に相談したら、「あっ、その人、知ってます。その人のやり口も知ってます。直接私、担当しましたんで」となり、一気に事が進展。
破産後は、管財人も登場しました。その方も弁護士さんです。
その数ヶ月前は、火の車状態だった会社をどうすべきかを、(別の)弁護士に相談していました。
それから数ヶ月後には、謎の弁護士が会社に来ました。その人は、「乗っ取り」を企む人に加担していた弁護士でした。
その2
勤務先でゴタゴタが起こる1・2ヶ月ほど前。親が詐欺被害に遭っている事が明らかになりました。
市の消費生活センターに相談し、市から弁護士を紹介してもらいました。
隣の市にある弁護士事務所へ出向くと、2人の弁護士が。
「こりゃ結構重い案件、一人じゃムリ」という事だったのだと思います。
親が認知症だったため、親が訴える側になれません。
訴える(申し立てをする)ためには、子である私が「成年後見人」にならなければいけません。
そのために司法書士を紹介してもらい、もろもろの資料を揃えました。
家庭裁判所へ出向いて、担当者からレクチャーを受けました。写真は、その家庭裁判所の正面玄関です。
それから、実際の被害状況をまとめました。切手や収入印紙を何度も買いました。千代田区にある法務局にも何度も足を運びました。資料を整理するだけでも相当骨が折れた事を覚えています。仕方のない事ですが。
その3
さらには、子どもの進学先が決まってホッとしていたら、封書が。
進学する予定だった学校が破産した、という弁護士事務所からの手紙でした。一度だけ電話して確認をとりました。
その後書類が次々と来ましたが、いずれも決定事項の報告みたいな内容。
「捺印して返送する」だけの作業が続きましたが、それでも全部目を通すのはなかなか疲れる作業でしたし、子どもの事でもあったので気持ちは落ち着かなかったです。
ここまでで7人の弁護士さんとやり取りしていた事になります。
余談(その後も)
詳細は書けませんが、その後もいろいろな権利の引き継ぎ等でいろいろな弁護士の書類を受け取ったり電話応対をしたり。
一連の流れの中でいったい何人の弁護士さんと関わっていたのか、数え切れませんです…
私が面談をしたり、電話応対をした弁護士さんの数は、1年間で10人は超えていた事は間違いありません。
これで思ったこと
ひょっとしたら悪徳弁護士にだまされていたかもしれませんが、もう「悪徳」なのか「善人」なのかを考えていられないほど、暇もなかったし、精神的な余裕も考える(疑う)余裕もなかったです。
だから「私はこれまで後ろ指を指されるような生き方はしてこなかった。だから悪い人は呼び込む事はない」と自分で思い込み、「信じる」「任せる」に徹することにしました。
(1)に関しては会社の同僚がかなり積極的に行動したので、頼もしさも感じたほどです。普段ボンヤリしていた人間がみごとな陳述書を書き上げ、「君にそんな一面があるなんて」と感動したほどです。
この時期に思ったこと。
「任せる」
これに尽きる、と思いました。
至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。