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辻直人のファンでよかった。 #TEAMNAOTO オフ会in広島

推しとお酒を飲むこと。
オタクなら一度は夢見たことがある人も多いのではないだろうか。
2022年夏。私は、その権利を手に入れた。

私の推しこと辻直人選手は、Bリーグが好きな人なら知らない人はいない人気バスケットボール選手。そんなスターとしがない会社員の私が酒席を共にすることになったのは、辻選手のオンラインサロン、#TEAMNAOTOの企画で辻選手も参加する「オフ会」が開催されたからだ。

2022年7月23日、オフ会当日。
朝起きた瞬間から広島に着くまでの緊張感は大学受験のときを思い出すほどだったが、たまたま同じ便でTEAMNAOTOの友人と乗り合わせ、クラスメイトを試験会場で見つけたときのように緊張が和らいだ。
自ら制定したスローガン、「強い気持ち、優しい心、明るい笑顔」を何度も頭で唱えながら会場に向かった。席はランダムだったが、同席になったのは前述の友人をはじめとするお知り合いや、はじめましての方も話しやすい人ばかり。MCの辻大地さん(辻直人選手の実兄であるイケメンマルチタレント)が「先に飲んじゃおう」と言ってくれたおかげで、主役が来るより先にお酒をいただき、リラックスしたムードで辻さんを待つ。
しかし、辻さんが会場に入るやいなや、私の付け焼き刃の強い気持ちはいとも簡単に崩壊した。

か、かっこよすぎるー!!!

コートで見る姿ももちろんかっこいいのだが、オシャレな飲み屋さんでグラス片手にファンの前に立つ辻さんは、いつもより余計に背が高くガタイも良く見えて、日焼けした肌がつやつやしてて、笑顔が眩しくて、なんというか、物凄く”生命”を感じた。
肉体と身体能力に恵まれて、それを日頃から鍛錬して磨いている人だけが放つ輝き。人に見られるプロスポーツ選手という職業で、長い間人気選手をやっている人だけがまとうオーラ。
それらにすっかりあてられた私は、スローガンの強い気持ちをかなぐり捨ててドキドキワクワクしながら写真を撮った。
辻さんが別のテーブルでお酒を飲む横顔を合法的に盗撮したりもした。
これだけで交通費と参加費の元をとったなと思った。

オフ会が始まり数十分後。ついに私のテーブルに辻さんが来てくれた。
選手とファンでは通常ありえない距離感で、辻さんが私の隣に座る。

その瞬間、私は正しい呼吸の仕方を忘れた。

正しい呼吸の仕方を忘れていてもオタクの本能はしぶとく、しっかりちゃっかりセルフィーでツーショットを撮ってもらった。感慨に浸っていると、どうやら相当震えていたらしく、周りの優しい仲間たちに「大丈夫!?」と背中をさすられ、辻さんには「ちゃんと息吸うてくださいね」と言われた。
推しに酸素の供給状況を心配されるオタク。

その後もスペシャルゲスト・青木保憲選手が来てくれたのに全員で無視するドッキリをやったり(ちゃんと辻さんの合図で大盛り上がりした)、辻さんの実着用グッズが当たるじゃんけん大会でその日対面に座ったことがきっかけでお友達になった素敵な女性が見事1等のバッシュをゲットしたり、楽しいことばかりで笑いが絶えないオフ会だった。

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でも実は、オフ会に参加できることが決まってから日に日に増していったのは、期待より不安と焦燥感だった。

「上手く話せなくて変なことを口走ったらどうしよう」

「そもそも私は見た目もブスだし中身もしょぼいし、辻さんに会うに値する人間ではない」

そんなマイナスな気持ちばかりが心を占めて、もはや行きたくないと思うことさえもあった。

でも当日、私の抱いていた不安や焦燥感は、優しいTEAMNAOTOの仲間たちと、辻さんの持つパワーのおかげでいとも簡単に消え去った。まるで太陽の光で靄が払われていくように。

私が呼吸を忘れながらセルフィーを撮ってもらう様子を前述の女性が動画で撮ってくださったのだが、画面に映る私ははにかみながら笑っていて、こっ恥ずかしくて直視できないほど乙女だった。
母に動画を送ったところ、「こんなに可愛い表情をしているのは子供時代から今まで見たことがない」とのこと。
学生時代からの旧友に見せても爆笑していたので、客観的に見ても普段の私とはまるで違ったようだ。

でもそれは私だけじゃない。
私のカメラロールに入っているTEAMNAOTOのみんなは、どれだけスクロールしてもずっとニコニコ笑顔の写真ばかりで、今見返しても顔がほころんでしまう。

あの場にいた全員が美しかった。
ブスでしょぼいやつなんて、あそこには誰もいなかった。

100年以上前に与謝野晶子が詠んだ、「清水へ 祇園をよぎる桜月夜 こよひ逢う人みなうつくしき」という短歌がある。
恋人の与謝野鉄幹と一緒に京都の桜を見に行った晶子が、桜だけでなく今夜すれ違う人々のこともみんな美しく見えた、という情景を詠んだこの歌は、恋で浮き立つ彼女の心を表現した名句として有名だ。

オフ会のことを回顧しながら、ふと、私はこの歌の下の句を思い出していた。

あの日集まったみんなに生々しい人生がある。
理不尽な目にあって傷つく日だって、何もかも上手くいかずに涙を流す日だって、自己嫌悪に押しつぶされ消えてなくなりたい日だって、きっとあるはずだ。

それでもあの日、TEAMNAOTOの仲間たちみんなが、憧れの人に会うために、自分の中の美しい部分をせっせと探し集めて持ち寄ってきたような。
あるいは、ひとりひとりがもともと持っている美しさが、憧れの人を前にして自然に発掘されたような。
そして、みんなの満たされた心が、全てを美しく見せたような。
そんな煌めいた空間があの夜には広がっていた。

その中心には、夜も沈まない私たちの太陽がいる。

「こよひ逢う人みなうつくしき」

辻直人のファンでよかった。
心からそう思える、すばらしい広島の夜だった。

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