キャンセルカルチャーが文化にもたらす悪影響について

先日、三重交通のキャラクターが、腰をクネクネさせていて性的であるなどの批判を受けるという問題が起きた。

これについては、三重交通は、キャンペーン変更はしないという情報が出ており、とてもいい判断だと思ったし、応援を続けたいと思った。


今回の三重交通の件もそうだが、このようなキャラクターデザイン(所謂 萌え絵)が批判されることは、今までもたくさんあった。

近年では、批判に屈しない態度を取ったり、無視をする企業や絵師も増えており、こうした「キャンセルカルチャー」の問題が認知されてきたことは、いい風潮であると思う。

しかし、キャンセルカルチャーでイラストなどを潰せなかった場合でも「後遺症」が残る可能性については言及すべきだと思った。

例え批判に屈しない企業などが増えても、このような批判が多発すれば、社会的な風潮として「あぁ、かわいい感じの女性イラストは出してはならないものなのだな」と言った「自主規制ムード」を盛り上げる恐れは十分にある。

そのため、批判が増えるだけでもリスクはあると言える。批判を減らすことは言論の自由を抑えることになり、できないので、それ以外の対策が必要になる。

そこで重要なのがとにかく応援をすることである。

批判に屈しなかった、よかったで終わりにせず、その後も応援をする必要がある。こうすることで、批判された企業側に「こういうデザインは悪ではない、応援してる人がいる」というメッセージを伝えることになり、意味のある活動になる。

こうした批判を受け続けると、企業側は、リスクマネジメントとして、同様のキャラクターデザインを控え、配慮に配慮を重ね、魅力的なキャラクターを出せなくなる可能性もある。

そうした「キャンセルカルチャーの後遺症」をできるだけ減らすためにも、批判が収まった後も継続的に応援することは重要なのである。



今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。