「意識高い系(笑)」だった時の話

私はいわゆる「意識高い系」と言われる方達のことを"痛い"と思っているわけではない。
ただ私の場合は情報に振り回され自分を見失ったので(笑)かなと思っている。

「意識高い系」というのは、

自分のことを過剰にアピールし、中身が伴っていない状態。前向きすぎて空回りしている、人脈にこだわる、自己啓発に熱心。

のような人を指し、大学生になった途端に増える。

"中身が伴っていない"以外は本当に意識が高い方々と同じ。彼らは今まで高校生だったわけだから実績などあるわけもない。これはただの成長過程なのだ。

意識高いということは他の遊んでいる学生より一歩進んでいるということのため、
私は今でも尊敬しているし応援したいと思っている。

大学1年、自己啓発を知る

大学生になった私はなぜだか気合が入っていて、とても元気だった。

サークルを4つ掛け持ちし、バイトは月7万程度の収入で、学校も毎日行っていた。
課題が多かったためいつも締切に追われており、自分の時間などほとんどなかった。
それでも嫌にならなかったのは「忙しい自分」に酔ってたからだと思われる。

私の通う学部は情報系だったので、インターネットの成り立ちや、メディアやコンテンツのこと、IT業界の未来、などを勉強していた。
自然とITベンチャーの先進的でカタカナ語が多く今どきっぽい話に多く触れ、次第にのめり込んでいった。

今の大学はキャリア教育に力が入っている。
入学当初からPDACサイクルノートを作ったり、自己分析をしたり、色々な職種業種の話を聞いたりした。それについて毎週レポート5枚くらい書かされていたと思う。集団意識として進路について考えなければ、という雰囲気になっていた。

私も自己啓発本やデザイン思考の本を愛読書にしていた。それを読んだ時自分の中ではすごく革命が起きた!という気持ちだった。今まで知らなかった世界だったし、ずっと安定を求めてきた私の考えとは全然違うビジョンが提示されていたのだ。起業が美化され、挑戦しない人の人生を軽く否定しているような言い分も輝いて見えていた。

わたしの駄目だったところはここで満足してしまったところだ。
読んで、気持ち良くなって、他とは違う大きな未来を見ているような気になって、それで終わっていた。

1年生の頃はそれでも良かった。
みんな同じスタートライン、思う存分理想を思い描くことができた。

意識高い系(笑)エピソード①
授業でかじった程度の知識で友達に対して業界を語る。映画やアニメ業界が多かった。レポートを書くのも初めてだったから、そこで調べた知識を披露したくて仕方がなかった。思い出すとちょっと恥ずかしい。

意識高い系(笑)エピソード②
いちいちフォントや文字詰めを指摘する。
デザインを齧りたてのとき、何がだめなのかよく分かっていないのに「ここMSゴシックじゃんダサいよ〜」的なことを言っていた気がする。相手はデザイナー志望ではないよ知識マウントは良くない。

意識高い系(笑)エピソード③
寝てないアピール、他校や社会人との飲み会アピール
これは代表的なあるある話だろう。
好きで予定を入れているのにも関わらず、課題の提出日前に徹夜しての寝てないアピール。会社でアルバイトをした時のエンジニアの人と飲んで○○〜〜 大した話をしていないのになんだと言うのか...

意識高い系エピソード④
SNS運用、ブログ、YouTubeなどを始める。
(生々しい傷なのでもう少し消化したらまた描きたい。ちゃんと全部失敗している。)

意識高い系エピソード⑤
NewsPicksを読んでいた
難しい話無理して読んでるの辛かった。

大学3年、理想とのギャップが出る

3年生にもなってくると、ちゃんと準備している人としていない人、能力が高い人低い人、などが何となく分かってくる。

私は3年生で挫けた。

3年生の初めに企業でアルバイトをしていたが、キツくてやめてしまった。
本当はもっと色々なことをやりたかった、
でも直ぐに怠けてしまって上手くいかなかった。
描いた理想が大きすぎて、少し上手くいかないだけで嫌になってしまっていた。

些細な上手くいかないが積み上がりながら、就活まで時間がなくなっていた。自由に使える時間が少なくなってきていることに焦りを覚えた。
結局その後引きこもりになった。
現実逃避が上手くなってしまった。

全ては意識だけが高くなって夢物語を妄想していたツケなのだ。

ビジネスは好きか?

今までよく目にした話はネット有名人の成功話ばかりで、ビジネスの話ばかりで、お金儲けは悪くないとか、1000万稼ぐにはとか、そんなガツガツした世界だった。

noteとの出会いもそんな人生が上手くいった強者インフルエンサーがノウハウを教えていますといった内容からだった。

私は将来を考える時にそんな世界ばかりを見ていた。
だってそこにいる人達は楽しそうで、人生勝ち組といった顔をしていたから。わたしもそうやって幸せになりたいと思ったのだ。

でも自分は、ビジネスが好きなのか?
お金を稼いでいる所に憧れているのか?
そんなインフルエンサーになりたかったのか?

よく分からないけど多分違う。
私は彼らの自己実現圧に押されて憧れていただけだ。無理してNewsPicksを読む必要もないしフォロワーを増やす必要もない。
彼らはとても眩しいから、惑わされてしまうのだ。

もちろん良いこともたくさん書いてあるし、
為になる記事もたくさんある。
しかし発言力が強すぎるのだ。説得力を出すのが上手すぎるのだ。

高校を卒業したばかりの自分は新しい世界の言葉に強く影響を受けて混乱してしまった。
自分の将来について形成していく時期だから、なるべく偏った思考をせずに広い視野を持つべきだった。(当時は広い視野を持っていると思っていた...!)
自分の芯がしっかりしていない人は意識高い系(笑)になりやすいと思う。

───────

あまり成功話はないのだが、これが悪い経験だったわけではない。面白い話はたくさんあったし、いくつかは今後も思い出すだろう。
今はあまり明るくないけれど、この躓きを乗り越えて楽しい人生にしていきたい。

#エッセイ #意識高い系 #自己啓発


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

4

バグった情緒で薄氷を踏む

地獄で信じられるのはスイーツだけ
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。