第6章 暖簾スキャナー
第6章 暖簾スキャナー
暖簾、目をやる。
文字にてあらためて認知する目的地。
たどり着けば通例
呑気に口を開けて、旅人前。
悠然と建ち構えるのが、正しい姿。
目的地として、在るべき姿。
毛筆の丸文字なんて、
母の手記以来だ。
暖簾の文字を私の頭、くぐると同時
脳内、母の描いた情景駆け巡る。※
注文のベルを鳴らす。
みっちゃん総本店にて。
何を言っているのか。
眼下、頼んだDXスペシャル。
どう見ても"実存している"。
お好み焼き島に撒かれた
数々の青ネギ、無論、私を拒んでいない。
拒むのは母のみだ。
母は知ることができない、この青き極上。
・・・暖簾下のように口を開く。
『いただきます!』
ん〜!うま〜!
うどんにして、よかったあ〜!
https://www.okonomi.co.jp/menu.html
★次回更新、乞うご期待!
※補足
このときまさにCTスキャンを感じた。
”暖簾のスキャナーポテンシャル”
を感じざるを得なかった。
ので、タイトルに選ばせてもらった、
そのくらい衝撃的な体験だったということを
私自身が覚えておきたかった。
次は号外。一旦ヘラやすめ。
私の広島シーンを写真付きで
楽しんでいただけるスタイルで。
そういえば私は広島の地に赴いた時も
ショートボブだったように思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?