見出し画像

【感想】第2回 発達性ディスレクシア アウェアネスデイ

発達性ディスレクシア研究会が開催している講演会。第1回目は分からないが第2回目の今回はZoomから無料で参加できた。今回は一般参加者は話しを聴くだけではなく、チャットからの質問もできた。

当日のスケジュール

  1. 開会あいさつ

  2. 質問コーナー:ディスレクシアってなあに?

  3. 当事者からのお話し

  4. ICT活用講座

  5. パネルディスカッション:20年を振り返って・今後の展望

私について

ディスレクシアの診断がない成人(検査すら受けていません)。ただ、幼いころから文字に対する苦手意識があり、鏡文字を何度注意されても書いてしまい幼稚園や学校の先生から怒られたり、中学生まで逐次読みをしていたりした経験があるため、自分はディスレクシアなのではないか?と疑っている。現在も文字を読むスピードは150字/分程と遅く、苦労している。

感想

質問コーナー:ディスレクシアってなあに?

ジャーナリストの方からの質問に、発達性ディスレクシア研究会の理事長が回答する形式だった。

ジャーナリストの方が「怠けている、馬鹿だから、と思っているディスレクシアの児童は多い」とおっしゃっていたが、これはまさに私だなと思った。私は小学6年生の頃、授業でスラスラ音読している周りの同級生を見て、「ああ、みんなは口には出さないけど、陰では相当な努力をしてるんだな」と勝手に思っていた。授業中に私の逐次読みを同級生に聞かれることは、自分のダメ人間さを見られているようで辛かった。

あとは、ジャーナリストの方と理事長のお話しを聴いていて、音韻列という用語がたびたび出てきた。この用語を用いてGoogle検索すると、ディスレクシアに関する詳細な情報がヒットしやすいことに気づいた。今後、調べものをするときにこの用語を使っていきたい。

当事者からのお話し

2人の当事者のお話しを聴いた。あるあるが多くて、何度も頷いた。

1人の当事者が「学校の定期試験の国語を教科書の文章を暗記して乗り切っていた」とおっしゃっていたが、これはディスレクシアあるあるなのかもしれない。そういえば、中学校の頃に親を交えた面談で担任の先生に「A(←私のこと)は校内の国語のテストの成績は良いけど、学外のテストの成績は悪いね。なんでだろう」と言われたのを思い出した。学外のテストの文章は事前に暗記できないので、その分、点数が低かったのだ。

それから、印象的だったのが一般参加しているピアノ教師をされている方からの質問だった。その方の質問は「音符が読めない生徒がいて、教え方に悩んでいる。どうしたらいい?」というものだった。この質問に対しては当事者の2人とも「音符は読めなかった」と答えていた。実は私もそうだった。私が小学生の頃、音楽の授業でピアノを弾く授業があった。周りの同級生は少し練習しただけで楽譜に書いてある曲が間違いながらも弾けるようになるのに、私だけできなかった。これは私が長年、不思議に思っていたことだった。なぜなら、ピアノが家にある人は少ないので、周りの同級生も陰で努力できないからだ。今日、文字を読むことと音符を読むことが同じような作業であることを知って、この謎が解けた。

ICT活用講座

今は文字を読み上げてくれる教科書があるようで、羨ましいなと思った。と同時に、私も読み上げ機能を積極的に使っていきたいと思った。というもの、私は文字を読む体力が周りの人よりないように感じるのだ。ICTを活用することで、体力を節約していけたらいいなと思う。

パネルディスカッション:20年を振り返って・今後の展望

これまでの取り組みを踏まえて、今後の課題を4人のパネリストが述べ、ディスカッションする形式だった。現状と今後の課題とを4人が述べることに、多くの時間を取られてしまい、私の期待していたディスカッションを聴ける時間が少なかった。この点が残念だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?