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電気工事士を8年間仕事して感じたこと

こんにちわ!!! 
たまには3DプリンターやZbrushとは違う話を書こうと思って自分が電気工事士を8年間仕事した感想を書こうと思います。

まず自分は高校卒業後、電気職業訓練校を二年間いきながらアルバイトして20歳頃から電気工事士をはじめました。

んで、20歳から28歳まで電気工事士をやって辞めました。

まずなんで始めたかというと、うちの親父が電気工事士を何十年もやっていて昔は従業員もいたこともあったんですが、その当時は親父は一人親方で仕事を請け負って仕事していて俺もそれを手伝うってことで何の心意気もなくやることないから始めましたという志とか自分の感情は無ではじめました。

で電気職業訓練校でやってたことは結果的に現場で役にたつことは、ほぼありません。現場で求められるのは図面を瞬時に理解し配管何本 ケーブル何本をそこまで引くということ、そして効率よくまとめて引きスピーディーな動きを求められます。
職業訓練校でやってたシーケンサの授業とか無駄に何か月もやった気がするがほぼ無駄です。
これならば18歳から見習いとして現場の仕事をするほうが100倍タメにはなると思います。

で20歳から電気工事士をはじめたわけなんですが、結論だけ言うと親父と一緒にやってるから大変なんてもんじゃありません。
まず親父は仕事を出来る人間として評価が高く仕事をもらえるみたいなんですが、人を使うことが出来ないタイプの人間です。
人に求めるとこと理想が常に自分基準の超高水準、人に教えることが基本できない。俺が質問するとブちギれる(こんなこともわかんないのか!!と) こんな感じで質問すれば超ブチ切れるという負のスパイラルのせいでわからないことがあると質問すらもしづらいため独学で仕事が終わってから図面を寝ながら布団で一時間見て今日の仕事の配線は問題なかったか?とスイッチ+コンセントの配線はVVF三芯一本でいいのか と一日の仕事の問題はなかったか?ケーブルのジョイント部は問題なかったか?配管の本数は足りてたか?効率よく配線する方法を毎日寝る前に確認してました。 なぜこんなことを都度するのかというと仮に配線とか配管の忘れがあったとき気が付くのがボードの開口もしくは最悪の場合、電気を通した時に気がつきます。
電気を通した時に気がついてもクロス(壁紙)が終わってる状態がほとんどなので開口部から配線できない場所は壊して配線しなおすことになり、親父の逆鱗もそうだしボード(壁)は自分で直せてもクロス屋さんには迷惑がかかります。
そんな感じで残業という概念がない親父の元(親父が帰るというまで帰れない)で四年仕事して、転機が訪れます。
応援で行った先の社長が自分を常時応援でもいいから使わせてくれないか?とうちの親父に頼んできて、親父の元から脱出することができました。
ちなみにその当時の俺はもう憔悴しきっててなんでそこまで憔悴しているかと言うと

1 電気工事士に休みはない(親父の考え)大体 日曜日は休めるが正月とかも仕事が大体入るので正月休みがない。(単価のすごい仕事が入るため)
2 電気工事士は土日の仕事もある
3 朝くっそ早い 
4 残業の概念がない(帰るというまで帰れない)
5 仕事の気疲れが半端ない 自分に任されてるところに失敗がないかの確認作業で疲れる 
6 電気工事士は請負タイプのマンションとかアパートとか戸建ての仕事の場合 関わる職人がほぼ全ての職人と関わるため荒くれものが多くて根暗な俺には根本的に合わないし生理的に無理。だけど仕事上、絶対関わり合いがある。
書ききれないぐらいありますがこんな感じで、親父の元を離れるチャンスだったのでそこの社長に修行がてら許可が出たので、そこから四年間 毎日応援という形で使ってもらえました。

そこの社長の元には従業員が2人いて、その従業員のサポートとして俺が手伝う感じで四年間行ったり、他の応援の話がきてずっと応援の形で四年間使ってもらい、親父の元から離れることが出来ました。
内容はちっちゃいRC造のマンションでそれを最初から最後まで手伝ってました。まあ他にもいろんな仕事も勿論ありましたが。
いくら応援という形でも失敗は許されないため気苦労は絶えませんでしたが、4年間失敗なく終われたのでよかったです。

当時、自分は一日の応援代は24000円で、交通費 駐車場代別としてこの代金で呼ばれていました。
多分安いほうだと思います。

土曜日とかも休みになったりするとマジで嬉しいんだよな・・・。親父もそれに関しては口だしてこなかったし。

ちなみに親父からは一律手取り30万 毎月もらってました。

こんな感じで電気工事士をなんとなーく八年間やってましたが最初から嫌々やってた為、親父と今後どうするか で喧嘩になり、電気工事士をやめることにしました。
一人親方は自分で営業しながら仕事もこなさないといけないため、俺に営業もできるようにしろと言うので 俺は無欲なほうで生活できればいいという考えなので人に使われてるほうが楽なので、そこで喧嘩になり辞めることにしました。

で、この八年間の間で電気工事士の絶対的大事だと感じた要素を書いてみます。

一位 愛嬌、陽キャ
二位 正確さ、確認

以上ッ!!!

まずなんで愛嬌かというと、戸建てやマンションやアパートの仕事の場合は大工さんとか荒くれものとは切っても切れない関係になります。
そうなるといかに取り入り問題なく仕事を終えるかがカギになってきます。
大工さんとかボード屋さんに嫌われると仕事上、不都合なことが多くなってきます。
あといきなり話かけても鬱陶しく思われる可能性もあると思うので、初対面の人には休憩中にジュースの差し入れ等をするとかの配慮が大事です。

なので俺は電気工事士の一番大事な要素は愛嬌だと思います。


それと電気工事士は儲かるのか?というところで気になってる方がいると思うので、端的に言うと 戸建てとかアパート、マンションは儲からない話が多く思われます。
儲かる話はビルの改修工事とかビル関連の仕事は単価が大きく、工程管理がしっかりされてるところが多くてビル関連の仕事が利益がよさそうに見えました。

で親父と喧嘩しフォートリフトの免許を取り、今の工場勤務の仕事で土日休みでボーナスも年二回で年の休みは121日あり自分の超理想的な環境で働いてます。

しかし、この電気工事士の八年は無駄だったのか?というと無駄ではありません。その間に資格を色々取ってたので、履歴書に書ききれないぐらい資格をかけるので面接にいけばそれのおかげで好感触です。
やはり資格は大事だなーと感じました。

ただ履歴書のせいで配属が変更されそうになったことがあり俺は現場のフォークマンがいいのに、向こうの意思で勝手に保全に変えられそうになったこともありましたが、その時は断固として電気関連はもうやりたくないんですと伝えて今の現場になんとか置かせてもらってます。

長くなってしまいましたが、現状こんな感じです。
電気工事士の現状はわかりませんが、自分が働いてた八年間はこんな感じです。
でも本当 愛嬌が一番必要な要素だと自分は思います・・・。電気工事士は。

以上です。 ここまでご愛読ありがとうございました!!!!




































































































裏話 

なんで電気工事士が愛嬌が必要かとこんなに説くのかと言うと、実際にあった話を書いときます。

大工さんから聞いた話ですが、気に入らない電気屋の配線をぶった切っといた。

照明の下地から照明の配線が出てるのに全部ボードを貼る時照明の線は出さずにそのままボードを貼る。

サイディング屋さん(外壁屋)は本来 換気扇のダクトとかキッチンのダクトが出てたらその通りに開口してサイディングを貼らなきゃいけないんですが、開口せずにそのまま貼って全部進めてしまった。

ボード屋さんが壁にボードを貼ってる時にわざと電線が留まってる付近に釘を打つ。

外人にここの現場に電線が沢山おいてあるという情報をリークする。

RC造の最初のほうの段階で鉄筋屋さんが鉄筋を組み、次に電気屋、水道屋、ガス屋が配管して、型枠大工さんが終わり、コンクリを打つ際にその時大体全部の職種が応援という形でコンクリ打ちを手伝うのだが(監視の意味もある)わざと電気屋の配管を踏んで配管をダメにするという話も聞いたことがある。 
水道屋さんが配管の場所を数十センチずれていて、何か所もボードを壊すとなったときボード屋から200万円ぐらい請求されていた。(大手の現場)

実際に俺が体験したのは応援に入った現場がもう滅茶苦茶でボード屋が貼った瞬間に後ろからクロス屋がもうクロスをはりはじめてて電気のダウンライトの開口をしてる際にボード屋から『入ってくるなっていってんだろうが!!!』俺が乗ってる脚立を蹴っ飛ばされたことがあります。
応援の元締めの人が俺に対して『いやほんとごめんな。でもありがと〇〇ちゃん。後でやるからもう開口しなくても大丈夫だよ』と言ってくれましたが実際全然大丈夫ではないですが、ボード屋に対しての俺のキレ具合が半端ないため俺ももうそれ以上は立ち入ることはしませんでした。
あと入ってくるなって言ってるだろうがって言われましたが、恐らくこれは俺に対してではなく他の電気屋さんも入ってるのでその人と俺を勘違いした可能性が高いです。
大体工程管理がもう滅茶苦茶な現場は戦争状態なので苛立も最高潮なのでこんなこともありました。

だからこそ愛嬌が一番必要だなーと感じました・・・。あと出費が重なってマジで糞ですがジュースの差し入れとかもほんと大事です。


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