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ナポリVSインテル2Leg【コッパ・イタリア】マッチレビュー

メランコです!コッパ・イタリア準決勝のナポリVSインテルのマッチレビューです。

結果は1-1でナポリの決勝進出となりました。

ハイライトを見ると分かりやすくなると思います!

事前情報

・1stLegは、インテルホームで行われ、0-1でナポリが勝利。

・マノラスが負傷により欠場

・エリクセンが先発。ビッグマッチでは初先発らしい。攻撃的にいく必要があるためだろう。

スタメン

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両チームのプラン

ナポリ

⇒ボール保持(したかったけど無理だった),少し守備的

インテル

⇒ボール保持、攻撃的、ハイプレス(=いつも通り)

<インテルの守備(ハイプレス)>

ボール保持を試みたナポリに対するインテルのプレスがキレイで印象的だった。その概要を説明する。

①2トップ+エリクセンがパスコースを切りながらプレスし、サイドに追い込む。

②ボールサイドの逆サイドの相手SBは捨て、全体が同サイドに圧縮してプレス。

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③ボールサイドの相手WGにはCBがマンマーク。その分、逆サイドのSBが中に絞り3バックを維持する。

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この3ステップでナポリに簡単にボール保持させず、主導権を握り続けることに成功していた。

<ナポリの守備>

ハイプレスのインテルに対して、ナポリはリトリートだった。その概要を説明する。

①3トップがCBに対して、MFへのパスコースを切るポジショニング(相手SBは捨てる)

②相手MFには3MFがプレスをかける

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*得点後は、相手MFに対するプレスも弱め、MFはライン間のスペースを消すことに専念していた。

③サイドに展開された場合は、ボールサイドのSBが相手SBをマーク。と同時に逆サイドのSBは中に絞り、3バックにすることで、インテルの超強力な2トップに数的優位を取って対応。

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<インテルの攻撃>

①2トップは沈黙気味

特にラウタロマルティネスはシュートも2本で沈黙だった。コンディションが万全では無かったのだろう。

ルカクは惜しいシュートやポストプレーが多く見られ、調子が悪いとは思えなかった。しかし、クリバリに苦しめられていて、普段と比べると沈黙気味だった。クリバリが流石すぎた。

②エリクセンの働き

エリクセンは攻撃において好影響をもたらしていたと感じた。

様々な場所にポジショニングしてバランスをとり、パスコースに顔を頻繁に出し、パスを散らす動きが目立っていた。

受けてにも出してにもなれる選手で、守備時は1つのコマとして動いてくれるため、とても汎用性が高く、コンテ監督は重宝するだろう。

③カンドレーヴァの働き

エリクセンと共に、カンドレーヴァも攻守で目立っていたと感じた。

ナポリの守備の性質上、MFがつり出されるため、ライン間や相手SB脇が空いていることが多かった。そこをうまく突いていたのがカンドレーヴァで、この動きから決定機を作りだしていた。

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しかし後半からは、ガットゥーゾ監督の采配で、MF陣のマークよりもハーフスペースを消すことを優先してきたため、カンドレーヴァのチャンスクリエイトは減ってしまった。

④サイドからのクロス

③の形がなくなった一方、大外にはスペースが与えられていたため、後半の攻撃はクロス中心になっていた。

両SB・控えメンバーに高精度のクロスを上げられる選手がそろっていて、クロスに関しては全く問題がなかったのだが、ボックス内でヘディングが得意な選手がルカクしかおらず、ナポリDF陣にとっては対応しやすかっただろう。

ポゼッションサッカーのチームが抱えがちな、ブロックを固められた際に得点不足になるという問題に、コンテ監督がどう対策するのか見どころだ。

<ナポリの攻撃>

ノープランだったと感じてしまった。選手個々の能力に頼ったパスを回しで、シュートチャンスもほとんど作れていなかった。ナポリの勝ち点の取りこぼしの大きな要因になっていると思う。

<総括>

・オスピナのビッグセーブ連発や同点弾がなければ負けていたことを考えると、ナポリは運要素の勝負で大勝できたことが、大きな勝因になった。

・どちらのチームにも課題があって、長期的に見ていくのも面白そうだなと思った。

特にインテルに関して、ポゼッションサッカーのチームが抱えがちな、ブロックを固められた際に得点不足になるという問題に、どう対策するのかとても興味が沸いた。

個人的にはサイド攻撃の完成度を高めることが一番手っ取り早いと考えているが、どうなっていくのだろうか?

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