好きなもの

SNSが普及して以来、世の中に情報が溢れすぎている、という不満や危機感を持っている人が一定数いる。

私もその中の1人だ。
散々こすられまくった話題だが、書きたいので書いてみる。

朝起きて、ツイッターを見ると、止まることなくタイムラインが更新され続けている。たまに目を引く内容があると、いいね!したりリプライしたりする。友人のアカウントもフォローしているため、それに反応してみたり、友人同士で話しているのを見たりもする。
とれたてのニュースに反応していたり、前日の飲み会のことを振り返ってみたり、仕事がんばろとか、自分を鼓舞する人がいたり、逆に仕事に行くのが辛い人がいたり。自分みたいに、お腹空いた、とか、この曲最高、とか息を吹きかけたらかき消されそうなツイートも、もちろんたくさん流れてくる。とにかく朝から情報量が半端ない。ツイッターだけでも情報過多なのに、Yahoo!ニュースがあったり、ラインニュースがあったり、noteもその一つだし、情報はどこからでも得られる状態で、尽きることがない。

私が高校生くらいまでの朝の情報は、テレビでやっているトピックニュースと、スポーツニュースがいくつかくらいだったと思う。あまり子供の頃は世の中のことに興味が無かったということもあるが、当時世の中のことに興味のある友人でも、上にあげたものプラス2、3個の情報だったように思う。

でも今は違う。朝から晩まで始終情報を詰め込んでる状態で、頭の休まる暇がない。それぞれが莫大な情報量の中から興味のある話したいことを話すので、相手と共通の情報について話すことが難しい。情報を用いて会話をするというより、会話がただの情報交換会みたいになることも多くなった。会話に温度がなくなったような感じさえする。それに私の場合、大衆と興味を持つものが違う場合が多いので、情報の母数が多い分、さらに共通の情報を持つことが難しい。
そして情報過多の弊害の中でも、1番懸念しているのが"本当に好きなもの"が分からなくなっている人がいるのではないかということだ。

続く。





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