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エッセイ⑨ 画家が書く小説。

☆写真はカルガリーに新しくできた図書館。

ネットで、草間彌生の、『クリストファー男娼窟』という小説の試し読みをした。約30ページも読めるから、かなり雰囲気は分かる。池田満寿夫の小説を読んでるような気になった。画家の書く小説は似るのだろうか? ビジョンが先にあって、それを小説という形に書き移している、そんな感じがする。

書くのが本業ではない二人の作品を読んでいると、あまり素晴らしくて、自分が恥ずかしくなる。どうにかならないものだろうか? もっと、書く、ということに対して本気にならなくてはいけない。そう反省する。

しばらく忙しくて小説もあまり進んでなくて、まともに書けたのはたった一日で、その日は10ページほど書いた。今、筆は完全に止まっている。焦らずに書こうとは思う。

相変わらず不安感が強くて、なにもかもが心配で、なにもかもが怖い。抗不安剤もあんまり効かない。そんなことがあるから、自分の作品中の人物に同情し過ぎてしまう。自分の書いている小説の登場人物を、辛い目に合わせることがどうしてもできない。そうなると、ストーリーが進まない。困ったものだ。

初めて不倫の小説を書いているのだが、辛い展開にならないようにしてるから、話にならない。ハッピーな不倫小説なんてあんまり聞いたことがない。それを書こうとするから、筆が止まる。

画家の書く小説のような、素晴らしいビジョンを思い描きたい。しかし今はアイディアも枯渇し、イメージも全く浮かばない。不安感が強すぎる。歌を忘れたカナリアになった気分だ。

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小説書き。生きづらかった日本を脱出して単身カナダへ。恵まれた自然の中でプロを目指して執筆中! 書いた作品は70作以上。短編はマガジンにまとめました。長編はこちらから⇒ https://ehappy888175296.wordpress.com/

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コメント2件

千本松さん、コメント失礼いたします。
『天使の骨格標本』『香水と男』を拝見して、同じ絵柄の二つの絵画がイメージされ、千本松さんの描く小説世界として印象に残っています。
かっこよくて、「パリ」でした。
虎馬鹿子様、コメントありがとうございます! 今、筆が進まない状況で、とても励みになりました。どうもありがとうございました。
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