千本松 由季

東京都出身。文化服装学院デザイン専攻科卒。マウント・ロイヤル大学小説創作講座修了。英文…

千本松 由季

東京都出身。文化服装学院デザイン専攻科卒。マウント・ロイヤル大学小説創作講座修了。英文小説『Looking at the Sun from under the Sea』がアートギャラリーcSPACE Marda Loopで展示される。映像化した小説をYouTubeで発信中。

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小説『サラブレッド』

「オニイサンってさ、なにしてる人?」 「え、オレ? 警察」 「ふーん、いい身体してると思った……。あれ、アタシって、逮捕されちゃうの?」 「なんで? なんにも悪いことしてないだろ?」 「そうよね。あ、でもコレって、御金貰ったら売春よね」 「じゃあ、御金上げないから」 「……え、ソレはヤダ」 「逮捕して欲しいの?」 「そうじゃないけど……あんまり明るいところで見たら恥ずかしい。嫌でしょ。臭うでしょ」 「いいじゃない、臭うの」 「自分でもさ、夏とか短パンで床に座ってて、立膝とかで

    • ペンキを塗っていました。

      ものを書けないので、喋ります。

      • 海外で働く為の英語はいい加減でよい。

        私のいい加減な英語を聞くと、安心されるのではないかと思います。海外で働きたい方は、ぜひトライしてください。

        • 書評『金閣寺』三島由紀夫。誰も言わない感想と文章の分析。

          言ってはいけないことを一杯言っているから、きっと三島由紀夫ファンはあんまり好きじゃないと思う。今回は、あろうことか、この作品は小説ではない、と発言している。みんなに殺される。 そもそも私のYouTubeは、三島由紀夫ファンが半分以上。考えたけど、きっとほかに三島に対して、大真面目に発言する人がいないからだと思う。特に『禁色』の書評はあまり見たことがない、と言われたことがある。 先日ゲイの人からコメントが来て、『金閣寺』も楽しみにしています、と言われた。そういうのは嬉しいよ

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        小説『サラブレッド』

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          ラジオ対談「虹倉きりx千本松由季」

          なんだか日本は暑いらしいですね。こっちはまだ冬で、先週、オーロラが四日続けて出て、空中が緑色になってびっくりしました。 自分で書いた小説やエッセイを、プロのナレーターさんに朗読してもらいたい、と思ったことはありませんか? それを実現してくださるのが、虹倉きりさんです。自分の作品が声になって残る、というのは特別なことだと思います。 私の小説を初めて朗読していただいたのは、もう四年も前。それからも私達のコラボは続き、私がどんなにふざけた小説や、読みにくい小説を投げても、虹倉さ

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          『4、百年経っても読まれる小説の書き方』

          保存版。トートロジーを75連発! で、ご紹介します。 一緒に勉強していきましょう。信じられないようなトートロジーもあるけど、これらは実際に最近投稿された小説の中で見付けたものです。かなり個性的なのもあって、面白いです。形は多少変えてあります。 これを読んだら、トートロジーのことは全て分かるようにしてあります。自分の書いている文章が怪しいな、と思ったら、これを再読してください。 トートロジーがあると、この人の小説はいいけれど、文章の書き方を知らないな、と思われる。完成まで

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          『4、百年経っても読まれる小説の書き方』

          『3、百年経っても読まれる小説の書き方』

          書きたいことを書いていれば、テーマは自然に、あっちからやって来る。しかし、「書きたいことを書く」のはなぜか非常に難しい。みんな書きたいことを書けばいいのに、わざわざそれを書かない。 誰にだって書きたいことがある筈なのに、書きたいことを書いていないから、途中で書けなくなったり、テーマが見付からなかったりする。 YouTube「百年経っても読まれる小説の書き方」 長編小説を書き終えて、梗概を書いている段階で、ストーリーの不要な部分を全部削っていくと、突如そこに意外なテーマが

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          『3、百年経っても読まれる小説の書き方』

          『2、百年経っても読まれる小説の書き方』

          私がみんなの小説を読む時、まずここを見る。 最初の四行を読んで、小説が進んでいなかったら、二ページ目の頭の四行を読んでみる。それでも小説が進んでいなかったら、その小説はもう読まない。 最初から最後まで立ち止まって、全く進まない小説を読んだことがある。博士論文を読んでいるみたいだった。全てが「解説」になっていて、されど、それが芸術的であるわけでもなかった。 「小説が進まない」の意味は、最後に私の未発表新作『パトカー』の一部を使ってお話しようと思います。 その次は、意外だ

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          『2、百年経っても読まれる小説の書き方』

          『1、百年経っても読まれる小説の書き方』

          ソーシャルメディアのどこを捜しても、書いた小説を批評する、という機能が見当たらない。御互いに読み合うことはあるけれども、いいところを緩く褒め合うだけで、ここはおかしいよ、と指摘し合うことはない。 小説を書く人は、人の意見を聞くのを怖がる。小説というのは、自分の内面の一番繊細な部分を使って書くもので、「小説の書き方」という方便は基本的には存在しないから、みんなは自分自身の設計図に従って、小説世界を創造していく。 だから、書いた小説を批評されると非常に傷付く。小説を書くような

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          『1、百年経っても読まれる小説の書き方』

          YouTube書評『新幹線という密室に殺し屋が十人!』

          YouTube書評「誰も言わない感想と文章の分析」 今回はミステリーの書き方、に挑戦。ミステリーってどう書くの? ブラッド・ピット主演でハリウッドで映画化された小説。伊坂幸太郎さんの『マリアビートル』の分析をしてみました。 かなり時間と手間をかけて撮った動画です。小説を書いている人だけではなく、小説を読む人にも観て欲しいです。 内容をちょっとだけ。 動画の中で、私の新作掌編『サラブレッド』のこともちゃっかり紹介。 それじゃあ、観てね! 前にやったミステリーの書き方

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          エッセイ『自殺願望という言葉をYouTubeで動画検索したら今直ぐ9-8-8に電話しろ、と出て来て驚いた』

          「自殺願望」と日本語で入力したら、バッと私の住んでいるカナダ政府のサイトに変わって驚いた。「あなたはひとりではない、9-8-8に電話しろ」ということだ。きっと各国語の「自殺」や「自殺願望」という言葉に反応しているのだろう。 まあ、電話はしなかったけど。今回のは、原因が分かっているから。この三日くらい、富士の樹海とか、福井の東尋坊とか、についてのYouTubeを熱心に観ている。 今日は、精神科医で、元自衛隊とかいう、まあまあ男前の人のYouTubeを観ている。ほぼ四時間くら

          エッセイ『自殺願望という言葉をYouTubeで動画検索したら今直ぐ9-8-8に電話しろ、と出て来て驚いた』

          エッセイ『人の小説にとやかく言うと殺される』

          私のYouTube「百年経っても読まれる小説の書き方」、誰も言わない感想と文章の分析シリーズ。今まで取り上げたのは、夏目漱石、芥川龍之介、梶井基次郎、高村光太郎、太宰治、川端康成、江戸川乱歩、坂口安吾、三島由紀夫、池田満寿夫、村上龍 全ての書評が観られる再生リスト。 今年五月の文学フリマに誘われた。小説家の常世田美穂さんが主催する、全部で六人が書くアンソロジー。それで、御互いにフィードバックと誤植チェックをしましょう、と言われたけど、どうしても言い過ぎてしまう。 難しい

          エッセイ『人の小説にとやかく言うと殺される』

          エッセイ『6年振りの日本。一番辛かったことはこれ』

          日本で三人、友達に会ったけど、三人共超真面目なんだよね。私の姉もそうだけど。東京でずっと一緒にいてくれたのは、金融関係の仕事をしていて、女性一人で二千万貯めたという凄腕だ。 それで彼女が三日間一緒にいてくれて、随分付き合いのいい人だなー、と感動していたら、どうやら彼女は、私を一人にしておくとヤバいと思っていたらしい。 そんなに心配しなくても大丈夫だよ、と言ったら、心配はしてないけど、って言うから、じゃあ、信用していない? と聞いたら、そういうんでもないけど、野放しにはでき

          エッセイ『6年振りの日本。一番辛かったことはこれ』

          エッセイ『日本で買って来た可愛いもの達』

          嫌なことがあって、酔っ払っているけど、嫌なことがあったから、酔っ払うのはよくない。 普段からショッピング・リストを作って、それ以外の買い物をしない偉い私だけれども、日本へ行っていた時もそうだった。予定外の買い物はしない。 Onitsuka Tigerの靴は二足買うことにしていたから、そうなった。 信じられないかも知れないけど、まだ時差ぼけなんだよね。死にそう。一晩寝ないで仕事に行ったりしている。 今回、絶対買いたかったのは、安くて可愛いアイシャドー。 渋谷の化粧品屋

          エッセイ『日本で買って来た可愛いもの達』

          エッセイ『遂にこの書評をやった。この先の生きて行く目標が見付からない』

          六年振りの日本。電子書籍でも買えなかったこの本を持って帰った! 私はYouTubeで『限りなく透明に近いブルー』の書評をいつかやるぞ、という目標があったけど、実現した今、この先の目標が見付からない。 人間の身体って凄いですよ。日本から帰って来てもう一週間経つのに、まだ時差ぼけ。こっちは夜中の一時だけど、感じとしては午後四時くらいだな、と思って、日本時間を見たら午後五時だった。 小説を書いている人は特に、私の書評『限りなく透明に近いブルー』のYouTubeを観てください。な

          エッセイ『遂にこの書評をやった。この先の生きて行く目標が見付からない』

          エッセイ『6年振りの日本。滞在、最後の日』

          私にとって六本木はいつも大人の街。私の書く小説に何度も出てきた。これからも出てくる。 私の小説の登場人物が、六本木を歩いていて、思いもかけず、いきなり東京タワーを見て感動するシーン。 日本に住んでいる友達に言わせると、東京に住んでいて東京タワーに感動するわけないよ、だそうだけど、そういう問題じゃないんだよね。 月だって何度も見ているけど、いきなり出てくるとやっぱり感動したりする。 渋谷109の前で英語で喋ってみた。 https://youtu.be/WrcLBU9w

          エッセイ『6年振りの日本。滞在、最後の日』