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つくる、在り方

基本的に作ったもの自体にメッセージ性があったりはしません。
作ることを選んでいる自分自身にはそれなりに理由や思いがありますし、作るきっかけとなるようなインスピレーションを受け製作したアイテムも存在しますが、それ自体の意味を表面化させたり、必要以上に素敵に見せたり演出をする必要はなくて。(あくまで"私が作るもの"に関して、の話ですが。表現として素敵なファッションは世の中にたくさんあります。。そういうものに触れる楽しさもある。)

服はただそこにあるだけで、例えばハンガーにかかっている状態の、それ以上でも以下でもなく、人を包む器のような道具として、ただ在ってくれればいいなと思っています。
そうやってフラットな状態で外に出たものが、誰かにとっての「ちょうどいい」になって、それぞれ自由な解釈で手にとって頂いた人の輪郭として役に立ってくれたらラッキーだなぁと。
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個性的とかコンサバとか、フェミニンとかボーイッシュとか、年齢とか体型とか、割り切らずに。ひとさじの加減で毎日少しずつ気分は変わっていくのだから、その振り幅や奥行きに"人となり"、おもしろさが潜んでいる。

ブランドの雰囲気や世界観を強く提示して納得させることではなく、自由に受け取っていただけるような形でいたいと考えています。
それはそれでどうしたものか、むずかしいなと立ち止まってしまうことしばし、なんですけど。とにかく、細くてもいいからながーく続けたい。