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早期離職率の高い介護職を、私が続けている理由

私は、高齢者介護の施設で働いています。
高齢者の方の生活を、手助けする仕事です。
この仕事をしていて、感じたことを、少し記していきたいなって思います。


この仕事を辞めたいって思うこと、たくさんあります。

サラリーマンだから、自分の思うようにならないことも多い。
(ほとんどの介護施設で共通の課題でしょうが)職員の人数は十分といえなくて、利用者様からの要望に応えきれない日々。
利用者様を傷つけてしまうリスクは、すぐそばにあって。

それでも、結局この仕事を辞めることはありません。

なぜだろうと、考えてみると、いつも同じ結論に至ります。

利用者様との、深いお付き合いがあるからです。

介護施設における、介護職と利用者様の付き合いは、
その他の職種での、従業員とお客様の付き合いと比べて、
ずっと深いものになりやすい、と思います。

理由は、他職種と比べて主に2点あると思います。
①利用者様お一人お一人に、関わる時間が多い。
②利用者様の一日すべてにかかわる。

①関わる時間が圧倒的に多い。
私たちが、介護させて頂く利用者様は、私が異動や転職しない限り、
一定人数でずっと同じ方々です。
私の場合だと、施設3階での勤務を、4年半続けています。
施設3階に居られる利用者様は、40名。
利用者様が、退所されること、他の階へ移られることがあれば、
この方々との関係は薄くなりますが、そういったことは稀です。
基本的に、亡くなられるまで、そこに居続けられるのです。

私の毎日の勤務時間は、ほとんど、
この40名の方の生活をお手伝いすることに当てられます。

すると、他職種と比べて、すごく長い期間と時間、この40名の方に向かい合っていることになります。

②生活すべてにかかわる。
利用者様が、仕事に出かけるといったことはありません。
すると、基本的には、施設で生活されることが、利用者様の一日のすべてになります。
たまに、家族様と外出されたり、病院に行かれることはありますが、
これは、月に一度あれば、頻回なほうです。

つまり、基本的に、利用者様の一日のすべてに、私たちは関わらせていただいていることになります。


①利用者様お一人お一人に、関わる時間が圧倒的に多い。
②利用者様の一日すべてにかかわる。

この2点が、他の職種に比べて、
介護職と利用者様の付き合いが深くなりやすいと思う理由です。

この深いお付き合いがあるから、私は、今日も介護職として働いているのだと思います。

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