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お酒とともに

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ゆっくりお酒とともに、読みたいnoteをまとめます
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Chapter.3 「好みじゃない人」を愛するということ。(5547字)

Chapter.3 「好みじゃない人」を愛するということ。(5547字)

「好みのタイプってどんなの?」

 恋人いませんと言った後に続く茶番劇の、骨子となるセリフの一つである。私は長年、この質問が苦手であった。何しろ28年独り身だったのだ。片思いさえほとんどしたことがない。好みを断定するには蓄積データが少なすぎた。
 もっとも、この世には「好きになった人がタイプです♡」というクソしゃらくさい慣用句が存在する。いずれ好きな男ができたら、その男のことを指し示し、堂々と「こ

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頭のいい人は、いかにして認知バイアスの歪みに気付くのか?

頭のいい人は、いかにして認知バイアスの歪みに気付くのか?

人の認知には「歪み(バイアス)」がある。

目の錯覚など、比較的間違いがわかりやすいものの場合、「歪んでいる」ことがわかりやすいけれど、「思考の歪み」というのは自分ではなかなか自覚することができない。「絶対に正しい思考」というのが存在しないので、わかりづらいのだ。

人によっては、自分の思考が歪んでいることを認識できないまま、一生を終えてしまう人もいるかもしれない。
 
学歴コンプレックスについて

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私の役に立った結婚前に話し合っておくと良い8つのこと

私の役に立った結婚前に話し合っておくと良い8つのこと

前回のnoteからだいぶ時間があきましてすみません…本当はもっと早く書くつもりだったんですが、2番目の娘の後追いやら別の用事が忙しかったりやる気がなかったりで手がつけられませんでした。

今回は、”14のアドバイス”に載せていた結婚前にお互いのことを深く話し合うについてもっと詳しく書こうと思います。

振り返ってみて、結婚前にお互いの考え方や今後の結婚生活についてきちんと話し合っておくことは本当に

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私の役に立った結婚相手に関する26の質問

私の役に立った結婚相手に関する26の質問

以前書いたnoteが思いのほか好評であり、たくさんのスキやシェアをしていただいてとても驚いている。

「役に立った」とか「結婚したくなった」という感想を聞いて、とても嬉しかったし、私に素晴らしいアドバイスを残してくれた両親はじめ沢山の人生の先輩たちには本当に感謝しないといけないなと改めて思った。

こうなったら、私が教えてもらったことをもっと共有すべきかなと思い、続編を書くことにした。何しろ私はあ

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私の役に立った結婚に関する14のアドバイス

私の役に立った結婚に関する14のアドバイス

 旦那とは出会ってから7年くらい、結婚して3年半くらい経つ。

 私は恋愛経験がものすごく少なく、初めて付き合ったのが旦那で、旦那にとっても私が初めての彼女だった。まあ、そんなわけで私は付き合った後も「で、付き合ったけど何をすればいいんだ?ゆくゆくは結婚したい気持ちもあるけど、どうやって相手を見定めるんだ?」というような初歩的な疑問がたくさんあった。

 そんな感じだったので、私は自分の親や兄弟、

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獣になれない私たち倉庫

獣になれない私たち倉庫

獣になれない私たち
2018年10月期、NTV水10ドラマにて放送したオリジナルドラマ。獣のように生きられない大人たちがクラフトビールバーを舞台に繰り広げる、ラブかもしれないストーリー。全10話。第56回ギャラクシー奨励賞、第37回 向田邦子賞受賞。
公式サイト 公式Instagram 公式Twitter Wiki(非公式)

■脚本
▪️獣になれない私たち シナリオブック(河出書房)
カットにな

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楽しく生きるための100冊 2019

楽しく生きるための100冊 2019

ボクが主宰している「コミュニティ4th」では、毎月「Bookトライブ」という読書会をやっています。

一冊課題図書を決めて、みんなで読んできて感想を言い合う、という会ですね。

そこでここ数年、何を読んできたか、というのはこちらに書きました。

で。
去年の年末、そのトライブによく来ている谷川敦さん(あだ名はタフマン)という30歳男子(当時)が、こんなようなことを相談してきました。

「教養のある

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なんでもくり返す

なんでもくり返す

誰かの悩みやグチを聞いたとき、わたしはよく「そういう時期なんじゃない?」と言う。

だいたい問題を抱えているときは、その1点にグッと意識を持っていかれてしまい、視野が狭く深く偏ってしまうので、その沼から足を抜いてすこし引いて見る視点が必要だと思うからだ。

今のことしか考えられなくなっている時間軸を過去と未来にのばしてみると、過去にあった問題が同じ問題のままあり続けることはほぼなくて、どうにかこう

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日常で実践できる、普段と一味違う1日を過ごす方法

日常で実践できる、普段と一味違う1日を過ごす方法

毎日同じ1日をリピートするのは、
もうウンザリだ。

違う景色を、見たい。

そんなとき、私たちは大きな変化が
必要だと思いがちだ。

例えば、

———会社を辞めて転職するとか

———旅に出るとか。

何か、こう、インパクトのあるものを人生にドカーンと投下しないと日常を変えることができないって思ってしまう。

うーん。

たしかに今いる環境を変えてみたり、知らない地を歩き回ったりすると、景色は

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生き様は、顔に出る

生き様は、顔に出る

他人の横顔に、グッとくることが多い。下を向いた時の表情や、こちらではないどこかを見ているそのまなざしに、これまでの人生が垣間見えるからだ。会話をしている途中でふとお互いに止まって、それはきっとなんとなくであろう、その人が横を向いたときの横顔を見れば、こちらには見えないはずのその人の過去が、そこでどんな時を歩んできたかが大体わかる。かっこいい生き様を背負った人の横顔は、なんだかキラキラ輝いている。冷

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「きみはそのままでいいんだよ」の真意

「きみはそのままでいいんだよ」の真意

「きみはそのままでいいんだよ」

言われたことがある人は結構いる気がする。この言葉は自己肯定感が低い人、もっと言うと、こじらせている人に向けられることが多い。言われた本人は「このままじゃダメなのに、変わりたいのに」と思う。

私自身、20歳を過ぎたころからよく言われてきた。そのたびに「どうしてそんなこと言うの?」と苦虫を噛み潰したような顔をした。

そのままでいい――当時の私には、成長しようと

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The Future Changes The Past

The Future Changes The Past

映画「マチネの終わりに」を観た。

一人で映画を観に行くのは、数年ぶりの2回目だ。たぶん一人で観た方がいい、という映画はそんな予感があるから間違えない。

それほど、原作に心を貫かれた映画というものは感想が言葉になるのに時間がかかる。



原作を読んだ時、あまりの痛みに一読しかできなかった。

読み終わった本は何度となくぱらぱらとめくるものだが、1ページも読み返せず、こわいものを扱うかのように

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「あの頃はよかった」と、誰かと懐かしむ時がわたしにも来るのだろうか

「あの頃はよかった」と、誰かと懐かしむ時がわたしにも来るのだろうか

スナックでバイトを始めて3ヶ月弱が経ちました。ありがたいことに、お客さんも何人かついていただいて、わたしが出勤している時でないとお店には来なかったりする。

55〜70歳くらいのお客さんが多いのだけれど、68歳のママと一緒に「あの頃はよかった」と話しているのを隣でよく聞いている。「あの頃の歌はいいのが多い」「あの頃の俳優が本物だ」「あの頃の本は面白い」「あの頃の映画は見応えがあった」…。最初は、ご

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すでにあるリソースを引き出す3つのアプローチ/偏愛マップ、アプリシエイティブ・インクワイアリー、ギフト・サークル

すでにあるリソースを引き出す3つのアプローチ/偏愛マップ、アプリシエイティブ・インクワイアリー、ギフト・サークル

こんにちは、勉強家の兼松佳宏です。

前回ご紹介した、すでに持っているリソースを引き出すワーク「リソースフルすごろく」では、「偏愛○☓クイズ」「お祝い二択クイズ」「ニーズのシェア」という3つの柱でスゴロクの中身をつくり、みんなと遊ぶというものなのですが、今回はその背景にある考え方をシェアしたいと思います。

何を見出す?=「偏愛○☓クイズ」**

偏愛○☓クイズは、大好きなこと、自分にとって大切な

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