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『オンリー・マイ・フレンド』について(GEMS COMPANY内ユニット『うたひな』)

GEMS COMPANYのユニット『うたひな』の、『オンリー・マイ・フレンド』についての話をします。

GEMS COMPANYで最初に発表された曲で、やっぱりアイドルの正統派ソングだと思います。
むしろ、自分にとってのアイドルの正統派は『オンリー・マイ・フレンド』につくられた、という感じです。

曲名や歌詞から考えると、『オンリー・マイ・フレンド』のテーマは友情、でしょう。
MVの2人を見ていても、基本的には正面を向いていても顔を見合わせる場面があったり、サビでダンスが揃ったりと、2人の友情を感じます。

『オンリー・マイ・フレンド』を作られた瀬尾祥太郎さんは、「ワクワク」や「キラキラ」を曲に詰め込む、ということを話されていました。

この動画では、レコーディングの様子も話されているように、曲の裏側を知ることができておもしろいです。
MVと合わせてこの動画を見ることも、曲の楽しみ方の一つだと思います。

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ここから『オンリー・マイ・フレンド』の歌詞について話をします。

1.時間について

オマフレの歌詞に、ある特徴を感じます。
見出しにも書いたように、時間です。

オマフレの歌詞には、時間に関係する言葉が多いです。
>「目覚めたその時」、「ShowTime」、「すれ違った時」、「この夏」、「この瞬間」、「今日」、「永遠」……
一番の歌詞から適当に抜き出しても、時間に関係する言葉はこれだけあります。

時間に関係する言葉は、歌詞全体を通して使われています。
この特徴は他のジェムカンの曲には見られないので、瀬尾祥太郎さんの作詞やジェムカンの曲の特徴ということではなく、オマフレの特徴です。

友情と時間について。

まず友情は、時間に意味を与えてくれるものだと思います。
オマフレの歌詞で、「今日」は「かけがえのない」ものと言われています。また、未来と一括りにされる日々の中から、友達と「また会う日」は歌詞に書かれていて、特別に浮かび上がっています。
時間に関係する言葉が修飾されているように、友情で時間に付加価値が付けられていることが、オマフレの楽しさにつながっている気がします。

他にも、「この瞬間」は唯一ですし、「落ち込んだ」ときだって宝物になります。

次に時間が友情に与えるものですが、これがオマフレの歌詞を見ると、友情が増すのではなく、友情の終わりを与えているように見えます。
二人の友情が終わってしまうことを、どこか危惧しているように見えます。

ただ、失うことばかり考えるのは、友情が最高潮に達しているから、とも考えます。
先に目を向けると思いつく可能性が、今の友情が続くか、それとも無くなってしまうか、の2つになってしまう。それなら、「変わらないーー永遠に」「醒めないで」「終わりはないよね」と、2人で口を揃えて、友情が続くことを言っている。
オマフレはワクワクやキラキラであってほしいので、この解釈を取っています。

友情と時間について、もう一つ。

時間に関係する言葉が出てくると、動きを感じます。
時間自体が流れ続けているからでしょうか、時間について言われると場面が動いたり、人物が動いている様子が頭に浮かびます。

オマフレの歌詞全体に時間に関係する言葉があるので、オマフレ内の世界は動き続けている、と感じます。
ここに友情を絡めると、オマフレに描かれる友情は動き続けている、と言えます。
この事は、次の見出しでも触れます。


この見出しの最後に、歌詞の冒頭部分について書きます。

ジェムカンの最初の楽曲であるオマフレの歌詞は、冒頭部分から時間に関係しています。そこをジェムカンの始まりに、こじつけて考えます。

目覚めたその時から
夢のキミに 出逢う気がした
行こう It's ShowTime!

歌詞の意味をそのまま大雑把に考えると、
”目が覚めると、それまで夢に見ていたキミに現実で出逢える気がして、出かけて行った”
という感じでしょうか。

ジェムカンの始まりにこじつけて解釈します。

「目覚めたその時から」
「夢のキミに 出逢う気がした」
「行こう It's ShowTime !」

”GEMS COMPANYに目覚めた時(オーディションに参加した時や活動を開始した時など、ファンならジェムカンを知った時とか)から”
”まだ出逢っていない人との出逢いが始まった”
”今の自分は、ときめきの時間を進んでいる”

解釈を書いてみて、『メロウ』に引っ張られている気がする、と思いました。

でも、『メロウ』も本当に良いから、しょうがないよなぁ。
『メロウ』の話もしたいですが、それはまた今度。

それで、銀色世界は鏡面のような世界で、そこに12色が映りこんでいて…………


2.歌詞の成り立ちについて

妄想の話です。

まず、『うたひな』の2人の間に友情がありました。
友情は増していって、2人の間から溢れ出ていきました。
溢れ出た友情から歌詞ができて、いろんな人に曲として伝わるようになりました。

上のような物語があって、『オンリー・マイ・フレンド』ができあがった、と妄想しています。

オマフレでは、友情が歌詞より先にあるものだ、と思っています。歌詞を作るために友情を用意して、友情を横目で見て歌詞を作った、という訳ではなく、最初に友情があって、友情から溢れ出たものを受け取って歌詞を作ることになった、と思っています。

オマフレに描かれる友情は動き続けている、というのをここに持ってきます。
もし、歌詞を書くために用意された友情なら、歌詞ができてしまえば、その先どうなるのか分かりません。
一方で、友情が歌詞より先にあって、友情が動き続けると考えるなら、歌詞は友情の一部で、友情は今も続いている、ということを感じます。

オマフレのワクワクを例えるなら、友情を歌詞にしたくなるほどである、ということです。
2人の間にあったものが、外に向かうことで歌になった。
オマフレをこう思っていて、次のユニット曲の『しゃかりきマイライフ』と特徴が分かれるところです。


3.終わりに

奈日抽ねねさんが以前の配信で、『オンリー・マイ・フレンド』の歌詞朗読をされていました。

朗読は24分頃からです。
歌詞朗読配信は、いつもの声と、朗読ごとに変えられる声の違いが印象的です。
オマフレの朗読では、特に「打ち寄せる波に……」からの声や言い方に、身が震えます。切なすぎます。

歌詞の朗読で言えば、配信のタイトルに『無題』を見つけた時には興奮しまくりました。
ついでにその動画も張り付けておきます。

鑑賞の楽しみ、楽しみ。

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OhO

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