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今年のビッグビート研究報告(単に買ったビッグビート2022)

年末なので今年のベスト的なことを書こうかと思ったのだけど、なんか今年はきっぱりとベストみたいなことを言えるほどちゃんと聞いてないなと思ったので、なんとなく中古に全振りして買ったビッグビートを掘り起こしていこうかなと。

たぶん、今の世の中、ビッグビートを真剣に集めてる人間は、日本にも数人しかいない(下手したら自分だけかもしれない)と思うし、90年代半ばから00年代の頭くらいの数年間しか流行らなかった音楽ジャンルなんて、年々100円箱からも掘り起こせなくなってる(おそらく、売れなさ過ぎて、経年劣化で廃棄されている)ので、最近はレコ屋の新入荷の箱を漁るのは無駄になってきてるのだが、それでも粘っていればいいこともあり、今年は下北沢のElla Warehouseと渋谷に復活したレコファンといった掘りがいのある店ができた。あと、今年は京都と名古屋に行けたのも釣果があった。むろん、ネットのレコ屋もあるが、海外通販だと1ユーロのレコードもがんばってまとめて買っても1枚1000円を切らないので、なかなか手が出しづらいのも現実。

ということで、今年買ったレコードを淡々と少しだけコメントをつけたりつけなかったりしながら、張り付けていこう。
以上、長い前置きでした。

7インチ

7枚。ライフワークの一つビッグビートの7インチ探し。今年は年初から大物のAvalanchesを見つけたものの、その後は、AirのMoog Cookbookリミックスくらいであまり良い出物は無かった。一瞬、Rockafeller Skankの7インチがヤフオクに出てきたのだが、速攻で落札されてしまった。しかも5000円くらい。さすがにそこまでは…

コンピ(LP、CD)

10枚。まずはFSUKのシリーズが比較的収集が進展。特に人気盤の3をLP、CDで入手できたのが良かった。Skintの初期コンピBrassic Beatsも集めることにして早々にLPで2枚入手。ビッグビート黎明期のコンピBeats By Dope Demandはそろえるか悩むところ。そんなに中身は良いわけでもないんだよな。でも、買っちゃうんだろうな。21 Century Skaはスカ寄りビッグビートを集めた珍しいコンピ。Sex Sluts And Heavenは珍しい10インチ3枚組。Avenue AのSomething ElseはR&Sからのコンピ。2もあるしアナログも欲しいところ。

12インチ、LP

ビッグビートのメインは12インチなので、ここからはもう少し細かく分けて書いていこう

Freskanova

6枚。Freestylers主催のFreskanova、昔はあまり好きではなかったものの重要盤が多く、かつ集めやすいこともあり収集し始める。今年はFreestylers以外のアーティスト(といってもほぼメンバーの派生プロジェクトだが)が多かった。

Wall Of Sound

4枚。今年はそれほど買ってなかった。名門レーベルの作品なので、昨年までにある程度集めていることもある。PropellerheadsとかLRDみたいな知ってるけど持ってないみたいなところをいくつか購入。Mekonがジャケのわりにかなりの名曲でびっくりする。

Kingsize

4枚。もうちょっと買ってたようにも思ったがそこまででもなかった。ビッグビートの名門だが、いまいち代表アーティストがChicken Lips(彼らもビグビートというよりはその後のディスコダブ期以降の人気)なので、知られてる作品は多くない。Sir Drewはディスコブレイクな感じでよかった

Athletico

4枚。Fatboy Slim周辺と思われるけど、いまいち全体像が分からないレーベル。Athletio、枚数はそこまで多くないが、たぶん、国内に入ってる量が少ないのでちょっとハードルがありそうではある。

Bolshi

4枚。ごっそりと3枚ほど吉祥寺のCoconuts Recordsに入荷していたので入手。特に初期作は手に入れにくいのでうれしかった。

Skint

3枚。ビッグビートブームの中心レーベル、Skint、意外と集めてなかったものの、99年ごろまでのやつなら買っても良いかなと思い買いそろえつつある。

Ultimate Dilemma

3枚。ビッグビートの中堅レーベル。Jadellくらいしか知らなかったが、Runawaysの12インチがよかったので集めてみることに。

そのほかレーベルもの

計8枚。Fused & Bruised、catskill、KahunaCuts、Tummy Touch、Plastic Raygun、Lacerba、Marble Bar、この辺はレーベル名で買うようにしてるがなかなかそろわないなあ。

アーティストもの

6枚。アーティスト名で買ってるもの。Freddy FreshやLionrockなど。一番有名なネタモノアーティストBrock Landarsの10インチとか、世の中でほしい人、僕以外いないのではと思いつつ、1000円出して買った。

リミックス

7枚。原曲はビッグビートではないけど、リミックスにビッグビートが入ってるもの。こういうのが一番探しにくいので困るのだ。それぞれのリミックスを紹介してみよう。

Eric B & Rakimの曲のハードハウスミックスをKrafty Kutsがビッグビート化。先祖返りみたいなことに

現EXILEの有名曲をSparky Lightbourne、Eboman、Scanty Sandwichにリミックスさせた謎企画。

けっこう有名なPropellerheadsリミックス。実は彼らのリミックスはまあまあ珍しい。

エイジアンビートものをPsychedelia Smithがリミックス

Deadly Avenger、Wiseguysがビッグビートミックスしてるが、他にもJames LavellやRed Snapperもやっていてなかなかすごい。一時期はよく見かけたが最近見ないので確保。

Loop Da Loopは初期はつまらないスピードガレージだったんだけど、リミックスにFC Kahunaが入っててこれが素晴らしいビッグビートに。

ブレイクビーツユニットのDelakotaの曲をFatboy Slimがリミックス。全盛期のわりにあまり知られてない。

和物

3枚。Sugiurammnの初期に、DJ TOMOのビッグビート風プロジェクトDigital Anarchy。DJ TOMOのやつは昔、よく見かけていたがビッグビートだとは知らなかった。

そのほか

22枚。長年さがしていたClass One - Get BackとRichard Cameron - One '61 Beat Guitarを買えたのが良かった。Merchant Of Menaceみたいな知らなくて驚いたアーティストもいたり。

ということで、合計91枚。今年もいっぱい買いました。来年もいっぱい買います

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