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なぜ今、レコードで音楽を聴くか。

23歳男子、レコードにはまってます。

近年にわかにブームが再燃しているレコード。
レコード女子なる言葉も出来上がっているようで。


かくいう自分も、たかが23の若造。
別にレコード世代どころか、MDさえよくわからない世代。サブスクネイティブとでも言っておこう。


昔はCDが主流だったけど、今じゃ定額で聴き放題な世代の若造が、なぜ古臭いレコードに回帰しちゃうのか。

レコードの魅力、サブスクネイティブ視点で書いてみよう。



1、音がめっちゃ良い

まずレコードに針を落として音をかけた時、
1番最初に思ったこと。

笑っちまうくらい音が良い。

イヤホン変えれば音質上がるんじゃないの?
いやいや、ちょっと違うぞレコードは。


この表現であってるか分からないが、
“音が柔らかい、温かい”というのが自分の感想。

レコードの音質って生音感があって、ライブ感がある。

レコードの音自体がやけに中高音域に集まっているので、スネアの音が気持ちいい。ギターが2本以上ある音楽は、どっちも音拾ってくれる。パーカッションのカチカチって小さな音も拾う。

ベースとバスドラムといった低音域は少しこもる?が、City popみたいで逆によろしい。


サブスクの音楽も音質は良いんだけど、バランスが妙に取れてるというかクリアな音がするというか。これはこれで良い音質だなって、レコードと比較すれば再認識できる。



2、文字情報で曲を楽しむ

レコードのジャケットには歌詞以外にもいろんな情報が載っている。

この曲はどんな背景でできたのか?
なんでこの曲がこんなにヒットしたのか?

レコーディングはどこでやったのか?
誰がどの楽器を弾いているか?

などなど、色んな情報がジャケットの中に書いてあるのがレコードの魅力。


そんなこと調べれば出てくるとか言う奴、
いや、その調べるのがもはやめんどくさいわ。
いちいち歌詞を調べるのにもLINEの通知が邪魔をしてくるし、むしろジャケットの方がストレスフリーじゃないか??


具体例を1つ。
Michael Jacksonの”Off the wall”というアルバム。自分がMJの中で1番好きなアルバムだ。だから初レコードはこれにした。

中でもRock with youという曲がNo,1で好きなので、どんな楽器を誰が弾いてるのか食い入る様に見ていた。

そこで気づいたのが、ベースの奏者がほかの収録曲と違うのだ。
全9曲の中でただこの一曲だけ、違うベーシストだった。Bobby Watsonという男だった。


こういう思いもしない発見が、自分を興奮させてくれる。

収録曲一曲一曲、誰が演奏してるかなんてわざわざ調べないでしょ?
そういう情報が一元的に書いてあるのがレコードの魅力。



3、黙って通しで聴け!

ここが1番の推しポイント。
レコードはランダム再生なんてないし、次の曲ボタンもない。

だから自分の好きな曲だけ!好きな部分だけ!という”自己中”が許されないのが、逆に面白い。

黙ってアーティストの作った音楽を、通しで聴く。

アルバムの中には自分の感性には響かない曲がある、でも黙って聴く。
この違和感が徐々に味わいに変わり、愛着となり、段々好きになってくる。


微妙な曲、サブスクだったらすぐ次ボタンを押すところ。でもレコードは耐え抜くことが求められる。耐えるうちに徐々に曲の魅力に気づく。
なんともアナログだが、アーティストに敬意を払うことと同義じゃないかと。嫌いな曲を飛ばすのってアーティストに失礼じゃない?って思ったりね。





以上、若造がレコードが良いなと思う個人的な理由でした。


ちなみにレコードを始めたきっかけはコロナウイルス。実家の大掃除で偶然昔のレコードがたくさん出てきたので、聴いてみようかということで始まりました。
なのでレコード歴はまだ10日ぐらい。こっからこっから。




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