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絵画展の話:「池大雅 ー 陽光の山水」

出光美術館で開催されている池大雅展に行ってきた。





初めて来た美術館である


館内は渋めで好みであった。会場内は全く写真は撮れないのだが、自分はそっちの方が好きだ。
撮影可能な展示はスマホのシャッター音が気になるし(自分が撮る時も)、観客の姿も端に写ったり写されたり、「全作品を写真に収める」マンが必ず現れたりと何かと気が散る要素が多いのだ、、


作品は見応えがあり、かつ疲れすぎない量でとても良かった。作品は壮大なものが多く、引きで見ると見えないような細かな書き込みも随所にある。この見えにくい部分を拡大したものを作品の脇に貼ってくれていたり(ルーペで拡大した風?)、工夫を感じた展示であった。期間中作品の入れ替えもあるし、改めて細部を隅々まで見るために再度行きたい気持ちも湧いている。


そして、もう一つよかったのが図録である。






作品は屏風絵や組みになっているものが多いからだろうか、横位置の作りでページを完全に180度開けるようになっている。これは嬉しい作りである。



開いたまま鑑賞できる



その分縦長の作品はとても小さくなってしまうのはしょうがないが、部分的なクローズアップも大体載っている。折り込みで見開きをさらに大きく見れる国宝作品もあるし、この図録は全体的には見やすくて好きだ。




通常は180度開けない(吉田博も好きである




そして初めて訪れた出光美術館は、会場を出た後一服できるスペースがあり、ここがまた良かった。





観覧直後は少し疲れるものである。ソファに腰を下ろし、お茶(無料)を飲みながら展示の余韻を味わい、この後の予定を考える。雑談する。もちろん他の美術館も椅子はあるしカフェもあるものだが、快適なフリーの休憩スペースがあるのはとてもありがたい。そして窓の外は皇居・・オンリーワンな景色。


美術館の雰囲気の良さ、展示作品の良さ、図録の良さ、そして私の好きな川端康成が一時所有していたという作品も観れて思わぬ喜びもあった。


皇居は江戸城の跡だ


帰りに皇居付近も少し覗いて帰宅。本当に良い時間を過ごした☺️



























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