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NEXT BIKE

ツーリングの度にバイクを乗り換えたいと思う事は最近多々ある。
既に乗り出して8年、所有してきた台数は7台になる。実にアホらしい数字だ。
毎回買った直後は『こいつは長く乗れそうだ』と意気込むものの気付いた頃には廃車登録の手続きをしている。もしバイクに人工知能が備わっていれば、愛車だった物達から市中引き回しにされ肉片一つ残ってないだろう。
最初こそは様々なバイクを乗って決めればいい。いつか素敵な一台に出会える筈と甘い考えを持っていたが、いい加減そろそろ出会えてもいいだろう

きっかけは高速道路から

都内に住むと遠出の度に高速道路を使うツーリングが避けられない事に最近気付く。東京都心からだと「群馬」「山梨」「栃木」「静岡」辺りが日帰りで行って帰ってこられる距離だと思うが、どれも高速道路を使わないと翌日に疲労を残す結果になる。昔は田舎ライダーだった為か、高速を使う事が半年に1回使うか使わないかであった(歴3年目にして初めて高速道路童貞を卒業)

高速道路の頻度が増え、乗る度に悩んでいる。高速道路を如何にして楽に走るか。考えるもアクセルの開閉率抑え、余裕の直進安定性を持って直進する大型バイクが必要不可欠だと思う。我慢をして高速を使わずに下道を使ってしまうと必ず渋滞に引っかかる可能性が有り、冬場はともかく夏場に嬉々として参列するのは時間を持て余した学生か豪の者だろう。涼しげなエアコンが効いた車内のファミリーから笑い者にされるのは僕は断固として拒否したい。

先日、タンデムしながら長野までの往復ツーリングに行き、約400kmの往路を走ることになった。帰宅後、夏場の炎天下を走っていた事を除いても疲労感が数日経っても拭えなかったことから、今のバイクだと500kmを超えるツーリングに耐えられそうにないと考え、以前から考えていた乗り換えを本格的に検討。

選び始めると車格、排気量、足回り、エンジンの特性…etc 思うように決められない。

すっぱり「コレ!」と決められる人が心底羨ましい。バイクのカタログを滝行で雑念祓って見ているのだろうか、凄い即決力だと感嘆する。(悩む人が少ない界隈と聞いたことがある)

ここで大真面目に検討している大型車種をいくつかピックアップしてみる


YAMAHA - MT-07


ヤマハから出ているミドルスポーツネイキッド。
扱いやすい軽量車体とV型二気筒に近い270度クランク二気筒エンジンが魅力。
中古相場50〜60万と価格も悪くないバイク。肉抜きされたスイングアームがとても美しい。1人で乗る分には何一つ不足がない良いバイクだがタンデムシートの座面が狭いのが難点。何故だか1人で乗った時、楽しすぎてガードレールに埋まってる未来しか浮かばない。


YAMAHA - MT-09 TRACER

三気筒エンジンを採用したヤマハのスポーツツアラー
アドベンチャーバイクの様なポジションとウインドスクリーンを装備しフルパニアケースも容易に増設できる長距離に特化したバイク。タンデムシートの座面も文句なしの広さ。やや高い中古価格とデザインが自分の琴線から少しズレているのがネック。個人的には両足がベタ着きにならない(860mm)バイクはとても好きだ。日本人の体格を無視したバイクもっと増えてほしい。


YAMAHA - FZ6 Fazer S2

10年以上前のバイクになるがヨーロッパではCB400的存在。
SSであるYZF-R6譲りのエンジンとシート共に文句なし。何よりもフレームが最高にかっこいい。センターアップマフラーなのも食指が動く。3年前にも購入を一度検討してた過去があり、良い中古が出ていれば迷わず飛びつきたい。難点は上記二車より二世代ほど古いところか(今のは四世代古いけども)現車の修理費に苦しんでるせいで、10年前のモデルと思うだけで購入した場合、未来の自分から恨まれそうである。


SUZUKI - GSR750

GSX-R750エンジンを扱いやすくした、俗にいうナナハンストリートファイター
過去に一度乗ったことがあるが、見た目に反して落ち着いた加速とコンパクトな車体がとても魅力的だったバイク。中古相場も落ち着きつつ、タンデムバーも増設すれば二人乗りにも対応できそうな懐の深さがあった。角材と言われるチープなスイングアームが口惜しい。私事だが昔嫌いだったバイク乗りが乗ってた。今も乗ってるんだろうか?廃車にしててほしいな。


SUZUKI - SV1000S

最後、今のSV400Sを排気量大きくしたリッターバイク
独特な見た目とこなれた価格は手も出しやすく大排気量車の余裕もあるバイク。
今回候補車種の中で唯一のセパレートハンドル。近しいバイクに乗ってる友人が夏場に熱でバイクもライダー自身も唸ってるのを見ると、火鉢に跨るのがどうも踏み切れない。


結局、何に乗りたいの?

いくつかの車種を候補に考えたがどれも一長一短であり、見た目はどれも所有したいと思うバイクばかりだと思う。金銭や性能など踏み出せない面もあるが、悩むほど好きなバイクが多いんだなってバイク馬鹿な自分に辟易する。
バイクは悩んでる時が楽しいと聞くがこれだけ悩むと「今のバイクでも良いのではないか?」と諦める瞬間もある。文字に起こす事によって欲しいバイクを整理したかったのがnoteを書いた目的だ。余談だが後ろに乗る者に相談したところ

「今のバイクでも疲れないように自分を鍛えればいいんじゃない?」と答えられ口を閉じた。

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