note___つくる_つながる_とどける_

有料版Twitter。

『note(ノート)は、文章、写真、イラスト、音楽、映像などを手軽に投稿できるクリエイターと読者をつなぐサービスです。ブログのように使うことも、SNSのように使うことも、コンテンツを販売することも自在に活用いただけます。』

このWebページのトップに記載されている紹介文である。娯楽なら一生分以上ありふれている時代にわざわざnoteに登録するからには、みな何かしらこの紹介文に魅力を感じたのだろう。

自分もそうだった、と思う。だけどその期待はどこかに隠れてしまった。

これを書いているのは2014年6月12日で、シャッフル機能(正式名称は知らない。ランダムで色々なアカウントにジャンプする機能)を使って不特定多数の皆様方の利用状況を勝手に調べた。


ノート19.3、マガジン0.3、フォロー78.3、フォロワー67.6。

シャッフル機能で訪れた100アカウント分の平均値である。まだ出来立てほやほやのサービスであるにしても、ノートの投稿数が少ないのはさびしい。

多分だけど、「投稿を有償で販売できる」という性質が、「販売することに繋がらない投稿はできない」という妙なハードルに代わってしまってるんじゃないだろうか。

訪れたアカウントの紹介文を見るに、クリエイティブな趣味を持ったり職業についている方が圧倒的に多かった。自分の作ったものにたくさんの人が興味を持ってくれて、それでお金までもらえるなんて夢のような話だ。

だけど所詮夢は夢。既に別のメディアで実績を残しているタレント級のノーター(今考えた呼称。短絡的)を除けば、モチベーションになるだけの売上げを出している人はゼロと言っても良いくらいのものである。


きっとこのサービスを知ったとき、その人の脳裏のどこかにTwitterの存在が思い浮かんだと思う。

酷いことを言ってしまうと、noteは有料機能付きのTwitterである。

外見はいくらかおしゃれに見えるにせよ、使い慣れていて分かりやすい、そして利用者数の多いTwitterの方が利用していて楽しい、と、俺が頑なにWindows8を拒んでWindows7にしがみ付くのと同じようなことがnoteの利用者にも起こっている。

なんといってもTwitterは無料である。閲覧者は魅力的なコンテンツを見つけた際、いつ入金ページが飛び出してくるかという恐怖に怯えることはない。投稿者は拝金主義の汚名から逃れることができる。どれだけ弁明しても、noteに投稿した時点でそれは売上げのための撒き餌なのである。

noteは有料機能付きのTwitter。これは絶対に揺るがない。

『note(ノート)は、文章、写真、イラスト、音楽、映像などを手軽に投稿できるクリエイターと読者をつなぐサービスです。ブログのように使うことも、SNSのように使うことも、コンテンツを販売することも自在に活用いただけます。』

文章は言うまでもなし、写真もイラストも音楽も映像も、投稿するのはTwitterだって手軽だ。ブログのように使うこともできる。それならブログをやればいい。だってタダだから。

正直、Twitterにシンプルな決済機能さえ搭載されればnoteの意義はなくなる。

でもフォロー78.3、フォロワー67.6の数字には今後のnoteへの利用者の期待が感じられる。Twitterが引き合いに出されるなら、Twitterと比較した強みと弱みがみんなに分かりさえすればnoteの楽しみ方も分かるはずだ。

だから次はTwitterとの比較をすることでnoteと向き合うべきなのだと思う。

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