種々のお芝居、そして最高のエンターテイメントショーに触れて、感性が磨かれた気がする３月でした☺︎✨

2023-03-04 午前０時のラジオ局 @ 博品館劇場
私が昔からリアルに顔がタイプの文ちゃん。そんな文ちゃんは生田斗真に「浜中文一を検索してはいけない」と演技力を慄かれているらしい。そんな文ちゃんがふぉ〜ゆ〜では一番好みの顔の福ちゃんさんと舞台。そして私には昨年のクリスマスにふぉ〜ゆ〜に会わせてくれたフッ軽同盟のオタクと会う予定がある。彼女も観るらしい。好きな組み合わせが重なりすぎているのでひとまずストーリーをチェック。絶対に面白いに決まっている！観るしかないだろう！と軽い気持ちでチケットを買う。あぁ、あんな結末になるなんて…
座席の位置関係から開幕直後に少し遅れた観客たちがスタッフさんに案内されて足早に座席に向かう姿が嫌でも目に入る。程なくしてシュッとした後ろ姿の男性が一人、誰にも寄り添われることなく堂々と前方の席に向かっていった。なんでそんなドヤオーラで遅れて入ってこれんねん！と思っていたら…まさかで文ちゃんだった。演出として会場から登場して舞台に上がっていた。普通にびっくりした。そして生の文ちゃんは顔がいい。びっくりした。
文ちゃんと福ちゃんさんは演技がとても上手い。新米アナウンサー役の文ちゃんは初めてのラジオレギュラーの初オンエア回でガチガチに緊張して噛む姿がとてもリアルで、ナチュラルに下手に見せるには元々の演技力が高くないとできないと思う。幽霊ディレクターの福ちゃんさんは文ちゃんの亡くなったお友達が憑依した時と回想シーンで戦時中の兵になった時にキャラの引き出しが多くて全て違う演じ方で脱帽した。この二人は演技力だけじゃなくて、お芝居はテンポがよくて適度なタイミングで笑いが入るので、間の取り方、空気の作り方、全てがプロだと思った。中弛みがない。個人的に一番笑ったシーンは福ちゃんの弟の若かりし頃が文ちゃんに似ているという設定がちゃんと後半で活かされてたところ。いろんなところに伏線が散りばめられていて見事に回収されていくのも感心した。ただ、戦時中の回想シーンは読みが外れた、残念。ラジオ局に宛てられたエピソードがきっかけで、戦死したはずの旦那と流産したはずの赤ちゃん共に幸せに過ごす女性の幻想が描かれ始めたので、この結末と同じようなことが福ちゃんさんと意識不明で寝たっきりの奥様にも起こるのかな…なんて観ていたけど、二人の結末はまた少し違っていたので。奥様が長らく眠っている間のお互いへの愛と二人らしい終わり方に涙が溢れてしまって…軽い気持ちで観に行ったら大笑いした後に啜り泣いて夜のネオンが輝く銀座の街を歩くことになった。愛しさと切なさとおもろさと、そんな舞台だった。

2023-03-09 Travis Japan Debut Concert 2023 THE SHOW @ ぴあアリーナMM

おかえりなさい！そしてデビューおめでとう！！
私はゴリゴリの新規です。阿部くんを神のように崇め称え慕ってくれている如恵留くんをJr.の中で贔屓目に見ていた程度でした。私は海外志向の強い女でして、アメリカ留学を決意して確約された未来が見えないか己を信じてメキメキといろんなスキルを上げていくトラジャをとてもかっこよく思い、海外で直にいろんな経験をした人間は強い！絶対に世界で夢を掴み取ってほしい！と願ってファンクラブに入りました。はい、ゴリゴリの新規です。
アメリカ留学で洗練された彼らのデビューコンを観たいと強く願って申し込みをしたら、私に初めて“当選”をプレゼントしてくれたトラジャ。それだけで一生愛す！と誓う。
ドキドキしながら向かったぴあアリーナMM。道中にトラジャの曲を改めて勉強しまくる。当時の歌唱力に不安を覚えながらも、これが後に驚きの一つに繋がるのであった…。最初の驚きはステージ！入って早々にテーマパークのような空間に驚く。メインステージには虎が、そしてセンターステージにはギラギラの地球儀が吊るされている…ここはディズニーシーなのか？ワクワクしながら開演時間を待っていたら…トラジャは空飛ぶオープンカーに乗って現れた！SHOCKか？SHOCKなのか？斬新すぎる登場にテンションが最高潮になった。この先にはもう期待しかない！
act 1はHollywood。夢のHollywoodで下から光るステッキが飛び出してきた時、見所を外すことなくあまりにも自然にステッキを取り込むので、その手があったか〜と感心した。どの曲か忘れてしまったけど、パン食い競争のように吊るされたハットが曲中に降りてきた時も同じことを感じた。トラジャの発想力の豊かさに脱帽した。
そして、Happy Groovyで如恵留くんがピアノを弾いてるんですけど！これ以上何でもできる姿を見せてくるのはやめてください！惚れてまうやろ〜。
act 2はElectronics。Unique Tigerで虎のトロッコに乗ってアリーナを回る7人…可愛すぎるだろ。まずトロッコが虎って何？それがもうUnique！自分たちの推しどころにブレがなくて大天才だよ…
act 3はJapanesque。まさか和太鼓があるなんて…SHOCKと滝沢歌舞伎じゃん…なんて思ってたら、Namidaの結晶（多分この曲中）でドカ桜ならぬドカ羽が降ってきまして…滝沢歌舞伎じゃん！って興奮したよね。大量に舞い散る羽の中、Never My Loveを歌っているトラジャを見て、去年観たジャニ伝で「初代ジャニーズが叶えられなかった夢をTravisJapanが叶えた」っていう言葉を思い出して心の中で感涙。しんみりしていたらのえげんの 君だけに が大優勝すぎて情緒がジェットコースター。自ら羽を纏いに寝そべって華麗に舞う如恵留くん大天使だったよ！
act 4はStreet。しめちゃん、まちゅくらくんの小さきものによるパワフル LET’S MUSICが最高に可愛かった〜。私も野菜ジュースを飲むだけで可愛いって言われたい。「レーベルメイトの坂本九さん」ってパワーワードすぎるけど、そのレーベルと契約できたトラジャに凄さも感じた。World of Dance Championship Series本戦のパフォーマンスもフルでやってくれて、本人たちにはたくさん辛いことがあっただろうけどアメリカ留学が最高の形になって良かった！と心の中で拍手大喝采だった。
act 1-4の構成は去年参戦したGAGA様のライブを思い出した。海外の方はこの手の構成が好きなのかな？私はテーマがわかりやすくて好き。さすがアメリカ留学をしたトラジャは違う。歌唱力も別人かと思うくらい爆上がりしていた。やはりアメリカ留学を経たトラジャは凄い。
アメリカ留学で得たものとそれまでにトラジャが経験した全てが融合されてるように感じた。感謝と愛がたくさん詰まった最高のエンターテイメントを見せてくれたトラジャ。大好きだ〜♡ますますパワーアップするであろう演出、パフォーマンスに期待してるので、次のライブも絶対に行くぞ〜🐯🎶

2023-03-18 ルーザーヴィル @ 新橋演舞場

学生時代はザック・エフロンとリンジー・ローハンが好きでスクールカーストものやミュージカルもののティーン映画をたくさん、それも繰り返し観ていたので、こちらのミュージカルを知った時は絶対に観ようと思い、初めて歌舞伎会でチケット申込抽選にチャレンジして行ってきた！
席に着いた瞬間、カラフルな色味や幾何学的なデザインの舞台が目に飛び込み、これは絶対に好みのミュージカルだなと確信。最初はエレクトリックでPerfumeを彷彿とさせるような不安なパソコンオタクを印象付けるシーン。その後に全キャラクターがポップでレトロな80’sに流行ってそうな衣装で大集合。全てにおいて陽と陰、謙虚と傲慢、充実と悲壮の対比がはっきりと表現されている演出が好きだった。同じ曲でもスクールカーストの上位と下位では歌詞が違っているし、同じロッカーでの出来事でもカースト毎に話題やグループ内での関係性も違うし、流れるように対比がされていてキャラの個性が際立ってとてもよかった。ただ、この系譜の映画を観すぎているのもあって、それぞれの内面の成長や成功例、恋愛模様の変化まで割と読めてしまったけど…笑
俗に陰キャと呼ばれるスクールカースト下位はグループ内での関係が対等でいいなと思ったけど、それは相手が第三者から見て目立った要素がないから成り立っているんだなと、彼女ができて得意分野でメキメキと力をつけるマイケル瑞稀を羨むルーカス克樹を見てふと気がついた。歳した大人でありながらわかる部分もあっていい複雑な感情に襲われた…。そんな複雑な感情も、噂に聞いた8mもある銀テープが3階席まで勢いよく上がってきたことで速攻でどこかに消え去り、かなり気分が上がった☺︎銀テープは長すぎるけどそこが大正解な演出だと思う！
井上瑞稀くんは想像よりも歌が上手で男性陣の中で歌詞も音も１番聴き取りやすくて、本髙くんは現役理系院生特有のオタク感が上手く滲み出ていて役にぴったりとはまっていて演技が自然で、新しい発見もできた心が踊るミュージカルだった。

2023-03-23 もしも塾 @ 東京グローブ座

信五 presents の得体の知れないもしも塾。何やら面白そうな予感がするぞ…と思うも日本一オタクを抱えているジャニーズ様の超人気タレントが集結した舞台なんて激戦すぎてFC枠なんてあってないようなものだとそこは最初から諦め、大得意のe+一般勝負に見事勝つ☆
本当に急なイベントだったんだなと思える、すっぴんのグローブ座。藁半紙のようなフライヤー（言い方としてはチラシの方が似合う）。始まるまで流れているBGMは日本昔話の曲。その状況下で藁半紙のチラシを見ても即興劇で日本童話をやることしかわからない。
時間になって颯爽と登場するCEO信五。東の地で生の信五を拝めるなんて…「演技路線で進む人は選んでない」的なことを言っていたけど私の中ではHiHi Jetsの作間くんはその路線。何をさせるんだろうか、何を見せられるんだろうか、今までと違うドキドキを感じる。CEO信五もどうなるかわからないと言っていたので、考えるよりも感じろ系であることは理解した。
第一話、３匹のこぶた。オオカミ・二階堂くん、パパぶた・顔がいいこじけん、ママぶた・大晴、こぶた①・琳寧くん、こぶた②・大陸の小柴くん、こぶた③・作間君。配役がくじで決まった時に「5/6が豚やん」ってつっこんだ大晴に地味にツボった。この回はとても綺麗にまとまっていて、全員余裕があったように思う。琳寧くんが無茶振りでギャグを何度もする羽目になってたけど「さ〜らりとした〜右折〜」が面白すぎて、CEO信五も気に入ったようで総評コーナーで全員でやった時は沸いた。作間君はシュッとしたイメージがあって即興劇でも演技力の高さが伝わるんだけど振り向いたら衝撃メイクのシュール系なお笑タイプで、二話も顔面はこのまま挑みそうだなとは予測できた。
第二話、浦島太郎。浦島太郎・二階堂くん、いじめっ子たち・Aぇ、亀・小柴くん、乙姫・琳寧くん、法人・作間君。最初の配役はこれだったのに、小柴くんが亀をボクシングの亀田にしたことで竜宮城がジムになり乙姫や魚たちがプロボクサーになり宴がプロ試験になるカオスな地獄絵図になった。はちゃめちゃで笑えるんだけど、どうやって終わるつもりなのか不安も生まれてきたのも正直な感想。そこを上手く回収するきっかけを作ったのはAぇで、まさかのまさかで玉手箱として配役のくじ引きを持ってきよった。それまでの流れを全てをリセットしようとするなんて…まさかで浦島太郎を誰も引かないなんて…。二階堂くんは頭を抱えてたけど、二階堂くんの頭の回転の速さや機転の利かせ方は天下一品だった！二階堂くんは抜け殻の浦島太郎のアフレコをぬるっとやってのけ、ジムという名の竜宮城での出来事をパラレルワールドにし、みんなが知ってる浦島太郎に近づけていった。二階堂くんがいたから軌道修正がうまく進んでなんとか綺麗に着地したと思う。気がついたら勝手に抱いていたヒヤヒヤが消えてた。パラレルワールドは大晴な新しい配役がきっかけだけど、一つ一つの言葉を聞き漏らさずに取り込んで、流れをきちっとまとめる二階堂くんは本当に凄い。CEO信五が信頼してフル当番させるのも納得。
みんな内心は焦って心臓が爆発しそうなんだろうけど、そんなことをおくびにも出さず、個々のポテンシャルとチームワークで瞬発力と面白さを最大限に引き上げてて、天才集団だった！抱腹絶倒の2時間弱をありがとう。信五、また東京でやってね。