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「通勤ラッシュに子育て応援車両」要望ニュースを読んだ

通勤ラッシュに“子育て応援車両”を~https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190226-00000026-it_nlab-soci&p=1

市民団体が「女性専用車両を『女性専用&子育て応援車両』に変更できないか」と東京都知事に要望書を出したとのこと。

こういったことに対し、賛否両論、“そもそも論”が展開され、いろいろ考えるきっかけになる。「子育てしやすい環境をつくるべき」という声に対して、「ラッシュ時に子連れで電車移動しなくてはならないって他の手段もあるでしょ?」「危ないから子どもを乗せるべきでないだろ」と(や、だから「乗らざるを得ない」から困っているって話なのに…)と思うものもあるが、この問題をどうすればいいのか思いを巡らせてみる。

①この要望が通って果たして問題は解決するのか

車両内の安全は確保されても、駅構内の移動もやはり危ないのではないだろうか。子連れ男性はどうすりゃいいの?『女性車両&……』だけど乗っていいのかな、障害者補助者もOKみたいな感じに。そして、単独で利用する男性はどんどん狭い車両に詰め込まれていく。『子連れが乗っても嫌な顔しない人専用車両』くらいのニュアンスであれば、そこまで不利益を被らない気がする。

②自宅近くの保育施設が充実していれば良いのでは

「子連れで乗らなくてはならない」状況を取り除く、子どもを預けてから電車に乗る。ただ、それは職場から離れた場所に預けることになるので、就業時間と保育時間が上手くかみあわない(フルタイム勤務で通勤2時間……というような)場合は施設が増えたところで預けられない可能性もある。保育時間の延長、保育士への待遇……いろんな改善も同時に必要になりそうだ。

③別の手段で通勤するようにするのはどうだろうか

「子連れは危ないからそもそも通勤ラッシュ時に乗るな」というのなら、タクシー等を利用する。その費用を自治体が補助…すれば良いのかな?『子育て応援車両』でなく『子育て応援バス』とか、どれくらいの本数出せるのか、どうなんだろうか。通勤時間が長くなるようだと、結局無理してでも電車に乗る気がする。

④みんなが優しくなる

「座席が必要な人には優先座席じゃなくても譲った方がいいよね」「優先座席を作らなければならないという社会が悲しい」という話と同様の考えで、子連れに対してみんなが優しくなる。優しくなれるだけのスペースがラッシュ時にはなさそうだが……。

⑤子どもを預けない、働かない

共働きしないで良い状況を作る。でも、経済的な理由とは別に「働きたい」という希望がある人もいる。そういう選択権を問答無用に奪うこともできない。


要望出している本人たちも、これで直ちに問題が解決するとは限らないだとか、他にいろいろ弊害も起きて来るだろうことはわかっているとは思うが、こういう問題を考えて、実行に移していかないと何も変わらない。前進でも後退でもいいから、状況を動かしていくことが大事だと思う。

また、子育て問題の難しいところは「5,6年我慢すれば子どもは大きくなって、他人事になってしまう」ということ。行政を動かすのに年単位で活動する必要があって、その間に自分が困っている当事者から外れると、どうしても熱が下がる。そういった点でも、こうやって活動をしていっている人達を応援したい。

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