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U2を飼い慣らす。

休職届を出した。
心と体を見つめ直そうと思っている。

そのお休みの四日目。
寝坊してもいいと思えたら
寝ることが出来た。
吐いてもいいと思えば
お粥を食べることが出来た。

なんだい、思っていたより元気じゃん。
休んで良かったのかな、申し訳ねぇ。
もしかしてどこも悪くないんでは?
そんな思いが交錯する。

体調不良が長い期間続いたことで。真っ黒くろすけのようなふわふわとしたそいつが日に日にでかくなった。
そいつは私のやる気を食べて生活している。たぶん。


だけど。その字が物々しいのと
そういう診断はもらったけれど
その症状よりずっと軽い気がするので
U2という名前をつけておこう。

診断は今年度だが多分U2は私が幼稚園くらいの頃から既におる。よく右手の短い生命線を見ては安心していた。あー早くこの世から離脱したいなぁー、いつお迎え来るの?と思っていた。なぜか。

中学になり、歌手デビューさせるぞ!と言われた。当時アクターズスクールが流行っていたこともあり、テレビ局の人達にそそのかれた合唱団の先生は(合唱団なんだけど、CD出したりディズニーや台湾に行ったり当時は活発な合唱団だった)ウチからもスターを出すと舞い上がっていた。

そんなことも大人の事情でいろいろと崩壊され、主演予定のミュージカルが話だけ上がったけど打ち切り。私は丁度中三だったので、その悔しさを受験勉強にぶつけた。けれど歌手になる夢が本当は捨てきれなかった。
「あんたが小さい頃に芸能をさせなきゃ良かった」これが母の口癖だった。

合格した瞬間、明確な目標がある訳でもない私は高校の勉強についていけず大学に行きたい野心もなく落ちこぼれた。1桁だった席次は高校に入って200番台になり、もうなんかやけくそだった。
大学は教職メインで福祉を専攻した。介護施設で働きながら歌を歌えたらいいなと言う気持ちだったが、実習先で密室の中、体を直に触られ怖い思いをした。そこの施設長に「何故事前にそういう恐れ(性欲の強い方)ということを教えてくれなかったのか」と訴えたところ「偏見の目で利用者を見ないで欲しかったから。こういうことは日常茶飯事だから」と一蹴された。問題行動を起こすと実習先が減るから、穏便にと大学側にふわぁと言われていたことも重なり、私は残りの期間その利用者さんと仲良く過ごしながら心の中で、日常茶飯事なことでショックになるくらいなら福祉はダメだろうなぁと諦めた。

教職の道を目指そうと思ったのは、
私みたいな変わり者の子どもを見出して
少しでも心を楽にさせてあげたいと思っていた気持ちがでかい。そんなへんちくりんな私が市民ミュージカルに出会って、
共演者の芝居に立てなくなるほど舞台袖で泣いた。

「生きて、いいんだよ。私たちが生きている時代はさ、生き方を選ぶ自由がたくさんあるんだから」

その、たった一言の台詞で決めた。
このセリフを書いた人のところで役者になりたい…

先生には
あなたが思うような甘い世界じゃないよ、
と言われた。それでも…そんな気持ちで飛び込んで10年がたった。

思ったより、長続きしてる笑


やり方はバリバリの体育会系だけど
先輩後輩の上下関係がそこまでないのは
多分かつて後輩だった先輩たちが
変えてくれたのだと思う。女性が強いし笑

U2も定期的に顔は出てきてたけど
ここに来る前のような激しい暴走はなく
元々心の中の気性が激しい私なりに
なんとか上手く付き合っていたかな。

それがまた暴走し、尋ねてくるようになった。私のやる気と時間をみるみるそいでいく。喧嘩すると悪化するので、機嫌をとる。

ねぇねぇ、私、トイレ行きたいから
身体起こしてもいい?

ねぇねぇ、これ期限過ぎてるから
さすがに今日は
頑張ってお仕事したいんだけど…

という具合に。

休むことで、こうして長文のブログもかけてるし頭の中とか自分の状況とか整理できるようになった。

また舞台に立って芝居したい…ということについては多分同意を貰えていると信じている笑

お正月に使った全ての衣装にアイロンをかけてお返しして、散歩に出かける。

これが今日の目標。

最初の予定では筋トレの復活まで夢見ていたけど、何処でバーンするか分からないからとりあえず最低限に。

ひとつ、救いなのは
私が自分に必死で周りに対して
感謝の気持ちが足りない時にU2が大きくなることを知っている事だ。

これが大きい時って、余裕が無いのよね。
だから、変な思考になるし。

生きとし生けるもの全てに感謝し、
自分の声と体を一致させ、
人に優しく出来たらU2は
それを子守唄にしてしばし眠るのだ。

だから外に出て自然の声を聞きに行きたいの、

ね、ね、体を起こさせて〜ってな感じ笑

早くこの自己中から抜け出せますように。
上手く飼い慣らしていこう。









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