エッセイ② 不安と恐怖が私に小説を書かせている。それは結構辛い。

 相変わらず不安感が酷い。なにもかもが不安で、不安の対象が分からないから、対処のしようがない。

 そのため、出そうとしていた長編文学賞を一つ諦めた。その替わりに、締め切りが同じ短編の賞に出してみようと思った。プロットをノートに書き始めたのだが、上手くいかず、頭の中にストーリーだけが滅茶苦茶に詰まったまま書き出さなければならなくなった。短編だからいいが、これが長編だったらやっぱり不可能だったと思う。

 負のエネルギーだ。全部小説として書き尽くすまで、不安で耐えられなかった。不安と恐怖をモチベーションとして書く。書かずにはいられないほどの不安感。
 こういう状態で名作を書いた作家っているのだろうか? こんな気持ちで書き続けるから、昔、たくさんの作家が自殺した。今はいい薬があるからそれほどでもない。それでもアレクサンダー・マックイーンもロビン・ウィリアムズも死んでしまった。

 カルガリーは、これから毎日雨が降り、気温が20℃を超えない日が二週間続くという予報だ。梅雨の時期に体調を崩した私は、これがまだ永遠に続くのではないか、という不安がある。
 春に蒔いたヒマワリが咲かなかったら悲しい。

 結果として私は、一日で30ページという規定枚数を仕上げ、二日間で校正をして、さっき郵便で日本に送った。
 A4というサイズがこっちには存在しないので、それで落選する可能性がある。無理に日本のA4サイズに紙を切ると、今度はプリントアウトが上手くいかないかもしれないと思った。だから、微妙に違うサイズで発送した。それが凄く不安だ。それで落ちるようなら、最初から落ちるのだと思いたい。

 珍しく、私の実体験をもとに書いてみた。私は自分の体験したことが好きではないので、きっとそれについては二度と書くことはないと思う。それを書くのも気持ちのいいものではなかった。物語の最後にはたっぷりと希望を持たせた。それによると私は、これから幸せになるらしい。自分で書いたフィクションに励まされている。

 それにしても、なんでその文学賞のページ数が、四百字詰め原稿用紙30枚と決められているのかが分からない。私は合わせるのに特に問題はなかったけど、苦労する人もいるだろう。可哀そうだ。

 こんなだから、また次の作品もきっと生きて行く恐怖について書くことになるだろう。次の文学賞まであと一月半ある。不安感と希望を絡ませて書くことになるに違いないが、まだプロットはできていない。
 いつものように、中二病だった時の私自身のために書きたい。人生、そう悪いもんじゃない、と言ってあげたいが、それだと全くの嘘になる。きっとまた自分を励ます内容になりそうだ。フィクションだから、最後にうんと自分を幸せにしてあげてもいいかもしれない。嘘なんだし、どうせ。

 さっき、書いた小説を整理していて、一つ途中までしか書いてない作品を見付けた。書いた覚えは凄くあるのだが、なんのために書いたのかがどうしても分からない。完結しているのかどうかさえよく分からない。していると言えばしているような気もする。捜したけどnoteには投稿してないから、きっとなにかの賞のために書いたのだろうが、全く覚えていない。頭がおかしいとしか思えない。しかも、作品のできはいい。長さを合わせて、なにかの公募に出したいと思う。

 書くスピードが速すぎる。今度はもっとしっかり目的を考えてから書いてみたい。もっと書くのに慣れないとダメだ。しかしスピードは落とさないとダメだ。難しい。

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千本松由季 Official Blog

小説書き。生きづらかった日本を脱出して単身カナダへ。恵まれた自然の中でプロを目指して執筆中! 書いた作品は70作以上。短編はマガジンにまとめました。長編はこちらから⇒ https://ehappy888175296.wordpress.com/

エッセイ 2019年8月より

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コメント3件

お世話になっております。つかぬ事をお聞きするのですが、noteに投稿しても文学賞に応募出来ると思っていました。同人誌ではないし、販売していなければ構わないのだと思っていました(´-`).。oO
noripekoさん、こんにちは。賞によって様々です。なんの但し書きもなく、「未発表のもの」と書かれている時はnoteに発表された作品は応募できないそうです。判断が難しい場合も多いです(『群像新人文学賞』など)。純文学とラノベでも慣習が違うと思います。noripekoさんの場合は純文学だと思うのですが、『太宰治賞』など、はっきりOKと書いてある賞に出されたらどうですか? 探せばそういうのは他にもあると思いますよ。私もそうですが、小説を書いてすぐネットで人々の反応をみる癖がついちゃってるんですよね。賞に出す作品はnoteなどには出さない、という習慣をつけてみたらいいと思います。
千本松さん。おはようございます。
お返事ありがたく拝見しました。今後はそのようにしたいと思います。
ネットにアップすることで、リズム良く描いていく指標にもなっていましたから、改めようと思います。
詳しく教えて頂きありがとうございました。
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