季節について
yoshiroです。なんだか大げさなタイトルをつけて書き始めてしまいましたが、つまるところ音楽とは関係ない話です。
いちおうバンドの活動記録がてら始めたブログでしたが、活動自体の頻度が落ちているので、もはや好きなことを書けばいいかと開き直って、好き勝手の先陣を切っていきたいと思います。
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さて、ということで、何を話したものか分からないときに便利なのは天気の話ですね。先週あたりから寒さと暖かさが入れ替わり立ち代わり、ついに三寒四温の時期に差し掛かってきたなあと思います。
そんな中で小生はといえば、春&冬チームの連携プレーが見事に決まり、日々の気温差に身体がぎしぎし軋む日々を送っております。昨日も昼間は暖かかったのに夕方から冷たい風がビュービュー吹いて、冬将軍の残党が暴れまわっていた様子。今日も空は晴れているけれど空気は冷たい。
毎年、こうして季節の変わり目になるたび、季節が移ろうっていうのは実に大仕事だなあと驚かされますね。当たり前のように春夏秋冬を受け止めて誰もが暮らしているけど、冬が春になるって、よくよく考えればけっこう物凄いことです。なにせこんなに寒いってのに、あんなに暖かくなるってんだから、大変なエネルギーですな。そりゃあ風も吹くし風邪だってひくわね。
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ともあれ、冬→春に限らず、季節がめぐるのはつくづく面白いです。「どの季節が好き?」というのはありきたりな設問ですが、ぼくは春・夏・秋・冬、どれと限らず春夏秋冬の季節全体が好き、と答えたい。
季節ごと、日ごとに変わる空気の質感、風の肌触り、雨の匂い、青空の色、日毎に変わる月の形が、ぼくはとても面白いと思うし、好ましく感じる。そしてそれを言葉にするのも楽しい。
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かといって「今週末は雪のマーク」とか「今日は昨日より3℃低い」とか、そんな天気予報の受け売りを話題にしたってたいして楽しくないんだ、それは単なる『情報』だから。
ぼくが面白いと思うのは、「陽射しがぬくいなあ」とか「風がやわらかいなあ」とか、目や肌や耳に触れる季節の生々しい『実感』のほう。
でも『実感』ってのは『情報』と違ってなかなか他人と共有できない。実感が深まれば深まるほど、他人と共感し合える領域を越えてしまう。
季節を深く感じるほど、春の気配が心の深みまで降りていくほど、ぼくは孤独になっていく。
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だから誰かと天気の話をするときも、たいていの場合は表面的な情報の話に終始せざるをえない。
もし『実感』を伝えようと思ったら、ちょっとした世間話程度のノリじゃ到底無理で、じっくり腰をすえて『実感』と向き合って必死に言葉を探してうーんうーん唸らなきゃならない。
そうして唸ったからといって言葉が実感に追いつくとは限らない。せいぜいどっかの詩句を引っ張ってきて、おためごかしに風流ぶるのが関の山。
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まあそんなわけで、季節が移り変わるということを本当に言い表そうとすると、たいてい途方に暮れて、その反動でボキャ貧になります。
春が来るって、すっげえことですよね、マジで。【Y】
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