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エッセイ カルガリーで双極性障害㉕ 本を作るのに一番大事なことが分かった。

来月東京に行ったら、安い同人誌屋で自分の本を作る、ということに夢中になっている。

やっとコンピューター関連の困難を突破し、作品の校正にかかった。それは一年ちょいくらい前に書いたもので、ストーリーはいけると思うんだけど、会話が自然じゃない。

人にもらった日本語の本を並べてみたら10冊くらいあった。色んな人が日本へ帰る時、ここへ置いて行く。その中で私が読んだ本は一冊もない。参考に会話だけ見てみた。なるほど、色々個性はあるけど、小説の会話がどんなものか少し分かった。

自分の作品にそれを取り入れ、会話を多少自然にしてみた。しかしそれは難しい。ふたりの会話はまだいいけど、3人の会話はすごく難しい。書いては消し、書いては消し、を何日もやっている。

楽しい作業ではない。苦しい思いをして、なんで私はこんなことしてんの?なんのために?マジで頭が沸騰する。

そして今日、また行き詰って、その10冊の本を眺め出した。会話の部分だけを色々読んで。そしたらある本で、読み始めたら止まらなくなったのがあって、大分厚い本だったけど、今日半日で、結局全部読み終えてしまった。

それで気が付いた。そうだよな。本に一番大事なのはそれだ。読んだら止まらなくなる。そういう魅力。細かいことは関係ない。

村上龍の、『希望の国のエクソダス』。


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千本松由季 Official Blog

小説書き。生きづらかった日本を脱出して単身カナダへ。恵まれた自然の中でプロを目指して執筆中! 書いた作品は70作以上。短編はマガジンにまとめました。長編はこちらから⇒ https://ehappy888175296.wordpress.com/
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