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自分以外の何かになりたい深層心理

子供の頃、ミンキーモモが大好きだった。
お父さんに魔法のステッキを買ってもらった時は
これで変身ができるんだ…ドキドキ
と緊張したものだ。

まぁすぐにいろんな現実を知って
可愛げのない子供へと変貌を遂げるのだが。


よく考えたら子供の頃には
変身ものが溢れていた。


より魅力的になり
より力を増して
よりモテるようになり
より素敵になる。


今の自分ではない何かに変身して
いろんな問題を解決したり
夢を叶えたりしていく。


ふっと思ったけど
今の自分ではダメだ。とか
自分以外の何かになりたがる根本原因って
もしかしてここがルーツなのか?
とちょっと疑い始めた。


ありの〜ままの〜とか
歌が流行るくらい
ありのままの自分を誇張して
そのままの自分を受け入れる云々的な動きが
昨今活発だけれど


根底に「そのままの自分だとしょぼい」
みたいな前提があるから

ありのままを強調したり
何か自分以外になろうとしたり
そういう動きが出るんじゃないのか?
と思ったりした。


少なくとも若かりし頃の私はずっと
自分にコンプレックスを抱いていて
自分以外の何かになろうと
必死だった。


でも生まれながらの
遺伝子の情報には勝てず
如何にもこうにもならないということに気づいたし
自分が設定して生まれてきた
魂のシナリオを生きるには
この着ぐるみでないとうまくいかないんだ
という辻褄も今の年でなんとなく理解できた。


私ながらのコンプレックスがあったからこそ
いろんな学びがあったし
知恵も生まれたわけで


私が観月ありさみたいな
体型をしていたら今の私は形成されてない。

Too shy shy boyを歌っていたら
今の私はきっといない。


本当は自分というものを
生きるために魂の段階で
自分で自分を設定してきたのに


脳がやわやわの時に
変身が良し、最高みたいな
物語をキラキラしながら見てたらそりゃ
自分以外の何かになろうってのが
潜在意識にバッチリ書き込まれちゃうよね。



ミンキーモモは悪くないけど
ペルシャも悪くないけど
クリーミーマミも悪くないけど


変身願望はここからかもしれないと
なんとなくそんなことを思った。

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