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誹謗中傷はやめましょう

11人死傷させておきながら原因は車だと主張する老人ドライバー

トヨタ・プリウスが「プリウスミサイル」と言われるようになる。

スピード違反、蛇行運転
飯塚幸三(当時87歳)は制限速度である時速50キロメートル (km/h) を超えるスピードでカーブに進入し、前方のバイクや車を追い越すため、3回にわたり車線変更(蛇行運転)をしていた。

車道左側にあった金属製の柵、縁石に69km/hの速度で衝突した。

しかし、飯塚は停車せずに急加速し、横断歩道前で自転車の男性1人(負傷)を約84km/hの速度で轢くと、またもや減速しないまま約70m先の交差点に進入し、母娘の自転車を制限速度の倍近い約96km/hもの速度で轢いて二人ともに死亡させた。
その直後、車はごみ清掃車両と衝突して横転させ、弾みでスピンしながら前方の横断歩道にいた歩行者4人を轢き、最終的に反対車線に停車していたトラックに衝突し、停止した。
信号無視も2回していた。

歩行者・自転車らを次々にはね、計11人を死傷させた(母子31歳と3歳の2人が死亡、同乗していた飯塚の妻を含む9人が負傷)たが、目白警察署は逮捕せずに操作を続けたため、「上級国民は逮捕しないのか」と抗議や苦情が寄せられた。

加害者である飯塚自身も負傷し入院したが、事故からおよそ7か月後の2019年(令和元年)11月12日に、飯塚を自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で東京地方検察庁へ書類送検し、東京地検は翌2020年(令和2年)2月6日に飯塚を東京地裁へ在宅起訴した。

東京地方裁判所における刑事裁判で、被告人の飯塚および彼の弁護人(久保俊之(主任弁護人)・藤田吉信弁護士)は「車に電子系統の異常が起き、ブレーキが効かなくなった」として無罪を主張した。

検察官は複数の安全装置がついているブレーキ系統の電子機器のご動作など常識的にありえないと主張を否定し、「飯塚被告は不合理な弁解に終止し、被害者や遺族への真摯な謝罪をしておらず、酌量の余地はない」「事故の原因は、被告人がブレーキとアクセルを踏み間違えたことだ」として、禁錮7年(法定刑の上限)を求刑。

久保弁護士は最終弁論で無罪を求め、「事故の原因は踏み間違いではなく、電子系統の不具合が起きた可能性を排斥できない」「被告人の『ブレーキを踏んでいた』という主張は信用できる」と主張した。

飯塚被告は最終意見陳述で、アクセルとブレーキを踏み間違えたことについては「記憶にない」と否定した。

2021年(令和3年)9月2日、東京地裁刑事第17部(下津健司裁判長)は検察側の主張(被告人による過失)を認め、禁錮5年の実刑判決を言い渡した。

市民の怒りにも言及
「(弁護士が主張した)過度の社会的制裁を受けた点は、被告人が本件によって不利益を被った点として、有利に考慮すべき事情の一つと言えるが、その考慮の程度にも限度があり、厳しい社会的非難を受けること自体はやむを得ない面もある」との判断を示した。

判決宣告後、下津裁判長は被告人に対し、「証拠上、過失は明白と判断した。裁判所の認定に納得できるなら、被害者や遺族に対し、自らの責任・過失を認めた上で真摯に謝罪してほしい」と説諭した。

民事裁判でも飯塚被告側(保険会社の弁護士)は控訴棄却を主張したが、2023年10月27日、東京地裁は飯塚側に約1億4000万円の支払いを命じた。保険会社が支払うことになる。

加害者の飯塚幸三は、かつて、通商産業省(現:経済産業省)の技官・クボタの副社長を務めていた。

報道機関が「容疑者」ではなく「飯塚さん」の敬称や「飯塚(元)院長」の肩書きで呼称した。
朝日新聞・毎日新聞・東京新聞は敬称で報道した。

同月21日に神戸市で発生した神戸市営バスによる交通死亡事故でバスの運転手が兵庫県警に現行犯逮捕された事例と対比し、「飯塚が『上級国民』だから逮捕されないのか」と警視庁への批判が殺到した。

飯塚が元官僚、クボタ副社長に天下っていたので、警察やマスコミなどがかばい合っているという見方へと発展して世間の批判が大きくなった。

NPO法人World Open Heart(理事長・阿部恭子)は飯塚を支援しており、社会的制裁を批判した。

被害者遺族もインターネットで飯塚支持者から「遺族の活動は金目当て」などと誹謗中傷を受けたという。

2022年4月28日、警視庁捜査1課は、2019年に発生した東京・池袋の乗用車暴走事故の遺族をSNSで中傷したとして、愛知県扶桑町に住む無職の男性(22)を侮辱容疑で書類送検しました。男性は容疑を認めており、起訴を求める「厳重処分」の意見が付されました。男性はおよそ1か月後に在宅起訴されました。

2023年1月13日、男は侮辱罪と「新宿か秋葉原でどーなるか覚えておけ」などと投稿した偽計業務妨害罪で東京地裁から拘留29日と懲役1年執行猶予5年の有罪判決を言い渡された。

ダークトライアドのパーソナリティは永久に監視しないと繰り返す。

弁護士・竹田稔(元東京高裁部総括判事)は「呼称は報道各社の判断だが、社会的地位を示す肩書呼称にすることで社会的関心を集め、高齢ドライバー問題への意識を高めるきっかけになる面はあるだろう」と推測した。

飯塚は事故の約1年前から脚が不自由で杖を使っていたが、原因の1つとして通院先の医師はパーキンソン症候群と似た症状があると診断、飯塚本人に「運転は許可できない」と伝えていた。

2001年(平成13年)には自転車との接触事故を起こして略式処分を受けた。

87歳の老人が、医師の運転するなという指示を無視して、31歳と3歳を死なせ、9人を怪我させておきながら、責任を車になすりつけようとした姿勢は厳しく避難されることとなった。

車のせいにし死傷事故の犯人が、たったの5年という禁固刑にも批判が集まった。

本事故の発生以後、運転免許証の自主返納をする高齢者が増加したとする報道が複数なされ、2019年の運転免許自主返納数は60万1,022件、うち75歳以上の返納数は35万428件と、いずれも過去最多を更新した。

しかし、翌年からは自主返納が減り続けています。

社会的制裁=減刑材料
誹謗中傷をすると裁判で容疑者の有利な判決になりますから、腹立たしくても誹謗中傷はしないように我慢しましょう。

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