見出し画像

2023年 走り初めは和歌山へ

2023年、明けてからというもの近畿地方ではポカポカ陽気が続いている。実家に年始の挨拶に行ったり飲んだくれたりしてる間に三が日は瞬く間に過ぎ、正月休みも残すところあと1日となってしまった。

ぽっかり1日、フリータイムができたので2023年バイク乗り初めツーリングに行くことにした。行き先はどこにしようか?いつも走っている北摂は寒そうだし、南なら少しは暖かいかなぁと考えていたら、以前息子が行っていた和歌山のある場所が頭に浮かんだ。

しかし前の能勢の展望台といい、息子のツーリング先を後追いしてるみたいで嫌やなぁ。でも実際に行ったことのある生の情報なので事前に色々と聞けてありがたい。

しかし息子に

「この前行ってた和歌山のなんとか島って、場所どのへんやったっけ?」

と聞いても

「あー、あらぎ島な」

「そこって場所すぐわかるん?」

「和歌山に抜ける道あるやん。道の駅3つくらい過ぎたら着くわ」

と、何の役にも立たないアバウトな情報しか返ってこない

自力で地図を確認すると片道100kmほど。日帰りツーリングには程よくイイ感じの距離である。よーし、新年初めてのツーリングは「あらぎ島」に決定!

少し曇ってはいるが、まずまずのお天気。道路の凍結が怖かったのでしっかり気温が上がった午前9時ごろ和歌山に向けて出発した。それでも気温は9℃である。

高速を乗り継ぎ、和歌山を目指す。風も穏やかで走りやすい。しかしここで問題が。スピードメーターの針がブレるのだ。アクセルをオフにすると速度が0になってしまう。そのうち針が正確な速度を示さなくなってしまい、ずっと20km/hの位置から上にいかなくなってしまった。

実は以前にも同じような症状が出たことがあり、その時はネットで調べた情報を元にメーターとケーブルの接合部にCRCをスプレーしたら元に戻った。

高速を降りるとすぐにホームセンターがあったのでCRCを買って応急処置をすることにした。売り場にはお馴染みのクレ5-56が並んでいる。しかし大きい。ツーリングには必要最小限の荷物しか持って行きたくないので荷物は8リットルのシートバッグに入るだけ。大きなスプレー缶を入れる余裕はないのだ。
さらに売り場を探すと、おー、あるではないか!小さいスプレーが。しかし大きいサイズとミニ缶、何で同じ値段やねん。コスパがいいのは大きい缶やけど邪魔やしなぁ。少し悩んだがやはり余計な荷物を増やすわけにはいかない。涙を呑んで小さいスプレー缶をレジに持って行く。あ。そうそう。スプレーが垂れないようにティッシュも買おう。えーと、ポケットティッシュは…。

ポケットティッシュ。あるにはあったのだが10個セットの嵩張るものしかない。一個でええんやけどなぁ。辺りを見回すも10個パック以外ない。小さめのパックもあるにはあるのだが、子供向けの可愛いイラストが入っている。いるだけ使って捨てるのも勿体無いし、仕方なくミニオンのポケットティッシュを掴みレジに持って行った。

ミニサイズのクレ5-56。これならシートバッグの隙間に入る
ミニオンのポケットティッシュ。これも6個パックになってるので使い切れず持って帰ることに


CRCをスプレーしてケーブルを元に戻し、気を取り直してスタート。しかし淡い期待も虚しくメーターの針は踊ったままだ。自分の速度がわからないのがこんなに不便だとは。普段当たり前に眺めているスピードメーターの有り難みを痛感した。

道の駅くしがきの里に到着。ここで昼食を買っておく。丁度昼食に良さそうなパンを見つけた。何?抹茶あんバターやと⁈これは買わんとアカンやつやろー。

あんことバターの組み合わせだけでもヤバいのに、抹茶まで!なんと贅沢な!


道の駅くしがきの里から先は山道になる。どんどん標高が上がってきて、それに比例するように気温も下がってくる。途中トンネルを何ヶ所か通過する。トンネルは年間を通じて温度が一定なので夏は涼しく冬は暖かい。気温の影響をモロに受けるツーリング中には癒しの場所である。しかし、トンネルがあるということは山を貫いて一気にその向こう側に移動するということなのでトンネルの入り口と出口とでは気候がガラッと変わることは珍しくない。「長いトンネルを抜けるとそこは雪国であった」ということもあるのだ。そう考えるとトンネルの中の生暖かい空気がかえって不気味ですらある。

幸いこのトンネルを抜けても雪国にはなっていなかったし、気温も1℃くらいしか下がっていなかったのでホッとした。道は空いている。時折対向車とすれ違うがバイクには一台も遭遇しない。こんな寒い時に山間部をツーリングする物好きは俺くらいなんだろうな。余りにも他の車に出会わないので不安になり、何度も地図を確認する。

そしてようやく「あらぎ島展望台」の看板を見つけホッとした。看板に従い狭い道をどんどん登っていくと不意に展望台が現れた。展望台というにはあまりにも小さく狭い場所だ。駐車場は車椅子用のものが一台分あるきり。バイクを邪魔にならない場所に寄せて止める。他に人は居ない。木製のベンチが2台あるだけの簡素な展望台。でもそこから眺めるあらぎ島は見事だ。

高台から見下ろすあらぎ島。島という名前がついているが島というより半島といった方が正しい。蛇行して流れる川がぐるっと回り込んで侵食してできた半島。その半島の上が全面棚田になっているのだ。展望台には写真付きでこのあらぎ島のあらましを解説する立派な看板が立っている。どこの観光地にもこんな看板が立っている。良かれと思って設置しているのだろうが、取ってつけたような俗っぽく豪華な看板は返ってこの絶景を台無しにしているように感じる。

ベンチの上にバーナーをセットして湯を沸かす。沸かしている間にミルでガリガリとコーヒー豆を挽く。ドリップペーパーが風で飛ばされる。晴れて日差しもあるが風は冷たい。風でバーナーが消えないように手をかざし、ついでに暖を取る。

コーヒーが出来上がった。気温が低いのでアルミ製の熱伝導率が良すぎるカップは瞬く間に冷めていく。熱いコーヒーで体の中から温まろうと思っていたのに期待外れだ。おまけに楽しみにしていた抹茶あんバターパンも低い気温のせいでバターが固まったまま、やけに脂っこく甘いだけだ。

昼食をとっていると、遠くから音が聞こえる。最初は珍走団が爆音を鳴らしながら峠を走っているのかと思ったが、どうもバイクの排気音とは違う。しかもその音は上空から聞こえてくる。

あー、なるほど、ドローンか。このあらぎ島の絶景を空撮しているのだ。一般人が気軽に空撮を楽しめる時代なんですねぇ。

あらぎ島でコーヒーを飲むという目的は達成できたので帰路につくことにした。帰り道に気が付いたのだが、展望台から少し離れた場所に広い駐車場があったのだ。知らなかったとはいえ展望台にバイクを止めてしまいスイマセンでした。

元来た道を引き返すのも面白くないのでそのまま行き過ぎて有田方面に抜けることにした。

しばらく走ると分岐でGoogleマップが右にそれろと言ってきた。嫌な予感がしたけどまぁGoogle先生が言うならと従った。嫌な予感は的中した。対向車が来れば行き違えないくらい狭くて急な山道が延々と続く。地元の軽トラがミラーに映ったので先に行かせると瞬く間に視界から消えた。ガードレールもなく、落ちれば谷底に真っ逆さまの山道をよくあんなスピードで降れるものだ。

スピードメーターは相変わらずデタラメな位置を指している。走行距離の割に燃料の減りが早いなぁ。あ!そうか!スピードが狂ってるということは距離計も狂ってるのか!これだけ走ってまだ100kmも走ってないなんてことはあり得ない。これは早くメーターを修理しないといよいよ大変なことになるなー。

帰宅してパーツリストから純正のメーターケーブルの値段を調べた。

「い、いちまんごひゃくごえん⁈」

メーターケーブルごときに1万円はさすがに出せないので社外品を注文した。これで直ってくれたらいいけどなぁ。

おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?