恵比寿のショセに行きたいと思ったのは1/14のことでした。
あつみさんとかいりさんのTweetをきっかけにショセのトラベルシューズのことを知り、そのデザインに一目惚れし、詳細を調べて機能性にも惚れ込んだ。ここからはじまった（勝手に引用しまして失礼します）。

恵比寿はいつでも行ける距離だけど、駅直結店舗じゃないのは方向音痴の私には尻込みする十分な理由である。
1月から折に触れては行く機会を伺っていたし、行けるタイミングはいくらでもあった気ように思う。
ただ、とっくに締切を過ぎてる原稿（本業とは別の）があって、休みの日の最優先事項はソレだろってずっとわだかまっていた。
誰かと出かける予定はいいんだけど、自分のための、予約などの制約のない外出には若干の罪悪感があった。
その原稿を晴れて提出した（正しくはすでに一旦出したものを改稿して提出）ら、気分が軽い軽い。
これがかなりのストレスだったことを痛感した。
これなら恵比寿行けるぞと思ったけど、休みの日に外出するハードルがものすごく高い私は、ちゃんと時間を有効に使えるようにライフハックを使った。
映画のチケットを取ったのだ。
それも午前中。
これで間違いなく外に出る。
ゴールデンカムイはとても丁寧につくられてて良かったです。
ちょうど昼時に映画館を出て、休みの日の商業ビルの混雑に怯みかけたけど、チラッと調べておいたカフェは普通に席が空いててすんなりごはんにありつけた。
普通のことのように思えますがこれは私には偉業です。
（ポップコーン食べなかったからお腹が膨れてなくて良かったのかも）

それから恵比寿へ向かう。
案の定方向感覚狂って逆方向に進んだけど、なんとかリカバリーして到着。
歩くのは好きだから雨さえ降ってなければ遠回りも大歓迎なんだけど。
こじんまりとした、雰囲気のある店内には素敵な靴ばかりが並んでいた。
先客として四人連れのマダムがきゃいきゃいなさっていて、これは残念ながら接客してもらえないやつかも、と思ったけど別の店員さんがどこからともなく来てくださって事なきを得た。
おかげで萎えずにすんだ。ありがとうホスピタリティ。

トラベルシューズ以外の靴も好みが過ぎるぞって感じで、下のブーツは先月ブーツ買ってなかったら間違いなく手を出していた。
去年処分を決めた15年モノのブーツと似た雰囲気だったしね（個人の感想です）。

赤いトラベルシューズにも惹かれた。多分自問自答以前のわたしだったら間違いなくこっちに手を出してた。
写真より実物の方が数段素敵な色だった。

でも、私に必要なのはヒールが低くて雨の日も履ける黒い紐靴である。
それもピカピカのやつ。
ファイナルアンサーである。
それが手に入らない限り、私は「靴が欲しい」って言い続ける。
どんなに素敵な靴を手に入れたとしても、きっと言う。
現にあんなに素敵なブーツを手に入れてからひと月しか経ってないのに「靴が欲しい」って言っている。
だから黒なんである。
ちなみに黒一色とシャチカラーで悩んだけど、店員さんのアドバイスもあってシャチカラーを選んだ。
これは買っていいやつ、と即決。
それにしても対応してくださった店員さんのファッションがとっても素敵だったな。ノマドっぽい感じ。ああいう要素は私もほしい。
（いま気づいたけど、こないだ試着させてもらったdaskaのコートはこの世界線なのでは）

駅に戻ってさてどうするかな、と乗換案内調べたら恵比寿と自由が丘って15分くらいで行けちゃうことに気づく。
幸いまだ体力はある。
ってことで仕事でしか行ったことのない自由が丘へ。
目的地はムーンスター。
言わずとしれた上履きメーカーである。
さくさんのRTで知って、仕事履きにほしいなって思っていた。

シンプルだからこそ仕事場にぴったり。
黒一色で、毎日の使用に耐えられて、持続可能なスニーカー。
ただHPで見てるだけだと区別がつかない。だからオンラインでは買えない。
だから自由が丘に行くしかなかった。
それにしてもわかりやすい場所でよかった。こっちは迷いませんでした。
店内は結構混み合ってて、家族連れが多かった印象。新年度に向けての準備かな。お子さんがテンション高くていらっしゃる。
こちらも店員さんがタイミングをうまく見て声かけてくださったのですんなり試着にこぎつけました。
まず履いたのはTHE上履きデザインの、真っ黒なやつ。これはこれであり。でもちょっとソールが薄くて不安かも。
その場でサイズも測ってくださいました。なんと両足21.8。縮んでない？？
にしても真っ黒な靴っていいね。
職場用に、と思っていたやつは想像以上に軽くて、即決。これは買う。
デザインも合成皮革の質感もよい。好き。
それまで職場で履いてた靴はライトグレーで、それが色的に軽くて不満だったけど、この重さはいい。
試着してみると自分と馴染む。そして物質としてとても軽い。
これは買う。

さて皆さんお値段見ました？　これお手頃すぎるんですよ。
それで欲が出たのか、そういえばがんがん歩けるスニーカーも探していたんだったと思いだす。
店員さんに聞いてみたら、おススメされたのがコレ。

前に踏み出す推進力がJAGUARとは段違い。ソールの安心感も大きい。かつ、軽い。
なんならそれまで履いてたスニーカーよりソールが分厚いのに軽い。
え、歩きやすい。
秋ごろからスニーカーもなんとなく試着してきたけど、やっぱり黒一色がいいんじゃないの。
試しに買ってみてもべつに惜しくはないくらいのお値段なんじゃないの。

というわけで、黒い靴と黒い靴と黒い靴を買ったのでした。

一点の後悔もなく、すがすがしい気持ちで日本橋丸善に向かうのでした。
さすがにちょっと疲れたので、丸善のカフェで休憩。
休日でも空いてる穴場です。
さすがの丸善、檸檬スイーツが多いのも個人的に大好きです。

さてあれから2週間近く。
トラベルシューズはまだ慣らし運転中。
翌日慣らさずに履くという蛮勇に及んだら久しぶりに靴擦れでえぐったので大いに反省。
丁寧に慣らします。
ムーンスターの2足はすでに稼働中。
職場のJAGUARはファッションにも馴染むので満足度高し。
そもそも一日で一番長く履く靴なのに今までないがしろし過ぎてました。
大いに反省。
こないだこいぬちゃんとお話ししていて気づいたことですが、ナースシューズは、なにかあったとき衛生上すぐ交換する仕様なんだと思う。
設計上、長きにわたって履くことの優先度は低そう。マメに交換するわけじゃないし、足元寒いし、私の職場には合っていなかった。
外履き用にもほしいかもね、って思ったりもするけど、WARUNの推進力にはとっても満足しているので、履きつぶしてから考えればいいかな。

靴は自己評価、というのを外履きでばかり考えていたけど、私はコンセプトが現職なんだから、仕事道具にもっと目を向けるべきだったな、というのが今回の気づき。
現職＝コンセプトということのかみ合ってない感じを見直すことができたのでありました。
おかげでコンセプト活動についても見直すことができてきたよ！

仕事道具や仕事の進め方について試行錯誤することは、すごく大事な自問自答になりそう。
その上でトラベルシューズでどこに行きたいか、っていうこともより明確に見えてきたので、とても良い買い物ができたんじゃないかなと自画自賛。

足元を見直したら、コンセプトが動き始めたお話でした！