この時期にシクラメンが花を付けた。

いつもだと、年末から年始の寒い時期に咲くシクラメンとは違うのです。

改良された地面に植えるとそこに根付く種類だ。

紅いシクラメン。

薄紅色した

シクラメンほど

清しいものは

無い。

若い頃に聴いた布施明の歌を思い出した。

彼は友達と歌のオーディションに出たら、

彼が受かってしまったとのこと。

何と、ラッキーボーイだったのだろう。

東京はチャンスと廻り合いとに満ちている。

その気があれば道は開ける。

それが東京Dreamだ。

目的が無いと、堕落してしまうこともある。

それも、東京なのだ。

しかし、これは『薄紅色』のではない。

『紅』は『赤』より深い色をしている。

『藍』は『青』よりもアオくとも言う。

色は深みを出すためには、ただの１色ではそれを出せない。

昔、染色を楽しんだことがある。

白いTシャツ👕を黒くしたかった。

それで何回かチャレンジして見て、

それが良く分かったのだ。

それは黒い染色材だけで、即『黒い』Tシャツが染まり出来上がるのでは無いのだ。

勿論、『染色止め』もしなければ成らないことは言うまでも無い。

ある国から来たデニム👖は、

それをしていなかった。

それを知らずに白い物と共に洗濯したら、

白い物にデニムの青色が移ってしまったのだ。

それも体験したことは、痛い体験だった。

真っ白の布生地に、

薄い青色が

移ると、

それは

どう見ても

図柄なのでは無い。

誰の眼にも

『洗濯』の失敗

としか見えない。

今では、取り扱い注意書が書いてある。

それも、世界統一表示マークに成った。

それなら

文字が読めなくても分かる。

♻️
🌀👕
🚫

茶色の隠し色の力。

黒いTシャツに染めるには

まず、最初に

茶色の染色材で

先に染めなければならない。

それから、

次に

黒い染色材が使えるのだ。

奥深い色は

その奥に隠された色モノがあるからだ。

シワ。

お年寄りの

顔の

刻まれた

そのシワのように

老夫婦が互いに互いの手を添えている。

そこには、

互いの手の甲の沢山のシワが

2人の歳月の共に過ごした

数々の2人の歴史を

物語る。

人生の年輪。

人がシャツを染めるにも

一苦労と

一工夫を

重ねるのに、

なぜシクラメンは

そうした複雑な過程を経ずして

紅い色に染まるのか。

それが自然に仕組まれた遺伝子の働きと言えば、

それまでの話となる。

若い人の手や顔の

張りが無くなると

そこには人生の年輪のような

シワが出来るのと

同じほど

自然のこと。

それでも、

シワと紅いシクラメンとは

互いに違う過程を経て

別のベクトルを指している。

改良品種の地面のシクラメンは

冬でもそこで生きている。

そうして、

また、

新しい春を

迎えるのです。

花を咲かせる為に。

🌺🐇

ウサギ・シクラメン。

白いウサギは

ある日

素敵なモノを見た。

自分とは違う遺伝子を

持つモノに憧れる

と言う生命の不思議との廻り合い。

目の前に

見たモノは

紅いシクラメン

だと知った。

ウサギは

それが自分とは違う種と類だと気づいた。

もし、この人と一緒に成れたら

もし、この願いが叶えられたなら

天のご主人様

私はあなたの命令に従います。

何なりと。

それから、毎日それを観ている内に

ウサギの眼は

赤くなり、

更に毎日見詰めていると、

シクラメンの上に

２つの耳が出来ました。

今がチャンス。

今この時しかありません。

天のご主人様、お願いします！

そう叫ぶと、

ウサギはシクラメンと１つに為りました。

こうして

ウサギ・シクラメン

と成ったのです。

©️15 July 2019『ウサギ・シクラメン』。No.20.by Amembo-Aoina.
黒いTシャツ。染色。茶色。下地染め。
紅いシクラメン。ウサギの眼。赤い。
奥に隠されたモノ。奥から出でる色。
Shanxi394&Thankyou39's Story.