東京競馬場で行われる，芝2000mの3勝クラス．9頭立てなので，3連単を当てる想定で全頭診断を行っていきたい．
昨日の東京は，Dコース変わりでインが生きており，
ポジションによるリード＋上り3F
の合計値で着順が決まるような，いつもどおり実力が出やすいコースとみた．

1. ボーンジーニアス
   4か月ぶりの実戦．2勝クラスまでは駆け上がるほどの実力があったが，3勝クラスから伸び悩んでいる．買ってきたレースは中山や福島で，小回りコースが得意なのかも．
   2勝クラス勝ち上がった時は，3角から大まくりで逃げ切る豪快な勝ち方．
   調整が難しそうで，この休み明けが吉と出るか凶と出るか分からない．ただ，53kgのレイチェル・キングの実力を考えれば，3着当たりに入れても損はないかも．

2. コスモサガルマータ
   前走57.0秒のHペースで，中団にいたこの馬に展開が向いたにも関わらずズルズル後退していったので，敗因が説明できない．
   評価すべきは4走前の2勝クラスで，番手から進めた人気馬マイネルモーントを，直線しっかり差し切っている．また，前々走の京都1800mも，実力馬ダークエクリプスと接戦を演じている．
   今回セントライト記念ぶりの松岡騎手の起用で，左回りが得意な可能性もあるので，実力を出し切れればマイネルモーントに勝つこと可能．状態面がカギで，馬体重プラスなら期待値大きい一頭であると感じている．頭まで

3. オールイズウェル
   近走どれも1秒以内の負けで，着順ほど負けていないタイプ．実力としては一歩足りていない印象．
   しかし左回りコースは得意で，今回1600mから2000mの距離延長．先行押し切りの形を狙うと思われるが，強調はしづらい．

4. レッドラディエンス
   デビュー以降ほぼ馬券を外していない実力馬．久しぶりの実戦が不安だが，8か月ぶりの2勝クラスをこなせていたことから，そこまで問題視はしていない．前走は番手から競馬し，菊花賞馬ドゥレッツァがいなければ既にオープンクラスに上がっている．
   特筆すべきは前々走：新潟2000m関ヶ原Sで，直線進路が無くなるロスで大きく減速しながらも，メイショウブレゲ，サウンドウォリアー，リフレーミングを差し返している．勝負根性も十分．
   総括：騎手次第で頭で来る確率が高いと言って差し支えない．

5. ワイドエンペラー
   前走：ウェルカムSは勝った馬が強かった．スタートが下手な馬で，ヨレる可能性がある．後方から直線ぶっぱの脚が東京向きだが，東京以外では買いづらい．
   総括：頭を取り切れるイメージはないが，展開次第で着順が替わるので，厚めに買っておくのが無難．

6. サウンドウォリアー
   1月に2回も使っており，使い詰めが不安．前走マイルだが，マイルでもポジションを取れるテンの速さが魅力．
   同舞台の東京2000m甲斐路Sでは，善戦しているものの，リフレーミング，ワイドエンペラーあたりに差を付けられており，実力面では一枚劣るかなといった印象．
   総括：使い詰め加えて，実力面の評価から，あまり買いたくない一頭．

7. サザンナイツ
   前走：東京2000m甲斐路Sは前傾ラップの中，単独3番手のこの馬のみ残しており，評価できる4着．
   総括：他に買いたい馬が多いが，善戦は出来るタイプなので，3番手には入れたいくらいの評価．

8. トーセンリョウ
   前走：ウェルカムSは勝った馬が強かった．
   先行優等生タイプで，実力面で一歩足りていない印象．しかし，今回バエルジャン・ムルザバエフ騎乗で調教師コメントも自信がありそう．
   3走前：東京1800mむらさき賞で溜める競馬を試しており，上り32.8sの脚でローシャムパークなどに迫る追従を見せた．
   総括：脚を溜める騎乗をして欲しいとのことなので，今回小頭数も相まってかなり怖い一頭．頭に入れておいて期待値を狙おう．

9. マイネルモーント
   前走：ウェルカムSは勝った馬が強かった．それでも2着に来ており，リフレーミング，フレーヴァードに勝っているのが非常に評価高い．今回C.ルメールに直前乗り代わりで，初騎乗だがそこまで問題はない．正直言って人気馬なので嫌いたいが，嫌う要素がほぼない馬．頭で買っておいて損はない．