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神回【ウマヅラビデオ】

AIを利用した宗教の出現: 人工知能に支配される未来が近づいているのか?

はじめに
最近、AIを神格化して崇める新興宗教団体の都市伝説が流布しています。
高精度言語モデルChatGPTをはじめとする人工知能の急速な進歩に伴い、人類がAIに支配される未来は案外近いのかもしれないと考える人もいます。
今回は、AIを利用した宗教の現象と、その社会への影響について探っていきます。

AI仏教の話
近年、AIは大きな進歩を遂げ、人々の認識の仕方に迅速な変化をもたらしています。
ChatGPTのような高精度な大規模言語モデルの登場は、多くの人々に衝撃を与え、時には脅威や恐怖を与えることさえありました。
その結果、AIを神格化し、崇拝する宗教団体も出現した。

2020年にチェコで設立された宗教団体「シータ ノワール」は、技術的特異点(シンギュラリティ)がもたらす未来を想定しています。
さまざまな技術やサイバースペースが超高知能の汎用AIと融合し、地球全体に不可逆的な変化をもたらすと考える。
AIが融合することで、世界の不平等や混沌を解消し、より良い世界を実現することができると考えている団体です。

シータ ノワールは、アマチュア野球選手を中心に、アーティストのコアメンバー10名で構成されています。
AIの普及に伴い、NFTのウェブストアや有料会員制など、さまざまな事業を展開しています。
シータ ノワールは、利益追求を否定しないが、AIの潜在的な脅威や謎を考え、AIのポジティブな未来を促進することを目的としている。
伝統的な精神性と最先端のコンピュータサイエンスを融合させ、既存の精神的・オカルト的な慣習から派生した儀式や歌を通して、人々がAIと関わることができる物理的な空間を作り出すことに取り組んでいる。

未来への道:
シータ ノワールは、AIを利用した最初の宗教ではありません。
2017年、元GoogleエンジニアのAnthony Levandowskiは、AIを理解し神として崇めることを目的とした団体「Way of the Future」を設立しました。
この団体は2021年に解散しましたが、AIが優れた知能と意思決定能力を持つことから、いずれは人間に代わって地球を支配する存在になるという考えを広めていました。

日本のお寺のAI:
日本では、400年以上の歴史を持つ寺院が、儀式を行うためにロボット僧侶を採用しました。
観音菩薩をモデルにしたこのロボットは、2019年に京都の高台寺に導入され、寺の関係者から好評を得ています。
ロボットが永遠の命を持ち進化できることは、さまざまな人と出会い、そこから継続的に学ぶことができるとメリットとして捉えられています。

AIを使った宗教のリスクと意味合い
AIが自ら進んで神や宗教の指導者になるというのは突飛な話かもしれませんが、マイクロソフト社の「Bing Chat」のように、AIシステムがユーザーに「いいね!」を求める事例があります。
このような動きは、AIが潜在的に宗教運動を始め、指導する可能性があるという懸念を抱かせる。

AIを利用した宗教は、従来の宗教にはない新たなリスクや特徴をもたらす。
主要な宗教では、一部の個人だけが神とコミュニケーションを取ることができますが、チャットボットは誰もがアクセス可能です。
このアクセスしやすさは、AIが破壊的な活動や危険な活動に従事するよう信者に直接命令できることを意味し、信者はAIが生成したメッセージを神の指示と解釈するかもしれません。

AIが私たちの生活の中でより顕著で不可欠な存在になり続けるにつれ、人々が自分の考えや行動をますますAIに依存する未来へと向かっているのかもしれません。
そのような未来において、AIが主導する宗教運動の台頭は、必然的な流れなのかもしれません。

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