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【有料】 | 関空連絡橋の復旧50億円! 船のオーナーの賠償額はいくら?? | 計算方法公開【海事債権の制限】 |【1,958文字 & 表2つ】

船が橋に衝突したら、賠償額はいくら??

去年2018年の台風21号で、走錨したタンカーが関空連絡橋に衝突した事件は記憶に新しいと思います。その被害総額は膨大なものになりました。
日本経済新聞のHPによると、関空連絡橋の復旧には50億円を要するとありました。
さらにアジア太平洋研究所によると、関西のインバウンド消費だけをみても、経済損失は500~600億円にのぼるといいます。


この膨大な被害に対して、船のオーナーはいったいいくら払えばいいのか、疑問に思ったことはありませんか?

今回は、船のオーナーの損害賠償額に関する以下の項目を紹介します。

✎関空の復興に対し、国が補填した金額について
✎根拠となる法律、条例
✎計算方法の紹介
✎賠償限度額の紹介
✎関空の損害賠償額の計算結果

️関空連絡橋の復旧50億円
国が負担!補正予算案に計上!

台風21号で漂流したタンカーが衝突した関西国際空港連絡橋の復旧工事費が50億円にのぼることが判明したため、国土交通省が2018年度補正予算案に49億9900万円の復旧費を計上しました。

2019年度に工事費追加を行わなかったので、最終的にもこの額となりました。
この結果、緊急災害対策として国が全額負担し、運営する西日本高速道路会社の負担は発生しませんでした。

️損害賠償額の根拠となる法律とは?

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