見出し画像

スパーギヤのモデリングとアセンブリ by Inventor

https://youtu.be/8bbzlr8m63E

↑このようなかみ合いながら回転する歯車の組み合わせを作成します。

まず、この諸元でギヤを2つ作ります。

Inventorのパートファイルを新規作成します。

まず、ツール→ドキュメントの設定で角度単位をラジアンにします。

モジュールと圧力角、歯数を決めれば他のパラメータは計算で求められますので、これらのパラメータをユーザパラメータとして設定しておきます。

管理タブ→パラメータ

2Dスケッチを押し、作業平面にXY平面を選択します

歯形のインボリュートを描きます

インボリュート曲線の式(パラメータ)

x = 基礎円半径× ( cos(θ) + θ × sin(θ) )

y = 基礎円半径 × ( sin(θ) - θ × cos(θ) )

なので、入力は

X(t)=(基礎円直径/2)*(cos(t)+t*sin(t))

Y(t)=(基礎円直径/2)*(sin(t)-t*cos(t))

Tmin=0

Tmax=PI (適当)

拘束をしたいところですが、これに限ってはいじるとおかしくなるのでそっとしておきます

原点からインボリュート始点までの線を引きます

インボリュート曲線を上下にサーフェス押し出し(これで切り抜くので、歯厚より大きく)

もう一度同じスケッチに戻ります(ツリーの押出の中にあります)

基準ピッチ円を描きます

基準ピッチ円とインボリュート曲線の交点から原点への線をひき、その線から360°/歯数/4だけ回転させた線を引きます。

これが歯の山の中心になります。

(実際は原点ーインボリュート始点の線もありますが見やすさのためここでは省いています)

※転移があるときはインボリュート曲線から作ったサーフェスを歯の山方向にスライドします

転移量=モジュール*転移係数 なので

ボディを移動→サーフェス選択

→基準点原点→座標入力(移動先)

→X:モジュール*転移係数*cos(X軸と➡の線の角度)、Y:モジュール*転移係数*sin(X軸と➡の線の角度)


歯の山の中心の角度に作業平面を作成します。同一平面上にある2つのエッジ→Z軸と上記の➡の線

その作業平面に、穴、歯底、歯先の2D図(片側のみ)を描きます

歯部分を、インボリュートのサーフェスまで回転させ半歯分を作ります

もしくは大き目に回転させ、サーフェスで切り取ります。

※保存します(次からの操作でPCに高負荷がかかり固まる可能性があるため。)

ミラーで一歯分にします

パターンで全歯分作成します

内側のリング部分を全周回転で作成します


一歯分フィレット(R)をつけます

パターンで全歯にRをコピーします

モデルの完成

これをギヤA、Bの二つ作っておきます。

新規アセンブリを作成

パートファイルを配置

まずはスパーギヤAから

Originの中にある平面や軸がその空間での基準座標系です。

↓この画面では、上のOrigin内がアセンブリファイルでの基準座標系で、下側の、スパーAの下にあるOrigin内がスパーAのパートファイルの基準座標系です。

このギヤの位置を決めるため、拘束します。

まずギヤの回転軸に垂直な面(ここではXY平面)をアセンブリ空間のXY平面に拘束します。

拘束→フラッシュ(同じ方向)、アセンブリ空間のXY平面とスパーAのXY平面を選択→OK

これでXY平面が固定されました。

次は回転軸を固定します

アセンブリを選択(関係の▼の下に隠れています)

軸を選択しますが、スパーAの回転軸(ここではZ軸)を先に選択し、アセンブリ空間のZ軸を後に選択します。

ここから先は

825字 / 19画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?