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お酒とともに

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2019年2月の記事一覧

「読む」というコミュニケーション #読むでつながる

「読む」というコミュニケーション #読むでつながる

わかるということと苦労するということは同じことですよ。早く簡単にわかる、そんなのは本当にわかったとは言えない。ただ知識が増えただけです(「読書について」小林秀雄)

私たちは普段何気なく文章を読んでいるけれど、本当の意味で『読む』とは何なのだろう。

そして、単に知識で頭をいっぱいにするのではなく、血肉になる読み方は何が違うのだろう。

昨年末たまたま鳥井さんとそんな話をしていたことがきっかけで、

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ポジティブな変化もストレスは溜まる

ポジティブな変化もストレスは溜まる

昨年12月中旬、朝起きて身体が重かったり、「なにもしたくない」と思ったりすることが何度か続いた。「ちょっとおかしい」と思いつつも、新しい環境に慣れるための筋肉痛みたいなものだと捉えていた。

でも違った。

「変化はすべからくストレスである」

僕が所属するinquireとsoarの産業医である鈴木先生のメンタルヘルス勉強会に参加したとき、スライドに映された言葉。

自分が望んだ変化だとしても

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「わかりやすさ」ばかりを追い求めない

「わかりやすさ」ばかりを追い求めない

文章術の本を読んでいると、「中学2年生が読んでもわかるように書け」といった類のことをよく目にする。文章とは、何か伝えたいことがある前提で生まれるものだ。伝えたいことが、伝えたい人に伝わらなかったら文章は存在意義を失う。それはただの語の羅列だ。

世の中で売れている本、特にビジネス書は、この法則を守っていることが多い。マーケティング戦略をいくらしっかり立てても、読者が最後まで読み切れなければ、本の価

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これからの編集に求められることってなんだろう

これからの編集に求められることってなんだろう

テレビドラマによく登場する「優雅で知的な出版社勤務」というイメージは、一部の大手出版社社員を除いてほとんどどこにもない。多くの編集者は労働時間の割には少ない給料で、膨大なデスクワークを抱え、休日出社を余儀なくされているというのが現実だ。また芸能人や有名作家と友だちづき合いができるなどといわれるが、そういう職業の人たちとうまく仕事をするためには、企画力や文章力のほかに特別な神経が必要であるといわれて

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ショーウィンドウのウェディングドレス

ショーウィンドウのウェディングドレス

親戚の結婚式に呼ばれて、久しぶりに会うと「早く嬉しい報告してね」と言われて、それはまあ「いつ結婚するの?」と同義なのかな?と、鈍感な私は思った。別に嫌な印象を一つも受けなかったのだが、こういうのを嫌だなあと思う人もいるのだろうか、などとウェルカムドリンクを飲みながら考えていた。

小学生の頃、みんな「20代でお嫁さんになりたい」と言ってた横で「30歳くらいで一回くらいは結婚したいかも」と言った途端

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