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走って歩いて見つけよう!~探しものラン~

いつものランニングに遊び心がプラスされた。
見慣れているはずの景色から飛び込んでくるモノ。
お題が設定されて、それを探す。ないものは作っちゃう⁉
冬の花...紅梅がもう咲いてる!
泥だんご...作ったあとに手を洗った川の水、意外に温かい!
繰り返し走っているいつものコースで、新たな見っけ!をした。


2021年1月31日、「走る(歩く)大人の遊び場、捜し物はなんじゃろ乱」というPLANETSCLUBランニング部で行われたイベントに参加した。
これはお題を決めて目的のものを探す、探しものゲームだ。
まず、2チームに分かれる。この時は1チーム6~7人編成だった。
探しもののお題は、モノ編(公衆電話、冬の花、かかし、雪だるま、泥団子、四葉のクローバー)、場所編(史跡、〇〇の聖地、アニメイト、遊園地、ミステリーサークル)、連想編(遅いインターネットweb、エヴァンゲリオン、好きな曲、好きなアニメ、オリンピック)と設定された。
連想編に関しては、お題をイメージさせるものや場所などを探す、好きな曲やアニメに関しては見つけたモノや場所と共に元ネタも自己申請する。
モノ編と場所編に設定されたものを見つけたら各2点、連想編は各1点がもらえる。この点数を加算していきチームで争う。お題のものを見つけたら写真を撮り、あらかじめ決められたFacebookのスレッドに投稿していく。

私はいつも走っているコースで、それらのものを見つけようと考えた。
冬の花は川沿いにいろいろ咲いてる。
遅いインターネットwebの記事はどれも興味深い記事なのだけど、その中でも井本文庫が好きなので、その記事から連想してみる。
史跡?と思うかもしれない、これが意外にご近所周りにあるものだ。
これはランニング仲間に古墳のあるところまで走っている人がいたり、Googleマップで「史跡」と入力して検索するといろいろ表示されることを教えてもらい知ったことだ。
お馴染みの道なら、どこに何があるか把握しているつもり。
なのだけど...泥団子は明らかに自分で作らないとそこらへんに転がってないよね?泥団子を作ることができる土のある場所ってどこになるだろう?
オリンピック...東京とは言え郊外の地、オリンピックで盛り上がってるような場所もないし、何があるだろう?

こんな感じでいくつかのお題に関しては行く場所をあらかじめ決め、それ以外は走っている途中で探してみようと思いスタートした。
他のメンバーはお題をメモしたり、しっかりコース決めをしている人がいたり、このイベントに対する意気込みや気合が感じられる。
大人だって遊ぶときは真剣なのだ!

「季節の花」
ランニングを始めて、いろいろな場所に季節ごとにきれいな姿を見せていてくれることをあらためて感じている。

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紅梅。椿もきれいだったな。

「遅いインターネット記事関連」は、これで。川沿いを走ることが多いので、興味深く読んだ記事だ。写真は黒目川。この記事をきっかけに、黒目川上流まで走ってみたことがある。
そして、この川は朝霞水門に繋がり荒川に合流する。今度は下流に向かって走ってみたいと思っているのだけど、合流地点までは15km程、距離に怯んでなかなかチャレンジできていない。

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「史跡」小山台遺跡公園。見晴らしのよい公園だ。ちなみに、ここは「河童のクゥと夏休み」というアニメ映画にも出てくる場所。

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「オリンピック」はお絵描きしてみた。(走るのに疲れたので、ちょっと休憩も兼ねて)枝でお絵描きしたのは何十年ぶりだろう⁉

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「泥団子」湧水地なら土がある!いつものコースのちょっと外側の場所。水が流れているし、土と水があれば作れるはず。
しかし、川の水も必要ないくらい、土は予想外にドロドロしていた。
そういえば前日は寒くてあちらこちらで久しぶりに霜柱を見たっけ。
それが溶けた模様。写真は前日に走った時に家のそばで見かけたもの、こんなに立派な霜柱を見たのは久しぶりだったので撮っていた。

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手もドロドロ、ランニングシューズも土だらけ。しかも、この日に履いていたシューズは底に穴があいていて土がはまり込み、その後のお手入れがとても大変になってしまった。でも、これまた久しぶりの泥んこ遊び、ちょっと楽しかった。

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        泥団子、なんかウ〇コっぽいビジュアル。

イベント終了後、みんなが投稿している写真を見るのも楽しかった。住んでいる場所によっても探しやすいものは違うし、同じお題でも撮るものが違う、連想力によって景色やモノをどう捉えるか、その人の思考や想いを知るようで面白い。思わず笑ってしまう予想外のものも投稿されている。
そしてエヴァ、こんなに話題になっているのに。私は全く見たことがなくて何も想像できず、エヴァな景色を捉えられず終了してしまった。残念。

そして第2回は3月に「半径5kmで探しものRUN!」と、タイトルを変え探しものランが行われた。
お題設定は、モノ編、場所編、連想編。そして、この時は初めての出会い編というのも加わり20個くらいのお題があった。

初めての出会い編「初めて通る道」
とりあえずフラフラといつも通らない道に向かってスタートした、計画性なし、性格が出ますね。

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ちょっと方向がわからなくなりつつ、いつもの川沿いにでるのはあっちかな?で、勘にまかせて走り続ける。まあ、迷子というほどでもない。Googleマップがない時代に過ごした期間も長いからか、地図を見ず何となくで目的地に着くことも結構あったりする。

モノ編「きれいな石」小さくてツルツルした石を探そうと思っていたのだけど、川沿いで見つからず。植え込みがあればしゃがんで探したりしつつ進むけどない。うーん、と困っていた時にひらめいた⁉好きなあの場所にあるじゃないか、きれいな石が!と、いうわけでこちらを撮影。きれいですよね!!清らかな石ですよね!!
浄牧院というお寺の中にあります。

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連想編「昭和」街並みやお店で探していたのだけど、近くにはないかなあと思っていたところに、レトロな佇まいが目に入る。買う人はどのくらいいるのかな⁉100 円というお得感。

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「ガンダム」というお題もあったのだけど、これまた未見にて何も浮かばなくて見つけられず。有名でも話題でも、知らないことってあるなあ。

場所編「滑り台の上からみた景色」
滑り台。そういえば以前のランニング中に登ってみたことがあった。あの時は工場の隣にあった公園でのこと。夕陽に照らされていた工場がきれいで、その景色をもっと違う角度から味わってみたくて登ってみたのだ。最初は人がいなかった公園、気づいたら小学校低学年くらいの2人連れに、じっと見られていた。ランニングウエアを着たおばちゃんが楽しそうに滑り台の上に立っていたら怪しいね、ごめんなさい。
1枚目がランニングした道側から撮ったもの。2、3枚目が滑り台の上から撮ってみたもの。

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そして、イベントの時登った滑り台は小さな小さな滑り台。
子どもの視界では、毎日何が見えているんだろう。

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実際にあるモノや場所を探すだけでなく、連想したり想像したりしながら周りの景色や風景、モノを捉えて探す。いろいろ探してみたくて、歩いてるだけじゃなくて走り出したくなる。
走るそのものに集中していると視線の先はまっすぐ前だけど、探しものをしながらだと左右上下と視線の向く方向はくるくる変わる。走り慣れている道でも新たな発見があったり、何でもないような道を通ることが楽しくなる。

点数を競う勝負ごとになっているのも面白い、負けてなるかと気合いが入る。
そして、この勝敗は「勝って嬉しい、負けても楽しい。」を体験できるんじゃないかな、とも思っている。これは、ゆるスポーツ協会の澤田さんという方の言葉だ。

ゆるスポーツ。
それは、年齢・性別・運動神経に関わらず、だれもが楽しめる新スポーツ。超高齢社会でスポーツ弱者が多い日本だからこそ生み出せるみんなのスポーツ。勝ったらうれしい、負けても楽しい。多様な楽しみ方が用意されているスポーツ。
足が遅くてもいい。背が低くてもいい。障がいがあっても大丈夫。あなたのスポーツが、必ず見つかります。
世界ゆるスポーツ協会は、ゆるスポーツを創るスポーツクリエイター集団です。    
世界ゆるスポーツ協会HPより

私はこの考え方がとても好きだし賛同している。(よかったらHPも見てみてください)澤田さんも体育が嫌い、苦手だったけど、今はご自身もランニングをしているそう。
本来、スポーツや身体を動かすことって、楽しくて面白くて気持ちの良いことだと思う。だけど、子どもの時の体育の授業で、体育が嫌いになっちゃうこともあるんじゃないかな。まさに、マラソン大会が私にとってはそうだったから。快適に、けがをしないように走るためのフォームの大切さ、校庭をグルグルまわるだけじゃない、走ることで得られる楽しさがたくさんあることは大人になってから知った。
こちらも覗いていただけると、様々な走る楽しさを感じられると思う。
走るのに疲れたら歩けばいい。歩くのも疲れたら休んでみる。立ち止まって休憩して何か飲むのも自由。ホッと一息ついたときに見上げた空や、見渡した景色から見えるものや聞こえるもの、感じる感覚もいろいろあるんじゃないのかな。
そうそう、オンライン"ラン"のイベントではあるけれど、距離やスピードなど走力に関係なく楽しめるのも探しものランの面白いところ。早く、いっぱい走っても探索力がなければ見つけられない場合もあるし、そうなると点数は入らないから勝てないのだ。

そして何より、このイベントはオンラインで行われるので、集まらずにそれぞれ住んでいる場所で、それぞれのペースで、好きな方向へ走り出したり、歩きだせばいいのだ。どこにいても一緒に遊べる。たくさんの人と、様々な地域の方と、集まらずして一緒に走ることが出来るのだ。

この様に、探しものランに私はいろいろな可能性を感じている。

そして、次回行われる予定の「探しものラン」のイベントには、PLANETSCLUB主宰者の宇野さんも参加する予定があるとか!
宇野さんのランニングコースから切り取られる1枚にはどんな景色があるのだろう。お題をどのように解釈し、走りながら世界をどう捉えるのだろう⁉︎ますます探しものランが楽しくなりそうな予感がしている。