ヤフオクで売っている格安バイクは使いものになるのか?その7(免許編 前編)

排気量アップ計画のきっかけ

いい歳だしそんなに飛ばさないし足バイクだし50ccで十分だと思っていましたが、みんなとツーリングすると自らの鈍足具合がどうしても気になります。せめて人並みに走りたい、皆んなのペースに合わせて走りたいという欲求がムクムクと湧いてきました。一番手っ取り早い方法は排気量を上げることです。

排気量を上げるメリットは他にもあります。原付免許の場合、公道での最高時速は30km/hです。これはチャリンコを必死に漕げば出せるくらいのスピードです。競輪選手などは時速60km/hくらいを平気で人力で出せます。それに比べると遅いですよね。この速度を超えて走ると当然スピード違反でキップを切られてしまいます。しかし現在の日本でこんな速度で走る方がかえって危ないし、交通の流れの妨げにもなりかねません。また2段回右折というルールもあって、大きな交差点で右折する場合、まずは左側の信号待ちしている車線の先頭に入り、その車線の信号が青に変わってから初めて自分の行きたい方向に進むことができるという嫌がらせのような法律があるんです。これも無視して右折レーンからダイレクトに曲がると捕まります。こうなってくるとますます排気量を上げたくなりますよね。

排気量を上げるための壁

しかし、ここで大きな問題が。私、この時点で普通免許しか持っていませんでした。排気量を上げる為には新たに自動二輪免許を取得する必要があります。免許かぁ。いい歳こいて若者に混じって教習所に通うのかぁ。調べると自動二輪免許にも種類があって小型自動二輪免許というのがお手軽そうです。ただし排気量125cc未満までのバイク限定となります。しかもスーパーカブは遠心クラッチという仕組みです。いわゆるクラッチ操作が不要、自動車で言うところのオートマにあたります。小型自動二輪免許にはさらに「AT限定」という種類があるのです。これなら教習所に通わなくてもいけるんちゃうの?だってスクーターやで?遠い昔にスクーターで痛い目に遭ったことなどすっかりわすれています。

教習所に通わず、直接運転免許試験場で免許試験を受けることができます。いわゆる「飛び込み」というやつです。以前は大型自動二輪は教習所ではなくこの「飛び込み」でないと取得できませんでした。飛び込みで免許を取得するメリットはなにより安いことです。上手くいけば教習所に通うよりかなり安く取得することができます。

逆にデメリットは合格する保証はどこにもないということ。一発勝負なので失敗すると即検定中止です。でもまぁ、所詮スクーターです。アクセルをひねれば前に進み、ブレーキを握れば止まり、ハンドルを切れば曲がるのです。たとえ失敗したとしても数回も受ければ合格できるでしょう。

甘い考え

ここで少し補足説明をしますと、例えば私の住む大阪を例に挙げると門真運転免許試験場で受験する場合、試験手数料¥2,600、交付手数料¥2,050、車両使用料¥1,450、合計¥6,100が1回あたりの費用となります。(※2020年3月現在。私が受験したときは5千円ちょっとだったと記憶してます。)教習所で免許を取得するには某自動車教習所の料金と比較すると、普通免許を所持している場合、税込みで¥64,400、つまり飛び込みで10回以下で合格すれば教習所に通うよりも安くなる計算です。しかも相手は原付に毛の生えたような125ccのスクーター。これは楽勝でしょう。そうと決まれば行動あるのみです!さっそく門真運転免許試験場に問い合わせ、YouTubeで教習動画を見まくりイメージトレーニングはバッチリ、試験当日を迎えました。

運転免許試験場にはたくさんの窓口があり戸惑いますが、門真の場合は2階です。「すいません、飛び込みで二輪の試験を受けたいんですが・・」と勢い込んで窓口のおじさんに言うと「あー、試験は毎週水曜日しかやってないし、予約しないと受けられないよ~。」なんやとぉ、予約せなあかんてか~。仕方なしにその日は翌週の予約を取って退散しました。


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