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潜る


見渡す限りどこまでも透明度高く
そこには何もなきかと紛(まが)うほど

斜めに差し込む柱状の光線は無数の滝を作る

手のひらはキリリとした清冽な抵抗を掻き分けていく
深く深く
細かく白い砂がおだやかに広がる底へ向かって
深く深く

口からは泡が出ていく
大小の泡は地上では言葉なのかもしれない
しかしここではただの泡だ
止まることなくあふれた泡は上方へと昇っていく
そしてパチと弾けるだけ

ひと掻きするごとに光と水に浸(ひた)される
侵(おか)された体の境界はどんどん曖昧になっていく

自分なのか

光なのか

水なのか


潜るだけの存在なのだ

わたしは



⭐︎⭐︎


「環境音」という気軽にリスニングでき、作業を邪魔しない音楽があります。
それの文章版です。
「環境文」
読む人にひたすらイメージを送り続けます。

今日はただただ潜りたかったのです。
ただただ飛びたい日もあるかもしれません。
走りたい日も・・・。

このイメージは、高校生の時にスクールカーストの葛藤下で繰り返し頭の中に呼び起こしていたものです。その時は何かをリセットしたり何かを浄化したりしていました。
誰かの気分転換になれば良いなあと思います。







ハトちゃん(娘)と一緒にアイス食べます🍨 それがまた書く原動力に繋がると思います。