流星
日本機らしくないデザインで人気
愛知航空機 艦上攻撃機「流星」
第21海軍航空廠(長崎県大村市)で製造された。
急降下爆撃・水平爆撃・雷撃を行える多用途艦載機。
量産型略符号:B7A1
機体設計者:尾崎紀男技師
初飛行:1941年12月
生産数:114機
生産開始:1942年
生産終了:1945年(終戦)
「流星改」は存在しない。
単発レシプロ機。2人乗りで全金属製、応力外皮(モノコック)構造
設計時には防弾仕様であったが、軽量化のため防弾仕様ではなくなった。
正規全備重量:5,700 kg
量産機には離昇出力1,825馬力の中島の「誉」一二型を搭載
4翅定速プロペラを採用(VDM社よりライセンス生産)
最高速度:542.6 km/h(高度6,200 m)
上昇力:6,000 m まで10分20秒
主翼は単翼の逆ガルウィングタイプで、主脚は内側引き込み式
逆ガル翼の折れ曲がり位置に主脚を配置して主脚を短くした。
主翼には、セミ・ファウラー式フラップを備え、フラップ作動時には補助翼も下がるエルロン・フラップも採用。
空力特性を良くするため爆弾倉はあるが、航空魚雷は外に吊り下げられる。
艦攻としては抜群の高速性能と、軽快な運動性を兼ね備えていた。
大重量に対応する新設計の三式着艦制動装置は大鳳と信濃が装備した。
運用できる空母がない+前線が地上の基地になる
昭和19年秋に陸上爆撃機である銀河が夜間戦闘機に改造される事となり、陸上爆撃機が不足する事となった。
流星は、銀河を補う陸上爆撃機として運用される事となる。
武装:
翼内20 mm機銃2挺
後上方13 mm旋回機銃1挺
爆装:
胴体:500 – 800 kg爆弾1発、または250 kg爆弾2発
翼下:30 – 60 kg爆弾4発
爆撃過荷航続距離:2982 km
雷装:850 – 1,060 kg魚雷1本
雷撃過荷航続距離:2980 km
終戦当日、木更津海軍航空基地から房総半島沖の空母ヨークタウンに特別攻撃を行い、海軍公式記録上「最後の特攻」となった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?